32年越しの全線フル開業で朝夕に増発へ! 横浜シーサイドラインダイヤ改正(2021年3月27日)

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32年越しの全線フル開業で朝夕に増発へ! 横浜シーサイドラインダイヤ改正(2021年3月27日)

横浜シーサイドラインは2021年2月24日、プレスリリースにて3月27日にダイヤ改正を行うと公表した( 3月27日(土)よりダイヤ改正を実施します )。今回はこれについて見ていく。

2021年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 32年越しの夢、金沢八景1面2線化で増発へ!

今回の2021年3月27日横浜シーサイドラインダイヤ改正は、30年越しの金沢八景本駅開業に伴う2019年3月31日ダイヤ改正以来約2年ぶりにダイヤ改正を実施する。

今回のダイヤ改正では2021年2月14日に32年越しの夢だった金沢八景1面2線化が完了したため、増発に踏み切ることにしたようだ。

ダイヤ改正日は新杉田で連絡するJR東日本ではなく金沢八景で連絡する京浜急行のダイヤ改正日に合わせたようだ。

まあこれまで本駅開業後も1面1線で仮駅時代の分岐器を使って走行しており、かつ単線区間は制限20km/hだったため金沢八景を出て300mほどはめちゃくちゃ遅かったのだが、今回の1面2線化により分岐器も金沢八景寄りに新設したので制限速度区間も短くなっている。

まあ金沢八景1面2線化に際し一時的に横浜シーサイドライン全線で運休したが、本来新杉田~並木中央間は運転できたものをあえてしなかったのはプログラムミスにより終点で線路止めに突っ込むなんてことは2度とあってはならないので、それを防ぎたかったのだろう。

今回のダイヤ改正では金沢八景の1面2線化に伴い平日朝夕に増発を行う。平日朝は2往復の増発を行うことで、概ね4分30秒間隔から少なくとも4分間隔(一部3分55秒間隔)に短縮し、輸送力を12.5%増加することとなった。平日朝に1か所だけ時刻表表記上4分間隔ではなく3分間隔にしているところがあるのは、1時間当たりの運転本数を15本から16本にほぼ事実上水増しすることによって混雑率を少なく見せて効果があるように見せたいのだろう。

また平日夕ラッシュ時は5分間隔(毎時12本)から4分30秒間隔(毎時13.3本)に短縮し、輸送力を11.1%増加することとなった。

なお今回の増発分は2019年以降に増備した2000形2本で補う。おそらく本来はもっと早く金沢八景を1面2線化してとっとと朝夕の増発を図りたかったのだろう。




2. 昼間の減便実施も臨時増発へ!

今回の2021年3月27日横浜シーサイドラインダイヤ改正は、昼間の減便を図る。

平日昼間は7分30秒間隔(毎時8本)から10分間隔(毎時6本)に減便し輸送力を25.0%低下することとなった。

また土休日は7時~10時頃までは現状通り7分30秒間隔(毎時8本)で運転するが、昼間から夜間まで7分30秒間隔(毎時8本)から10分間隔(毎時6本)に減便し輸送力を25.0%低下することとなった。

もっとも昼間の10分間隔運転は新杉田で連絡するJR根岸線や金沢八景で連絡する本線快特及び逗子線エアポート急行の10分間隔と合わせることから各列車の混雑が均等化する可能性が高いのだが、そもそも昼夕輸送力比を考えても昼間の7分30秒間隔運転は妥当だし実際通常であれば席がちょうど埋まる程度の適度な混雑なのだが、無人運転なんだからわざわざ減便する必要があるのかとは思う。

もう鳥浜や八景島など娯楽施設の沿線を通るのだから昼間くらいディズニーリゾートラインの如く一応国土交通省提出向け時刻表はあるけれども昼間の運転間隔は日によって7分30秒間隔や10分間隔に調整すればいいと思うのだが、10分サイクルを崩したくないのか臨時増発の際には倍の5分間隔(毎時12本)での運転にするそうだ。

この土休日昼間の5分間隔運転は密防止のために2020年も5月~11月23日まで行っていたのだが、空席が空きすぎたため通常通りの7分30秒間隔運転に戻している。そう考えると土休日昼間の5分間隔運転も実施は当面の間なさそうだ。




3. 初電繰り上げで接続改善へ!

今回の2021年3月27日横浜シーサイドラインダイヤ改正は、初電の繰り上げを行い接続改善を図る。

現在横浜シーサイドラインの新杉田行き初電は並木中央5時13分発新杉田行きだが、これを金沢八景4時55分発新杉田行きに延長する。これにより金沢八景~幸浦の各駅からJR根岸線新杉田5時26分発大宮行きに乗れるようになり、新杉田経由で東神奈川乗り換え新横浜に6時08分、横浜乗り換え東京に6時19分に到着できるようになることから、東海道新幹線「のぞみ1号」博多行きや東京6時32分発「はやぶさ1号」新函館北斗行きに乗れるようになる。

ただし金沢八景~幸浦への各駅へはこれまでも金沢八景連絡京急金沢八景5時24分発特急泉岳寺行きを使えば両新幹線の列車に乗ることはできた。まあJR根岸線新杉田を使えば横浜市内発着の乗車券で利用可能なので京急分の運賃が浮きやすくなるのは間違いないし利便性も上がるのだが、なくても不便ということにはならない。あと強いて言えば京急杉田5時33分発普通品川行きへの乗り換えがほぼ確実にできるようになることくらいだろう。

また並木中央5時00分発金沢八景行きを5分繰り上げ、並木中央4時55分発となる。これにより金沢八景到着が5時18分から5時13分に繰り上がり、京急金沢八景5時16分発快特羽田空港行きに連絡できるようになった。これにより横浜到着が従来の特急と比べ5時42分着から5時34分着に8分繰り上がるほか、京急蒲田で羽田空港始発の平日はエアポート急行品川行き、土休日は快特品川行きに連絡できるため品川到着も6時04分から6時00分(土休日は6時01分)に繰り上がることとなった。

まあ金沢八景平成仮駅舎から京急金沢八景へは連絡橋を使っても乗り換えは6分程度かかっていたので初電を大幅に繰り上げなければ快特一番列車に接続できなかったのだが、令和本駅舎移転により2分で乗り換えられるようになったことから、3分連絡で乗り換えられるように初電を設定することとしたのだろう。

このほか並木中央5時13分発新杉田行き廃止に伴う運用繰りの関係で並木中央5時25分発新杉田行きを設定しているほか、並木中央5時34分発新杉田行きを金沢八景5時15分発新杉田行きに延長し早朝も最長28分間隔から20分間隔に短縮した。

また1月20日より実施している30分程度の終電繰り上げも継続実施するほか、金曜の深夜運行も今後行わないこととなった。


4. 結び

今回の2021年3月27日横浜シーサイドラインダイヤ改正は、32年越しの金沢八景1面2線化により朝夕に増発が可能となった。

一方昼間は運転間隔を広げ減便している。

今後横浜シーサイドラインでどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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