新駅開業で多彩な列車運転! 東武鉄道・JR東日本高崎支社臨時列車運転(2018年4月~5月GW期間)

 188回閲覧

JR東日本高崎支社は1月19日、プレスリリースにて4月28日~5月6日に両毛線で臨時列車を運転すると公表した( 春の臨時列車運転のお知らせ )。また東武鉄道は3月30日、プレスリリースにて4月に臨時列車春の花めぐり号を運転すると公表した( 4月13日(金)より、「春の花めぐりきっぷ」を発売します! )。また東武鉄道は4月16日、プレスリリースにて4月28日~5月6日に特急「りょうもう」号にて臨時列車を運転すると公表した( 平成30年4月・5月(GW)伊勢崎線臨時特急列車のご案内 )。また東武鉄道は4月16日、プレスリリースにて4月28日~5月6日に佐野線でも臨時列車を運転すると公表した( 平成30年 GW佐野線 臨時列車運転時刻表(館林~佐野間) )。今回はこれらについて見ていく。

2018年3月17日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!

1. 伊勢崎線方面ではJR新駅開業により輸送体系に大きな変化

今回の2018年4月〜5月GW期間東武鉄道臨時列車運転では、例年と異なる臨時列車を多数運転する。

まず運転されるのは特急「りょうもう」。これまではGW期間は浅草〜太田間で2往復運転されていたが、今回のGW臨時列車運転では、このうち特急「りょうもう71号」及び特急「りょうもう73号」の1往復が太田発着から佐野線発着に変更されることとなった。しかも特急「りょうもう71号」は浅草発葛生行きで定期列車でも運転されるが、「りょうもう74号」は葛生始発ではなく佐野始発浅草行きで運転される。これは、特急「りょうもう」用200系および250系は一部で幕式方向幕を使用しており、佐野行きの設定に対応していないためであると思われる。

また、東武佐野線では今年2018年GW期間臨時列車運転より普通列車の増発も実施される。実施されるのは館林〜佐野間の区間運転で、定期ダイヤでは初終電にしか見られない運用となっている。下りの佐野行きは3本、上りの館林行きは5本設定される。これらは全て8000系3両編成ワンマン運転になるものと思われる。

ではなぜこれまでされてこなかった佐野線臨時列車の運転に至ったのか。東武鉄道伊勢崎線方面GW期間臨時列車運転は、あしかがフラワーパークの大藤まつりに合わせて実施されている。2017年まではあしかがフラワーパークの最寄り駅を東武伊勢崎線足利市駅やJR両毛線足利駅を最寄り駅としており、そこからシャトルバスを運転していた。しかし2018年4月1日、JR両毛線足利~富田間にあしかがフラワーパーク駅を開業した。これによりJR足利駅からのシャトルバス運転をやめたほか、あしかがフラワーパークの最寄り駅も新設されたあしかがフラワーパーク駅とすることとし、東武鉄道の発売する春の花めぐりきっぷを、足利市駅シャトルバス連絡のほかに佐野連絡を追加したこととした。そのため東武鉄道でも臨時列車輸送体系を見直し、足利市のみならず佐野接続でもあしかがフラワーパークアクセスを図ろうとしたのであろう。




2. 野田線から佐野線への直通列車運転

また今回の2018年4月東武鉄道臨時列車運転では、野田線(アーバンパークライン)から佐野線に直通する列車春の花めぐり号が運転された。

この臨時列車春の花めぐり号は2018年4月21日土曜日のみに運転され、運河9時48分発佐野11時20分着で設定された。停車駅は野田線内運河~春日部間の各駅と、久喜、茂林寺前、館林、佐野で、伊勢崎線やJR宇都宮線など主要路線との乗り換え駅以外は、GW期間に大きく集客を集める施設のみの停車駅設定となっており、特急「りょうもう」の停車する東武動物公園や佐野市を通過する設定となった。車両はかっての急行「りょうもう」用車両1800系6両編成で、料金不要の運賃のみで乗車できた。野田線から伊勢崎線を経由して佐野線に直通する列車の設定は史上初と思われ、1800系は2018年5月20日にさよなら運転を行うことから、自由席としての運転は今回の4月21日春の花めぐり号が最後の運転となった模様だ。




3. 両毛線でも普通列車増発

また今回の2018年4月〜5月GW期間JR東日本高崎支社臨時列車運転では、あしかがフラワーパーク大藤まつりに合わせて臨時列車を運転する。これまでは足利発小山行き下り2本運転するにとどまっていたが、あしかがフラワーパーク駅開業により運転本数を増加し、2018年4月28日~5月6日全ての日で、下り4本、上り3本に大幅増発した。このうち3往復は桐生・足利~小山間運転であるが、下り1本は高崎発小山行きの両毛線全線運転で運転される。これらの普通列車は全て各駅に停車する。

またこれまで運転されてきた全席指定制で185系6両編成で運転される快速足利藤まつり号(大船・上野~小山~桐生)や651系4両編成の快速足利大藤まつり号(いわき~水戸~小山~桐生)は新規に新駅あしかがフラワーパーク駅に停車することとなったほか、あしかがフラワーパークまで徒歩13分でアクセス可能な富田駅の停車も継続されることとなった。また今年より平日の5月1日・2日に485系6慮編成による快速ナイト藤まつり号(大宮~小山~桐生)を運転することとなった。


4. 結び

今回の2018年4月~5月JR東日本高崎支社臨時列車運転では、JR両毛線に新駅あしかがフラワーパーク駅を開業したことにより、GW期間中の土休日に臨時列車を大幅に増発した。また2018年4月~5月東武鉄道臨時列車運転では、JR両毛線の新駅開業によりあしかがフラワーパークへの連絡駅を足利市駅からシャトルバスから佐野駅からJR両毛線連絡に振り替えつつあり、これまで臨時列車が運転されず特急「りょうもう」1往復を除き全列車でワンマン運転を実施している佐野線で多数の臨時列車を設定したほか、野田線からの臨時直通列車も設定された。

野田線運河発佐野線佐野行き春の花まつり号に使用された1800系は5月20日を以て引退するが、今後GW期間の臨時列車運転がどのように変わっていくのか、ワンマン列車に短編成改造の進む20000系列を使用する日が来るのか、楽しみにしたい。

コメント

コメントを投稿される方はこちらの注意事項をお読みください。コメント投稿時点でこの注意事項に同意したものとみなします。

トップページに戻る

タイトルとURLをコピーしました