新大阪始発速達型ひかりレールスター設定へ! 東海道・山陽・九州新幹線臨時列車運転(2018年12月~2019年2月冬期間)

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JR西日本は8月24日、プレスリリースにて2018年12月~2019年2月の臨時列車について公表した( 2018年冬の臨時列車の運転について )。今回は2018年10月~11月に運転される東海道・山陽・九州の各新幹線の臨時列車について見ていく。

1. 東海道新幹線でも引き続き増発へ

今回の2018年JR東海冬の臨時列車運転では、東海道新幹線で臨時列車が増発される。定期列車と臨時列車を合わせた運転本数は33,023本(前年比323本増、1.0%増)となっており、引き続き堅調に増加し同シーズンの運転本数最高を更新している。

ただ、前年比の増加本数は前回の秋の臨時列車運転より少なく、これまで通り1%前後の増加となっていた。年末年始期間は3.2%増となっていることから、どうやら秋の増発が多すぎたようだ。

また2018年3月17日ダイヤ改正より運転を開始した東京都区内7時台着の名古屋始発の「のぞみ90号」は、土曜日と月曜日の運転を中心に大きく見直され、三連休などが絡まない限り連日運転はされないこととなった。こうしてみると、夏の臨時列車運転と比べても運転日が縮小したように感じる。

この名古屋始発臨時「のぞみ90号」は所要時間の上で700系による運転も可能となっているが、すべての運転日でN700系で運転されており、次回の2019年3月ダイヤ改正時に所要時間短縮を実施するか見どころだ。




2. 新大阪始発「ひかりレールスター」設定へ

また今回のJR西日本冬の臨時列車運転では、山陽新幹線でも増発を実施する。期間中「のぞみ」は1,188本(前年比68本増、6.1%増)、うち博多発着「のぞみ」は810本(前年比88本増、12.2%増)、「みずほ」は372本(前年比3本減、0.1%減)、「ひかり」は83本(前年比23本増、38.3%増)、九州新幹線に直通する「さくら」は92本(前年比30本増、48.4%増)となり、合計1,300本(前年比77本増、6.3%増)の臨時列車が運転されることとなった。

「ひかり」が増発に至っているのは、2018年5月より継続的に運転されている速達型臨時「ひかりレールスター577号」姫路13時14分発博多行きと2018年10月より運転時刻を変更した「ひかりレールスター576号」博多11時53分発姫路行きの2本が多くの日で運転されることによるものである。

また今回の2018年冬の臨時列車運転では、新大阪始発の速達型「ひかりレールスター」が運転される。運転されるのは新大阪10時43分発「ひかりレールスター595号」博多行きで、途中停車駅は新神戸、姫路、岡山、福山、広島、徳山、小倉、博多と停車駅は絞られている。運厳美は12月29日と30日に運転される。

ただ、合間を縫って運転されていることもあり、姫路で僅少「のぞみ157号」、岡山で定期「のぞみ17号」と定期「さくら553号」、福山で多頻度「のぞみ159号」に抜かされる。これにより新大阪→博多間の所要時間は3時間15分となり、定期列車の2時間28分運転よりも47分遅くなっている。しかも「ひかりレールスター」を瀕死に追いやった「さくら」にも抜かれてしまう。

今回設定された新大阪始発臨時「ひかりレールスター595号」は、停車駅は速達ながらも初代「のぞみ」潰しの「ひかりレールスター」ほどの下剋上と速達性はないようだ。

なお、初代「のぞみ」潰しの「ひかり」は2018年冬の臨時列車運転で運転されない見込みとなった。

ただ、「さくら」スジで運転される新大阪~博多間「ひかり」の九州新幹線直通化による「さくら」化により、「ひかり」の増発が伸び悩んでいる。一方で、九州新幹線直通列車が多く増発されるようになったということは、九州方面への利用が戻ってきたということにもつながるのだろう。

3. 九州新幹線も微減へ

また今回のJR九州冬の臨時列車運転では、九州新幹線でも増発を実施する。先述の通り山陽新幹線と直通する「みずほ」は372本(前年比3本減、0.1%減)、山陽新幹線と直通する「さくら」は92本(前年比30本増、48.4%増)、九州新幹線内のみ運転の「さくら」は85本(前年比13本減、13.3%減)、総じて「さくら」は177本(前年比17本増、10.6%増)、「つばめ」は6本(前年比10本減、62.5%減)、総じて九州新幹線では555本(前年比4本増、0.7%増)の臨時列車が運転されることとなった。

九州新幹線では2018年3月17日ダイヤ改正にて3往復減便しているが、その分を補うほどの増発がなされていないということは、九州島内においては安定しているのだろう。

一方で、「さくら」では島内完結列車を減らし、新大阪乗り入れ列車を増やした。これは、山陽新幹線からの需要が多くなっているということではないだろうか。


4. 結び

今回の東海道・山陽・九州新幹線冬の臨時列車運転では、各線で増発を実施したほか、新大阪始発の停車駅が速達型の「ひかりレールスター」も設定されることとなった。

次回2019年春の臨時列車運転は主に2019年3月ダイヤ改正以降の臨時列車が多くを占めるが、今後速達型「ひかりレールスター」の新大阪乗り入れ拡大はあるのか、山陽・九州直通「さくら」の増加はあるのか、見守ってゆきたい。

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