
JR九州は2026年10月15日、プレスリリースにて2027年春に特急「ソニック」の運転時刻を変更すると公表した。今回はこれについて予測していく。
1. 日豊本線特急「ソニック」昼間30分均等間隔化へ!
今回の2027年3月JR九州ダイヤ改正では、博多発の大分行き特急「ソニック」の発時刻を30分間隔に揃える。
なぜ昼間の博多発小倉方面特急列車が毎時2本運転にもかかわらず昼間は20分~40分間隔で開くのかというと、2014年3月14日まで昼間も均等20分間隔で特急列車が走っていたからである。つまり特急「ソニック」毎時2本のほかに博多~小倉間に特急「きらめき」が終日毎時1本の運転があったのだ。この特急「きらめき」は2011年3月11日までの九州新幹線全通前までは小倉~博多~熊本~光の森間で運転していた特急「有明」で、九州新幹線全通時に博多~熊本間を九州新幹線「つばめ」に置き換わった残りである。が、そもそも小倉~熊本間は山陽九州新幹線「さくら」で行けること、特急「ソニック」は大分から乗ると小倉で山陽新幹線折買え含め3割以上が下車することから小倉~博多間は空いていることから昼間の特急「きらめき」を廃止、朝夕の着席保障列車として残すこととした。
その名残で13年間も運転することのない昼間に特急「きらめき」枠を残していたため特急「ソニック」が毎時2本ながら20分間隔と40分間隔で間隔不均等となっているのである。
今回の2027年3月JR九州ダイヤ改正では博多発毎時00分発と毎時20分発の特急「ソニック」を毎時08分発と毎時38分発の均等30分間隔に揃えることとした。
なお朝夕は特急「きらめき」を運転し博多~小倉間毎時3本運転を実施していることから大きな変更は行わないだろう。
2. 昼間は千鳥停車実施で軒並み2時間09分運転に揃えるか!
今回の2027年3月JR九州ダイヤ改正では、日豊本線特急「ソニック」のうち停車駅の少ない速達型列車が昼間から廃止する可能性がある。
日豊本線特急「ソニック」は終日毎時2本の運転があるが、うち毎時1本は最速2時間01分で結ぶ停車駅の少ない速達型、残る毎時1本は2時間17分~2時間29分かけて運転する停車駅の多い型である。ただこの停車駅差異のおかげで所要時間にばらつきが生じることから博多基準では特急「ソニック」は20分間隔と40分間隔と不均等なところ、小倉基準では27分間隔と33分間隔にほぼ均等化、大分基準でも28分間隔と32分間隔にほぼ均等化しているのである。つまり停車駅に差を大きく設けたまま博多を30分間隔均等発車にしてしまうと小倉や大分で帰って運転間隔が不均等になってしまう。
そこで昼間の特急「ソニック」を千鳥停車として所要時間を2時間09分程度に揃えることで、博多でも小倉でも大分でも均等30分間隔にするのではないか。
なお多客期や三連休などには小倉~大分間を中心とする臨時特急列車「にちりん」最大5往復を運転し日豊本線特急は最大毎時3本運転を実施しているが、こちらは前後の運転間隔を気にすることなく4分後続行運転とかしているので運転間隔の均等化する気はさらさらないようだ。
3. 朽網停車拡大で北九州空港アクセス改善を図るか!
今回の2027年3月JR九州ダイヤ改正では、北九州アクセス改善のために朽網に増停車する特急「ソニック」を増やす可能性が高い。
しかも先述したように特急「ソニック」のうち昼間の列車で千鳥停車を図るとなれば朽網に停車する特急「ソニック」の速達化を図ることができるかもしれない。
そう考えると北九州空港へバス連絡することができる朽網への特急「ソニック」利用が改善する可能性が高そうだ。
4. 特急「ソニック」のうち毎時1本を山陽新幹線のうち「さくら」に接続へ!
今回の2027年3月JR九州ダイヤ改正では、日豊本線特急「ソニック」の大幅な時刻変更により小倉駅での山陽新幹線接続列車を変更する可能性が高い。
山陽新幹線「のぞみ」と日豊本線特急「ソニック」を小倉で乗り継げば新大阪~大分間を約3時間40分で結ぶことができる。しかも毎時2本の利用チャンスがあるので大阪都市圏~大分県間は鉄道と航空機の利用シェア比率は鉄道67.0%と鉄道優位なのである。はっきり言って直通しているが昼間定期直通列車は毎時1本しか来ない新大阪~熊本間とほぼ互角、新大阪~鹿児島中央間にはシェア比率で勝っている状況である。それくらい新大阪~大分間は鉄道が優位であるし、小倉での山陽新幹線接続列車も注視する必要があるのだ。
そんな特急「ソニック」は毎時2本とも小倉で山陽新幹線のうち東京直通列車「のぞみ」と接続している。これは山陽新幹線を運転するJR西日本からすれば16両編成で山陽新幹線内ガラガラの「のぞみ」に座らせることで空いている列車の着席率を上げたいほか、鉄道シェア率59.9%の名古屋都市圏~大分県間利用の促進、「さくら」「ひかり」と比べて普通車指定席やグリーン利用で新大阪~小倉間で1人当たり750円追加でとれるためといいことづくめなのである。
ただ2022年4月1日にJR九州が管内の特急列車すべてで割安なB特急料金を全国規模の特急料金並みに値上げしたほか、2023年4月1日にJR西日本が山陽新幹線「のぞみ」「みずほ」の普通車指定席やグリーン車利用時に最大430円値上げ、2025年4月1日にはJR九州運賃改定で小倉~大分間で330円値上げ、安く利用するにも新大阪・新神戸~大分間で利用できる「スーパー早特きっぷ」類は年々値上げしている。しかも2027年だか2028年に予定している新幹線在来線完全運賃打ち切り別算別チケット制になれば遠距離逓減が薄れ新大阪~大分間で大幅な値上げとなる可能性が高い。
そう考えると特急「ソニック」毎時2本をすべて「のぞみ」接続から毎時1本でも最大750円安い「さくら」接続に変更することで、少しでも安く移動できるようにするのではないか。
なおゴールデンウィークやお盆、年末年始などの多客期や三連休には臨時「のぞみ」を大量増発し所定毎時2本~3本しかない博多発着「のぞみ」が最大毎時6本意まで増えるため、特急「ソニック」との接続も臨時「のぞみ」が担うことになる。このため多客期や三連休などの利用が多い日の輸送力不足は問題ない。
このほか日豊本線特急「ソニック」で使用している883系は順次リニューアル、2027年3月より窓側座席に電源コンセントを配置したリニューアル車両を営業開始する。
5. 結び
今回の2027年3月JR九州ダイヤ改正では、日豊本線特急「ソニック」で博多発時刻を昼間均等30分間隔化を図ることで、山陽新幹線接続の一部で「のぞみ」から「さくら」に変更するほか千鳥停車を行うことで停車駅の平準化を図る可能性がある。
今後JR九州でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
関連情報:快適な列車・駅のご利用に向けた取り組みについて – JR九州


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