横浜市交通局は2023年2月17日、プレスリリースにて3月18日にダイヤ改正を行うと公表した( 3月18日(土)市営地下鉄のダイヤ改正を実施します )。今回はこれについて見ていく。
1. 地下鉄ブルーラインで平日朝の減便で運用削減へ
今回の2023年3月18日横浜市交通局ダイヤ改正では、2021年6月26日横浜市営地下鉄ダイヤ改正以来約1年8か月ぶりに地下鉄ブルーラインと地下鉄グリーンラインでダイヤ改正を行う。
まずは地下鉄ブルーライン。今回のダイヤ改正で各駅停車しか運行のない平日朝は4分30秒間隔から4分40秒間隔に拡大し、輸送力が3.6%減少する。
地下鉄ブルーラインは2019年度の混雑率が141%とほどほどに混んでいるのだが、公営地下鉄にしては珍しくこれでも減便することとした。
これにより地下鉄ブルーラインでは1運用を削減する。現在地下鉄ブルーラインでは新型車両4000形を順次投入しているが、運用削減により4000形の投入本数を削減する見込みだ。
2. 地下鉄ブルーラインで昼間減便へ
また今回の2023年3月18日横浜市交通局ダイヤ改正では、地下鉄ブルーラインで昼間に減便を図る。
地下鉄ブルーラインでは昼間は快速毎時2本と各駅停車毎時8本を運転している。
今回のダイヤ改正では、昼間に地下鉄ブルーライン全線で毎時2本ずつ減便し各駅停車が毎時6本の運転となる。
もっとも横浜市内では各駅停車しか停車しない駅で昼間10分間隔はザラではあり、京急電鉄のエアポート急行通過各駅、JR横浜線や相鉄の快速通過各駅、JR横須賀線、2021年3月13日ダイヤ改正以降の東急田園都市線準急通過各駅など広い範囲におよぶ。このため昼間の毎時6本しか利用チャンスがないのは横浜市内では珍しいことではない。
また毎時6本運転は2022年12月17日京都市交通局ダイヤ改正での昼間毎時7本化よりはわかりやすい時刻設定ではある。
ただ、横浜市営地下鉄地下鉄ブルーラインは地下鉄なのだよ。快速毎時2本を残したまま各駅停車だけ減便するのはわけが違くないか?
この快速を残している影響で、各駅停車は駅によっては均等10分間隔とはならず、9〜11分間隔とバラツキが出てしまっている。
そもそも地下鉄ブルーラインは各駅停車が混みやすく、快速は空いている。そもそも快速は2015年7月18日より運転を開始したが、短距離利用が多いこともあって利用は伸びていない。
減便するなら2022年3月12日都営新宿線ダイヤ改正や2023年3月18日都営新宿線ダイヤ改正のように、減便に合わせ昼間の急行運転を大幅に減らし急行通過駅の乗車チャンスを減らさないよう努めるべきだと思うが。
なんだか横浜市交通局は地下鉄ブルーラインを大手私鉄と勘違いしているような気もするが。
このほか今回のダイヤ改正では、関内〜伊勢佐木長者町間の半径125メートルの急カーブの制限速度を引き下げ、所要時間を15秒〜20秒程度のばす。また各駅停車時間を一部で5秒程度のばす。これにより地下鉄ブルーラインでは各駅停車の全線所要時間を1分程度のばす。
3. 地下鉄グリーンラインでも昼間減便へ
また今回の2023年3月18日横浜市交通局ダイヤ改正では、地下鉄グリーンラインでも昼間に減便を図る。
地下鉄グリーンラインは横浜市中心部を通っていないので10分間隔もあれば十分な乗車チャンスといえよう。もっとも2008年6月30日の地下鉄グリーンライン開業時には土休日昼間は毎時6本ながらも日吉で連絡する東急東横線や東急目黒線と合わせるため7分30秒間隔、7分30秒間隔、15分間隔のサイクルで最大15分電車が来なかったが、今回のダイヤ改正では均等10分間隔での運転となるため混雑は分散するだろう。
また、地下鉄グリーンラインでは2022年12月2日より順次4両編成を6両編成に増車している。単純計算で1本あたり50%の輸送力増加になることから、減便しても座れないことはないだろう。
4. 結び
今回の2023年3月18日横浜市交通局ダイヤ改正では、
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