JR西日本は2024年5月17日、プレスリリースにて2024年7月~9月に運転する夏の臨時列車について公表した。今回はこのうち山陽新幹線について見ていく。
1. 「ひかりレールスター」復活へ!
今回の2024年7月~9月山陽新幹線臨時列車運転では、東海道新幹線直通列車「のぞみ」や九州新幹線直通列車「さくら」のほか、新大阪~博多間の臨時列車として「ひかり」「ひかりレールスター」を臨時列車として約4年ぶりに増発する。
今回設定する700系8両編成「ひかりレールスター」は以下の通り。
- 2024年7月13日 新大阪11時47分発「ひかり491号」レールスター博多行き
- 2024年8月9日 新大阪17時14分発「ひかり699号」レールスター博多行き
- 2024年8月10日 新大阪17時27分発「ひかり699号」レールスター博多行き
2015年~2019年では博多発新大阪行き「ひかりレールスター」の設定が多く、そのいずれもが「のぞみ」の時刻を利用した設定したものであったことからのぞみ潰しの「ひかりレールスター」であったが、今回の設定は2024年7月13日新大阪11時47分発「ひかり491号」レールスター博多行きが臨時「さくら」の時刻での設定のほかはいずれも独自設定となっている。
もっとも「のぞみ」も2021年3月13日山陽新幹線ダイヤ改正より多客時は最大毎時7本も設定できるようになったため十分な輸送力を確保できるようになってきている。このため設定日数を少しだけ減らせるようにはなっているようだ。
とはいえ今回設定する新大阪発博多行き「ひかりレールスター」のうち3本中2本は途中停車駅が新神戸、岡山、広島、新山口、小倉と、のぞみ全停車駅と1駅しか停車していない。おいおいそれは「のぞみ」と言うのではないかい「ひかりレールスター」。
なお「ひかりレールスター」用700系8両編成は1999年に登場したものの、2011年3月12日山陽新幹線ダイヤ改正以降は主に全駅停車の「こだま」運用となっている。ただ、その山陽新幹線「こだま」運用を置き換える車両もなく、すでに25年も走っているほか、行先表示を3色LEDからフルカラーLEDに更新するほどまだ長く使うつもりだ。
また山陽新幹線「こだま」運用の置き換えは、500系新幹線6本中4本はN700系16両編成の8両減車で行うが、残りは最速でもN700系8両編成(「さくら」型車両)で置き換えるとなるが、それも2026年以降の話である。
そうなると700系8両編成による「ひかりレールスター」はあと2年は安泰だろう。
結び
今回の2024年7月~9月山陽新幹線臨時列車運転では、臨時「ひかりレールスター」を約4年ぶりに設定することとなった。
今後山陽新幹線でどのような臨時列車を設定するのか、見守ってゆきたい。
関連資料 – 2024年【 夏 】の臨時列車の運転について – JR西日本
コメント