仙台発着特急ひたち復活へ! JR東日本常磐線ダイヤ改正予測(2020年3月予定)

JR東日本は2019年7月5日、プレスリリースにて2019年度末より常磐線全線復旧に伴い常磐線特急の仙台市内乗り入れ運転を復活すると公表した( 常磐線全線運転再開にあわせた特急列車の直通運転について )。今回はこれについて見ていく。

2020年3月ダイヤ改正予測一覧はこちら!


1. 常磐線全線運転再開へ

今回の2020年3月JR東日本常磐線ダイヤ改正では、常磐線富岡〜浪江間の復旧に伴い、常磐線が全線で復旧する。

ただ、これまでも一部区間ずつ常磐線を復旧してきたが、大規模なダイヤ改正が近い3月に復旧する場合復旧日とダイヤ改正日をずらしてきた(2017年10月14日に常磐線でダイヤ改正実施後、2017年10月21に一部復旧など)。このことから、2020年3月復旧見込みでそれに伴いダイヤ改正が行われるが、全国規模のダイヤ改正の1週間〜2週間後復旧するのではないだろうか。

これまで短距離で復旧する場合には、利用する方が少ないと見込まれるため運転本数を被災前と縮小して運転している。2019年7月現在では富岡発着列車は11往復しかないほか、浪江〜原ノ町間は11往復しか運転していない。

ただ、原ノ町〜岩沼間が全通した際には被災前の運転本数を確保している。両数を減らした列車はあるかもしれないが、基本運転本数を元に戻すことが常磐線復旧の基本法則となっているようだ。

そう考えると、今回の常磐線富岡〜浪江間の復旧によりいわきと原ノ町がつながるため、運転本数が大幅に増え被災前と同水準(16往復)に戻る可能性がある。

1.1. 使用車両はいかに

では富岡〜浪江間に乗り入れる車両はどうなるのだろうか。

現在、富岡にはE531系5両編成やE501系5両編成、及び651系4両編成(「スーパーひたち」型車両)が全て普通列車として乗り入れている。また浪江には701系2両編成や719系2両編成が乗り入れている。

とはいえ、浪江以北では原則原ノ町で系統分割しているため、今回の復旧区間含む原ノ町以南では被災前同様いわき〜原ノ町間で運転する可能性が高そうだ。

そうなると、E531系やE501系が原ノ町まで乗り入れることになりそうだ。

動労水戸により2013年7月26日に被爆した415系の車両検査を拒否するストライキが行われたが、そんなことして何がしたいのだろう。原発事故区域を運転した列車の点検日にストライキとは何事か。

1945年当時はストライキ実施は犯罪であったため山陽本線復旧後広島を通った寝台列車含む特急・急行列車があり、東京や大阪、福岡で車両点検をしたはずである(もっとも、当時は放射線の有害性が知られていなかったほか、放射線を使った兵器なんてそれまでなかったわけで、みんな分からなかったというのが正しいのだが)。そんな理由でストライキするというのなら、広島を通る東海道・山陽・九州新幹線N700系の車両検査はどうなるのだろう…

ストライキは本来労働条件の改善を目的として行われるが、ストライキへの冒涜とも取れる行為をどうして取れるだろうか。動労水戸は自滅したいのだろうか?

1.2. 普通列車でも原則一部駅通過で設定か

しかし、今回の常磐線富岡〜浪江間は帰宅困難区域を含んでいる。今回の復旧区間は途中駅に夜ノ森、大野、双葉の3駅があるが、2019年7月現在運転している富岡〜浪江間の代行バスは途中3駅を全て通過している。

このうち夜ノ森は駅西側が避難指示区域外のため、駅周辺施設の利用が可能となる。また夜ノ森では周辺の草木を伐採し、駅舎も古い木造駅舎を壊し新しい駅舎を建てている。つまり、夜ノ森は常磐線全線復旧後駅営業を再開する可能性が高い。

夜ノ森は桜の名所として知られていたが、人災とはいえその桜が人体へ悪影響を及ぼしてしまうのであれば撤去も致し方ないだろう。土を入れ替えて桜を植え、数年後の復活を待とうではないか。

しかし、大野と双葉はともに帰宅困難区域に指定され、避難指示が出ている。この帰宅困難区域では2019年7月現在主要道路に対して特別通過交通制度があり、通過利用が可能であるが、一般道では軽自動車以上以上の車両に限り通行可能で、バイクなど肌の露出が継続しうる車両での通過は禁止している。常磐自動車道は例外で通過可能だが、帰宅困難区域内のインターチェンジは二輪車は利用できない。

この避難指示は常磐線復旧とともに条件付きで駅周辺の利用はできるようになるが、あくまで帰宅困難区域を維持したまま特定復興再生拠点地区としての復興を開始することとなる。この特定復興再生拠点地区としての街開きは2022年春を目処に行う予定としている。

つまり、大野と双葉の両駅は、常磐線復旧直後は一般利用させてはいけないのではないだろうか。

そう考えると、一部に大野・双葉停車の関係者専用列車を作り、それ以外の一般利用列車は大野と双葉を通過とするのではないだろうか。

で、そこで肝心なのが、いかに帰宅困難区域内の駅に停車中に放射線の影響を最小限に抑えるかだ。

もしE531系やE501系のように4ドアでドア全開にすると、開いたドアから乗客の座りうる座席まで放射線が何の遮蔽もなく直接届いてしまう。

しかし、651系特急型車両を使用すればドアと座席の間にデッキがあるので、デッキで仕切ることができるのはもちろんのこと、ドアから直接座席空間に放射線が届くリスクを大きく下げることができる。

つまり、大野・双葉停車の列車は651系4両編成専用運用で運転し、それ以外の車両(E531系やE501系など)で運転する列車は2022年春までは大野・双葉を全て通過とするのではないだろうか。



2. 常磐線特急の全線直通運転復活で仙台乗り入れ再開へ

また今回の2020年3月JR東日本常磐線ダイヤ改正では、常磐線富岡〜浪江間の復旧に伴い特急列車の運転が復活する。

特急列車の運転区間は東京都区内~仙台市内の運転とややぼやかして書いているが、少なくとも東京都区内というのは北千住発着にはならないし、仙台市内発着としても長町折返しになろうとも少なくとも常磐線全線となる日暮里~岩沼間を直通する列車として機能するのは確実だろう。

被災前は上野東京ラインが未開業であったため常磐線特急は原則上野発着で運転し、いわき〜原ノ町間では6往復、原ノ町〜仙台間は4往復で設定していた。

当初の予定では2012年3月ダイヤ改正で常磐線特急をいわきで分割、いわき以南を新型車両であるE657系10両編成に置き換え、いわき~仙台間はE653系(「フレッシュひたち」型車両)を使用するとし、いわき~仙台間を運転する列車について列車愛称を募集していた。

しかし2011年3月11日に常磐線が不通となった。いわき以南は比較的復旧が早かったため2013年3月16日ダイヤ改正までに全ての定期特急列車をE657系10両編成に置き換えたが、いわき以北の特急列車については常磐線の復旧が無期延期となっていたため、使用するはずだったE657系を羽越本線特急「いなほ」や2015年3月14日の北陸新幹線金沢開業に伴うダイヤ改正で特急「北越」の在来線区間を継承したく信越本線特急「しらゆき」に転用、一時期水戸支社からE653系が消滅していた。

しかし今回の公表により、2020年3月頃より常磐線特急の仙台乗り入れが復活することになった。しかも東京都区内~仙台市内を直通運転することから、一時期計画されていたいわきでの系統分割が中止となったようだ。

またいわき以北の新しい特急列車に使用予定だったE653系は、1編成が水戸支社に帰ってきたものの運用数が不足するため、いわき~仙台間運転分はE657系10両編成の増備で賄われることとなった。

特急「スーパーひたち」時代のいわき~仙台間の特急列車は全て651系による運転で、多客期でこそ増解結せずに仙台まで11両で乗り入れていたが、定期列車の場合いわきで増解結しいわき以北では原則4両編成での運転、早朝・深夜の原ノ町発着のみ7両編成の運転となっていた。

常磐線では1993年まで寝台特急「ゆうづる」が583系13両編成で運転していたほか、貨物列車の運転もあるため、E657系10両編成が入線することは可能だ。

ただ復旧に伴い移設した区間では、復旧前の定期列車の最長編成が特急「スーパーひたち」の7両編成であったため7両までしか列車交換に対応していない駅がある。

このことから特急の設定で普通列車の運転間隔が空いてしまう気もしなくはないが、普通列車は最長でも6両編成であることから、特急列車と普通列車の交換であれば普通列車を停車させた状態でできる。特急列車同士の交換は難しい駅もあるが、最大でも1日6往復なので複線区間や10両編成が交換できる区間を最大限利用すれば設定できそうだ。

ただ、果たして特急列車も元通りの運転本数まで戻るのだろうか。たしかに仙台発着の4往復は被災地復興に重要性が高いが、原ノ町発着の2往復を残す必要があるかと言われると、疑問が残る。そう考えると、仙台発着の4往復のみが運転するのではないだろうか(被災地を通る列車が上野やら東京やら品川やらに乗り入れる分には問題ないはずだが、立地はしていなくても原ノ町って原発の町の略だよねって言われたら終わりだよね。実際上野から原ノ町に行く途中で原発の町通るわけだし。そう考えると、原ノ町行きを東京都区内で表示させるとかえって風評被害が出る可能性があり、お勧めできない。どうしても設定したいのであれば、所在する自治体の名称である南相馬を名乗るべきであろう)。

ただ、もし仙台発着の「ひたち」を4往復設定するとしても、E657系を3編成増備しなければならない見込みのようだ。

被災前、特急「スーパーひたち」はいわき~仙台間で、広野、富岡、大野、双葉、浪江、小高、原ノ町、相馬、亘理、岩沼に1本以上停車していたが、このうち全停車駅は富岡、浪江、原ノ町、相馬となっていた。

このうち大野は12本中11本、双葉は12往復中4往復の特急「スーパーひたち」が停車していたが、前述したように一般利用はできそうになく、一般普通列車の停車すら怪しいことから特急列車が停まるとは考えにくい。2022年春の特定復興再生拠点地区としての街開きを目安に特急停車を検討するのだろう。

それ以外の特急停車駅には、少なくとも1本以上の特急「ひたち」が停車する見込みだ。

最後に、特急料金については座席未指定券制の全車指定席としての運転となることから、事前料金と車内料金の2種類の料金を用意し、長距離区間は中央本線特急「あずさ」と同じ料金体系を取るのであろう。

ただ、ダイヤ設定によっては駅員のいない時間帯に特急列車が停車する可能性がある。その際には東京都市圏普通列車グリーン車の駅員のいない時間帯の利用同様、乗車駅証明書の提示で車内でも事前料金で利用できるものと思われる。

3. 結び

今回の2020年3月JR東日本常磐線ダイヤ改正では、常磐線が復旧し、上野から仙台まで浜通り経由で直通列車が運転することとなった。

しかし今回の常磐線全線復旧は帰宅困難区域での復興への第一歩であり、まだまだ道半ばのようだ。

今後復興の進展によりどのようなダイヤ改正が実施されるのか、見守って行きたい。

コメント

  1. しつ より:

    元々いわき~仙台間直通は4往復ですがそのうち下り1本はいわき始発でしたので、東京都区内~仙台市内のみ設定となると3往復ではと予測してます。
    新造編成が2本ということを考えてもこれ位になるんじゃないでしょうか。

    あと以前からE531系は土浦以北を半自動ドア扱いをしていますので、わざわざ専用列車を仕立てるほど面倒なことはしないだろうかと


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