終日増発で混雑緩和へ! Osaka Metro谷町線ダイヤ改正(2020年3月14日)

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Osaka Metroは2020年2月6日、プレスリリースにて3月14日に地下鉄谷町線でダイヤ改正を行うと公表した( 2020年3月14日(土曜日)初発から谷町線のダイヤ改正を行います~昼間・夜間時間帯の運行本数を増やし運行間隔を1分30秒短縮~ )。今回はこれについて見ていく。

2020年3月14日ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 昼間に復便へ!

今回の2020年3月14日Osaka Metroダイヤ改正では、2017年3月25日Osaka Metroダイヤ改正以来約3年ぶりに地下鉄谷町線でダイヤ改正を行う。

今回のダイヤ改正では、昼間を中心に大きく増発している。

まず平日・土休日昼間は全線運転のみの運転となっているが、今回のダイヤ改正で7分30秒間隔(毎時8本)から6分間隔(毎時10本)に短縮し、輸送力が25.0%増加した。

とはいえ、都島~文の里間では2017年3月25日ダイヤ改正で昼間に減便するまで5分間隔(毎時12本)の運転であったため、3年前と比べると輸送力が依然少ないということに変わりはない。

2015年の大都市交通センサスによれば、地下鉄谷町線で輸送密度が一番高いのは天満橋~谷町九丁目間の216,844人/人・往復で、20m車にして昼間毎時55両あれば輸送力として足りる。地下鉄谷町線は6両編成であることから、毎時10本の運転であれば毎時60両確保できることとなり、多少車両長が短いとしても毎時10本あれば輸送力としてはまずまずの量を確保できそうだ。

なお平日夕ラッシュピーク時の運転本数は変わらないことから昼夕輸送力比を算出すると、都島~東梅田~天王寺~文の里間は44.4%から55.5%に、文の里~喜連瓜破間は57.1%から71.4%に、大日~都島間および喜連瓜破~八尾南間は88.8%から111.1%に変化し、ついに平日夕ラッシュ時より昼間の方が運転本数が多くなってしまった。大日~都島間および喜連瓜破~八尾南間で昼間に空席が目立つのは言うまでもない。




2. 平日朝夕オフピークにも増発へ!

また今回の2020年3月14日Osaka Metro谷町線ダイヤ改正では、平日朝夕オフピーク時間帯の増発も行う。

平日夜は22本の文の里行きのうち9本が八尾南行きに延長したほか、33本の都島行きのうち8本が大日行きに延長した。このほかに19時台と22時台を中心に全線運転4往復純増発している。

平日朝は都島8時45分発文の里行きを喜連瓜破行きに延長したほか、9時台に八尾南行きと喜連瓜破行きを2本ずつ増発している。また平日朝8時台及び9時台の都島行き3本を大日行きに延長している。

3. 土休日朝ラッシュ時にも増発へ!

また今回の2020年3月14日Osaka Metro谷町線ダイヤ改正では、土休日朝にも増発を行った。

今回のダイヤ改正では土休日朝8時台~9時台に2往復増発したことにより、平均5分30秒間隔で運転している時間帯を1時間40分から3時間に延ばした。

このほか土休日夕ラッシュ時は昼間より運転本数を多く設定し6分40秒間隔(毎時9本)で運転していたが、今回のダイヤ改正より昼間同様6分間隔(毎時10本)に短縮し輸送力が11.1%増加したほか、10分間隔(毎時6本)運転だった22時台前半まで6分間隔運転を続けるため22時台にも2往復増発している。

このようにプレスリリースでは昼間と平日夜間の増発を中心に触れていたが、実際に時刻表を見ると平日・土休日の朝にも増発が行われており、地下鉄谷町線ではほぼ終日に渡り増発を実施したようだ。


4. 結び

今回の2020年3月14日Osaka Metro谷町線ダイヤ改正では、昼間のみならずオフピークや土休日朝ラッシュ時にも増発が行われており、ほぼ全面的に輸送力が増加している。

今後Osaka Metroでどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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