N700系8両短縮編成運転開始繰り上げで500系新幹線順次引退へ! 山陽新幹線ダイヤ改正(2025年9月12日/2025年10月1日)

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N700系8両短縮編成運転開始繰り上げで500系新幹線順次引退へ! 山陽新幹線ダイヤ改正(2025年9月12日/2025年10月1日)

JR西日本は2024年9月11日、プレスリリースにて10月1日に山陽新幹線「こだま」にてN700系8両短縮編成の運転を開始すると公表した。今回はこれについて見ていく。

1. 山陽新幹線「こだま」向けの車両更新でN700系8両編成投入と500系新幹線引退へ!

今回の2025年10月1日山陽新幹線ダイヤ改正では、2025年3月15日山陽新幹線ダイヤ改正以来約6か月ぶりにダイヤ改正を行う。

山陽新幹線を運営するJR西日本では大阪関西万博閉幕翌日の2025年10月14日に在来線でダイヤ改正を行うとしているが、山陽新幹線では単独で運用変更を行うこととしたようだ。

今回の2025年10月1日山陽新幹線ダイヤ改正では山陽新幹線のうち全駅停車の「こだま」向けN700系8両編成の運転を開始する。




山陽新幹線「こだま」向け車両は2012年3月17日山陽新幹線ダイヤ改正より500系8両編成と700系8両レールスター編成で運用してきた。が500系新幹線は1997年より、700系新幹線は2001年より運転を開始した車両で新幹線の標準寿命と言われる13年~20年をゆうに超えてしまっている。そこで老朽化対策として車両更新を行うこととした。

一方JR西日本では直通する東海道新幹線を運営するJR東海からN700系から環境性能のより良いN700Sへの車両更新を強く求められている。そこでJR西日本はJR東海にN700Sに北陸新幹線W7系のような自動座席回転機能をつけることを要望し、2025年度以降に投入するN700Sには16両中10両に座席転回機能を設置することで折り返し時の車内清掃を簡略化し維持費を節減することができるようになる。またJR東海側の要望で航空機ファーストクラス相当の半個室とそれを上回る全個室を搭載した最新編成を2026年より営業開始することで客単価が上がることから、JR西日本も半個室・全個室を連結した新型車両N700S16両編成を投入した方が増収と低支出による増益が期待できると考えられた。

そこでN700S16両編成の置き換え対象ではあるがまだ使えるN700系16両編成を8両編成に短縮し山陽新幹線「こだま」用編成に改造、500系新幹線や700系8両レールスター編成を順次置き換えることとした。




2. グリーン車転用の「こだま」指定席拡大へ!

今回2025年10月1日から運転するとしているN700系8両山陽こだま編成はどのようになっているのだろうか。

JR西日本のプレスリリースによる解説画像以下の通り。

これによると改造対象のN700系16両編成を8両編成に減車するにあたり、グリーン車であった8号車~10号車をほぼそのまま山陽新幹線「こだま」の2人掛け&2人掛け普通車指定席になるであろう4号車~6号車に転用する。もっとも500系新幹線の4号車~6号車、700系8両レールスター編成の4号車~8号車も2人掛け&2人掛けであるものの、あくまで普通車仕様のため500系新幹線の5号車と6号車は座席前後間隔シートピッチが102cm、700系8両レールスター編成の4号車~8号車の座席前後間隔シートピッチが104cmのところ、N700系8両こだま編成はグリーン車をそのまま流用したため4号車~6号車すべてで座席前後間隔シートピッチが116cmとなり、置き換え対象の500系新幹線や700系新幹線より回定期性が向上している!そもそも500系新幹線の車窓曲面ガラスによる著しい快適性低下がなくなるだけでもかなり朗報だが、普通車指定席も快適性が向上するとは。

まあN700系8両こだま編成の元グリーン車4号車~6号車の床面は普通車仕様に変更しておりフットレストなどの一部設備を撤去しているとはいえ、そもそも「のぞみ」ならグリーン車相当の座席に普通車指定席の運賃料金で乗れるどころか行こっか!こだまなどの割安商品やJR東海ツアーズや日本旅行のEX旅パックにて山陽新幹線「こだま」は他の山陽新幹線列車と比べてもかなり割安に設定しているため、かなりお得に乗ることができそうだ(ただし新大阪~博多間約5時間と「のぞみ」「さくら」の2倍以上かかるため注意)。

これにより置き換え対象の500系8両編成と比べ指定席が20席減少している。ただ山陽新幹線「こだま」は利用が少ないことから問題はないだろう。

なお2011年3月12日の山陽九州新幹線「みずほ」「さくら」運転開始に合わせて新製投入したグリーン車付きのN700系8両編成と区別するため、今回の山陽新幹線「こだま」用N700系8両編成はグリーン車なしと記載している。




3. 恐れていた!N700系8両編成の運転開始繰り上げ宣言!

そしてJR西日本ではこの山陽新幹線「こだま」用N700系8両編成を2025年10月1日から運転を開始するとし、車両運用の都合によっては、それ以前に営業列車として運転する場合がありますと記載していた。

そして実際にこのN700系8両山陽こだま用編成が運転を開始したのはプレスリリース公表の翌日2025年9月12日だったのである

2025年9月12日にN700系8両山陽こだま編成が運転開始したのは博多南6時19分発特急博多行きとなっている。また山陽新幹線「こだま」として運転開始したのは2025年9月12日の博多7時49分発「こだま844号」岡山行きとなっている。

なお少なくとも2025年10月~11月はN700系8両こだま編成は1本しか営業運転しないことから、隔日ごとに博多7時44分発「こだま844号」岡山行き、岡山13時50分発「こだま851号」博多行き、博多17時30分発「こだま864号」岡山行き、岡山21時39分発「こだま868号」新大阪行き、翌日新大阪7時40分発「こだま841号」博多行き、博多12時51分発「こだま854号」新大阪行き、新大阪17時37分発「こだま861号」博多行きとなっている。

また車両点検などで3日~10日程度運用を離れることもある。


4. 結び

今回の2024年9月12日山陽新幹線ダイヤ改正では、「こだま」用車両更新に伴いN700系8両編成グリーン車なし編成を運転開始することとした。

今後山陽新幹線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

置き換え引退する500系新幹線の人気についてはこちら!

2025年3月鉄道ダイヤ改正まとめはこちら!

関連情報: – JR西日本

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