車両増備で終日に渡り増発へ! 北京地下鉄ダイヤ改正(2018年12月7日/2018年12月8日/2018年12月25日) 北京地铁调图

北京地下鉄は2018年12月6日、プレスリリースにて12月7日に地下鉄15号線でダイヤ改正を行うと公表した( 15号线12月7日(周五)起缩短运营间隔 )。また北京地下鉄は2018年12月6日、プレスリリースにて12月8日に地下鉄8号線でダイヤ改正を行うと公表した( 8号线本周一起缩短运营间隔 )。さらに北京地下鉄は2018年12月21日、プレスリリースにて12月25日に地下鉄9号線及び房山線でダイヤ改正を行うと公表した( 9号线、房山线下周二起缩短运营间隔 )。今回はこれらについて見ていく。


1. 運用増加で運転間隔短縮へ

今回の2018年12月7日北京地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄15号線でダイヤ改正が実施された。

地下鉄15号線は海淀区の清華東路西口と順義区の俸伯間を結ぶ41.1kmに渡る路線で、北京市の北部を走る郊外路線となっている。車両は6両編成B型車で運転される。第三軌条方式ながらも最高速度は100km/hで全線所要時間は57分となっている。

今回のダイヤ改正では車両増備により運用数が32運用から33運用に増加したことで増発が図られる。

平日朝ラッシュ時は3分49秒間隔から3分40秒間隔に短縮し、輸送力が4.1%増加した。また昼間は8分間隔から6分間隔に短縮し、輸送力が33.3%増加した。さらに平日夕ラッシュ時は4分30秒間隔から4分15秒間隔に短縮され、輸送力が5.9%増加した。

このことから昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)を計算すると、56.3%から70.8%に変化した。これを見る限り今回のダイヤ改正では昼間の混雑が一番改善されたようだ。

これらの増発により平日では運転本数が60本増加した。

2. 路線延伸に合わせ増発へ

また今回の2018年12月8日北京地下鉄ダイヤ改正では、2018年8月29日ダイヤ改正以来約3か月半ぶりに地下鉄8号線でダイヤ改正が実施された。

前回のダイヤ改正では運用数の増加により平日朝ラッシュ時と平日夕方オフピーク時に増発が実施されたが、今回のダイヤ改正は2018年12月の現在の南の終点南鑼鼓巷~中国美術館間の延伸に伴い、昼間の増発が実施された。

平日昼間は6分25秒間隔から6分間隔に短縮し、輸送力が6.9%増加した。また土曜日昼間は7分間隔から6分間隔に短縮し、輸送力が16.7%増加した。さらに土休日朝夕ラッシュ時は5分10秒間隔から5分間隔に短縮され、輸送力が3.3%増加した。

3. 車両増備で全時間帯で増発へ

また今回の2018年12月25日北京地下鉄ダイヤ改正では、2018年8月29日ダイヤ改正以来約4か月ぶりに地下鉄9号線でダイヤ改正が実施された。

今回のダイヤ改正では車両増備により24運用から25運用に増加したことにより、平日朝ラッシュ時は3分01秒間隔から2分47秒間隔に短縮し輸送力が8.4%増加、平日昼間は4分30秒間隔から4分間隔に短縮し輸送力が12.5%増加、平日夕ラッシュ時は3分25秒間隔から2分58秒間隔に短縮し輸送力が15.2%増加した。

このことから昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)を計算すると、75.9%から74.2%に変化した。どうやら多くの時間帯で混雑しており、一度に改善したようだ。ただ、昼間については前回の2018年8月29日ダイヤ改正で5分間隔から4分30秒間隔に短縮しており、たった4か月で輸送力が20.0%も増加したことになる。

また今回のダイヤ改正では初電の繰り上げも実施され、平日・土休日とも下り(郭公庄方面)では国家図書館5時59分発郭公庄行きから国家図書館5時39分発郭公庄行きに20分繰り上がり、上り(国家図書館方面)では郭公庄5時20分発国家図書館行きから郭公庄5時00分発国家図書館行きに20分繰り上げられた。

なお、今回のダイヤ改正で地下鉄9号線全線の所要時間が30分から31分に延びたようだ。

これらの増発により、平日の地下鉄9号線の運転本数は500本にまで増加した。

4. 車両増備で全線運転を増発へ

また今回の2018年12月25日北京地下鉄ダイヤ改正では、2018年4月3日ダイヤ改正以来約8か月半ぶりに郭公庄で地下鉄9号線と接続する地下鉄房山線でもダイヤ改正が実施された。

今回のダイヤ改正は車両増備により運用数が19運用から22運用に増加したことにより、平日朝ラッシュ時に増発された。増発されたのは全区間運転となる閻村東~籬笆房~郭公荘間の列車で、区間運転の籬笆房→郭公荘間の列車はダイヤ改正前同様7本のまま維持された。

これにより区間運転列車も走る籬笆房~郭公荘間では平日朝ラッシュ時にて4分間隔から3分30秒間隔に短縮され輸送力が14.3%増加したほか、全線運転列車のみ走る閻村東~籬笆房間では平均5分20秒間隔から平均4分40秒間隔に短縮され、輸送力が14.3%増加した。

ただ籬笆房始発の区間列車運転時間帯が籬笆房7時15分発~8時52分発から7時32分発~8時56分発に縮小されている。これを見るに、平日朝ラッシュ時としての運転時間帯が短縮されたのではないだろうか。平日朝オフピークについての記載はないが、おそらく全線運転列車が4分40秒間隔で設定されているのではないだろうか。

これにより全線運転列車しか来ない閻村東~籬笆房間では平日朝ラッシュ時の運転間隔が閻村東で接続する地下鉄燕房線開業前の2018年1月2日ダイヤ改正以前と同水準に戻った。

また地下鉄燕房線は2017年12月30日の開業以来ダイヤ改正を行っていないが、平日朝ラッシュ時に5分間隔で運転されており、閻村東で連絡する地下鉄房山線が平均5分20秒間隔であったことから2本の地下鉄燕房線の乗客を1本の地下鉄房山線で運ばざるを得ない列車が存在した。しかし今回のダイヤ改正で地下鉄房山線で平日朝ラッシュ時の増発が実施され、平均運転間隔が燕房線の5分間隔より短い4分40秒間隔となった。全線運転3本につき1本の区間運転列車が入るため必ず地下鉄燕房線1本につき地下鉄房山線が1本以上来るようになるとは言えない列車もあるかもしれないが、平均運転間隔だけ見ると多くは解消されたようだ。

これらの増発により、平日の地下鉄房山線の運転本数は26本増加し424本となった。

5. 結び

今回の2018年12月7日及び12月25日北京地下鉄ダイヤ改正では、車両増備に伴い地下鉄房山線では平日朝ラッシュ時に増発されたほか、地下鉄15号線と地下鉄9号線では平日のほぼ終日に渡り増発が実施された。

また2018年12月8日の地下鉄8号線ダイヤ改正では、路線延伸の準備として前もって昼間に増発が実施された。

今後さらに路線網が拡大する北京地下鉄で、どのようなダイヤ改正が実施されるのか、見守ってゆきたい。


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