恐れていた!特急の事実上廃止宣言! 京王電鉄・都営新宿線ダイヤ改正(2022年3月12日)

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恐れていた!特急の事実上廃止宣言! 京王電鉄・都営新宿線ダイヤ改正(2022年3月12日)

京王電鉄は2021年12月10日、プレスリリースにて2022年3月12日にダイヤ改正を行うと公表した( 京王線 ダイヤ改正を実施します )。また京王電鉄は2022年1月27日、プレスリリースにて2022年3月12日ダイヤ改正の詳細を公表した( 2022年3月12日 (土 )始発から 京王線ダイヤ改正を実施します )。今回はこれについて見ていく。

2022年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 「京王ライナー」明大前全停車へ

今回の2022年3月12日京王電鉄ダイヤ改正では、実質2021年10月30日京王電鉄ダイヤ改正以来約4か月ぶりにダイヤ改正を行う。

なお京王電鉄では2018年~2020年にかけてダイヤ改正を2月22日に実施していた。2021年3月13日京王電鉄ダイヤ改正はJR東日本の中央線快速終電繰り上げと合わせるために行ったため2月22日からずらして行ったが、今回のダイヤ改正もJR東日本のダイヤ改正日と合わせたということは今後2月22日にダイヤ改正を行う可能性は低そうだ。

前回の2020年10月30日京王電鉄ダイヤ改正では座席指定制列車「京王ライナー」及び「Mt.TAKAO号」を土休日に明大前に全停車することとなった。が今回のダイヤ改正ではさらに拡大し平日も明大前に全停車することとしたのである

このほか土休日の座席指定制列車の増発も図る。今回のダイヤ改正では土休日朝の「京王ライナー」を京王八王子始発・橋本始発を各1本ずつから各3本ずつに増発するほか、新宿発の「Mt.TAKAO号」も2本から3本に増発する。




2. 特急を準特急に統合へ

今回の2022年3月12日京王電鉄ダイヤ改正では、特急を準特急に統合し廃止する。

これに伴い明大前~調布間ノンストップ列車が座席指定制列車のみとなるほか、準特急を特急に改称する。結果、特急は笹塚と千歳烏山、及び高尾線内各駅に停車するようになるほか、新宿~京王八王子間の特急と急行の停車駅の差は桜上水・つつじが丘・東府中の3駅のみとなる。

おかげさまで昼間は特急毎時3本・準特急毎時6本だったところを実質準特急毎時9本に、平日夕ラッシュ時も特急毎時9本から実質準特急毎時9本に格下げする。ただこの格下げによる急行・区間急行・快速の減便はほぼない。

結果的に昼間の運転本数を変えないのだが、準特急が千歳烏山に停車するようになってから快速が八幡山で抜かれるようになってガラガラなんですわ。快速毎時3本は減便すべきだと思うけどね。

もっとも平日夕ラッシュ時の橋本行き特急は調布で京王八王子行き特急に抜かれる始末だったので、そもそも利用があまり良くなかったのは否めない。が、だったら相模原線特急のみを平日夕ラッシュ時も準特急に格下げすればよかった話ではないだろうか。

ただ今回のダイヤ改正では全ての特急を準特急以下に格下げすることになったことを考えると、そんなに相模原線に特急がほしいのかと言わんばかりの準特急の特急改称にしか思えない。せめて既存の特急を快特として残してくれよ、京王電鉄。

また平日夜20時台・21時台の京王線特急のうち京王八王子発着の毎時3本の6往復を急行に格下げする。ただでさえ特急毎時6本を準特急に格下げするというのに、さらに停車駅の多い急行に格下げする当たり今後昼間の特急減便も狙っているのではないかと勘繰ってしまう。




3. 平日朝の減便で運用削減へ

今回の2022年3月12日京王電鉄ダイヤ改正では、平日朝に運用を削減することで減便を図る。

今夏のダイヤ改正では京王多摩センター6時40分発特急京王線新宿行きを廃止するほか、京王八王子8時59分発準特急新宿行きも廃止する。また桜上水7時33分発各停京王線新宿行きも廃止となっている。

折返しとして新宿7時19分発各停高尾山口行きを廃止するほか、新宿7時39分発準特急橋本行きも廃止する。

また新宿9時26分発特急橋本行きを廃止するほか、新宿9時29分発特急京王八王子行きを急行に格下げする。これにより新宿朝9時台発に特急が25分も来ない時間帯ができる

これらの減便により、1運用を削減する見込みのようだ。

なお平日朝8時台~9時台の橋本発若葉台行き各停と京王多摩センター発新線新宿方面快速を統合し、運用合理化を図るようだ。

このほか土休日朝の京王八王子始発の「京王ライナー」を1本から3本に増発するが、その直前の特急を急行に格下げする始末である。

4. 土休日昼間に相模原線で減便へ

今回の2022年3月12日京王電鉄ダイヤ改正では、相模原線で減便を図る。

相模原線では約2年前の2020年2月22日京王電鉄ダイヤ改正で平日昼間の準特急毎時3本を京王多摩センター~橋本間で各駅に停車し、同数の区間急行を減便することで京王多摩センター始発の区間急行を設定するようになった。

今回のダイヤ改正では準特急改め特急の昼間の京王多摩センター~橋本間の各駅停車化及び区間急行の減便を土休日昼間にも行うこととなった。これにより土休日昼間も京王多摩センター始発の区間急行を運転するようになる。

このほか動物園線では昼間に20分間隔から12分間隔で運転する時間帯を大幅に増やして増発を図る。

なお今回のダイヤ改正では井の頭線はダイヤ改正を実施しない。




5. 都営新宿線で急行大幅削減へ

今回の2022年3月12日都営新宿線ダイヤ改正では、昼間に減便を図る。

ダイヤ改正前は昼間は急行が20分間隔の毎時3本、各駅停車が平均6分40秒間隔の毎時9本の合計毎時12本で運転していたが、今回のダイヤ改正より昼間は各停が5分30秒間隔で運転するようになる。

どうせなら昼間は都営三田線と合わせて各停6分間隔でいいのにとも思うが、10両編成毎時10本(6分間隔)では毎時100両にしかならず、都営車の10両化以前の10両急行毎時3本と8両各停毎時9本の合計毎時102両より若干少なくなるのが許せないらしい。ただそれが許せないのなら2022年2月26日都営浅草線ダイヤ改正で泉岳寺~西馬込間の昼間の運転本数を毎時9本から毎時6本に減便したのが謎でしかない。

しかも急行は48分間隔で4往復しか設定するというやる気のなさである。

まあ都営新宿線の急行を設定し続けるのは最短所要時間の宣伝目的もあること、その所要時間を駅出入口にも掲示していることから急行を廃止すると改修費用が大きくかかる。このため急行を減便したものの廃止できなかったのだろうし、今後も廃止する予定はないだろう。


6. 結び

今回の2022年3月12日京王電鉄ダイヤ改正では、朝の減便で運用数を削減したほか京王特急の準特急への事実上の統合により混雑が偏るようになったほか、都営新宿線でも急行を大幅に減便した。

今後京王電鉄や直通する都営新宿線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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