新駅伏石開業で複線化と復便へ! 高松琴平電気鉄道ダイヤ改正(2020年11月28日)

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新駅伏石開業で複線化と復便へ! 高松琴平電気鉄道ダイヤ改正(2020年11月28日)

高松琴平電気鉄道は2020年11月6日、プレスリリースにてにて11月28日に伏石駅の開業に伴いダイヤ改正を行うと公表した( 伏石駅の第一期開業及びダイヤ改正について )。今回はこれについて見ていく。

1. 新駅開業に向け複線化へ!

今回の2020年11月28日高松琴平電気鉄道ダイヤ改正では、琴平線に新駅を開業する。

新駅は伏石で、三条と太田の間に設置する。この新駅設置のために11月1日に三条~太田間を複線化し、極力停車時間が延びないようにした。

時刻について見ていくと、琴電琴平→高松築港間は1時間00分から1時間01分に1分延びている一方で、高松築港→琴電琴平間は1時間02分運転のまま変わりない。




2. 新駅開業に合わせ琴平線で列車本数回復へ!

ただ今回の2020年11月28日高松琴平電気鉄道ダイヤ改正は新駅伏石開業による時刻変更だけではない。

高松琴平電気鉄道では大幅な利用減により2020年4月29日より終日に渡り減便した。7月1日には朝夕の一部で運転本数を回復したが琴平線では昼間は従来の半分の30分間隔での運転のままとなっていた。

しかし今回の2020年11月28日高松琴平電気鉄道ダイヤ改正では列車本数をさらに復便することとなった。

まずは琴平線。昼間は4月29日より全線で30分間隔(毎時2本)の運転となっていたが、今回のダイヤ改正で本来のダイヤ同様高松築港~一宮間は15分間隔(毎時4本)の運転に倍増復便することとなった。おそらく伏石の開業で多少旅客が戻ると見込んでいるのだろう。

このほか平日は高松築港19時15分発一宮行き及び高松築港19時45分発一宮行きを滝宮行きに延長し、折返しとして一宮20時07分発高松築港行きと一宮20時37分発高松築港行きが滝宮始発に延長することとなった。一方で土休日は高松築港19時45分発一宮行きと一宮19時37分発高松築港行きの1往復を削減することとなった。

また初電の繰り上げも行っている。仏生山5時42分発高松築港行きは仏生山5時34分発に6~8分繰り上げることとなった。一方で平日運転の滝宮5時40分発高松築港行き初電は全日運転の滝宮5時47分発高松築港行きに7分繰り下がったほか、平日運転の琴電琴平5時35分発高松築港行きから全日運転の琴電琴平5時43分発高松築港行きに繰り下がることとなった。ただ土休日運休列車のため、土休日は7~16分程度初電が繰り上がることとなった。なお高松築港発下りの初電変更はない。

ただし終電は本来のダイヤより1時間繰り上がっていることに変わりはない。




3. 長尾線・志度線でも全面的にダイヤ改正を実施へ

また今回の2020年11月28日高松琴平電気鉄道ダイヤ改正では、新駅開業と関係のない長尾線・志度線でほぼ全面的にダイヤ改正を行っている。

まずは長尾線。本来昼間は20分間隔(毎時3本)の運転であったが、4月29日より13時台~15時台は20分間隔から40分間隔に半減していた。今回のダイヤ改正では昼間も朝夕同様24分サイクルダイヤとすることで、24分間隔(毎時2.5本)に削減することとなった。これにより昼間は1運用浮くこととなったほか、昼間の多くの時間帯で輸送力が16.7%低下することとなった。一方で土休日朝7時台に長尾→平木間で46分電車が来ない時間帯があったが、今回のダイヤ改正で解消し24分間隔できちんと来るようになった。

また初電は下り(長尾方面)は高松築港6時16分発長尾行きから6時11分発に5分繰り上げる一方、上り(高松築港方面)は長尾5時55分発高松築港行きから長尾5時57分発高松築港行きに2分繰り下げることとなった。

また終電も暫定ダイヤと比べ繰り下がっている。下り(長尾方面)は高松築港22時05分発長尾行きから高松築港22時13分発長尾行きに8分繰り下がり、上り(高松築港方面)は長尾21時44分発高松築港行きから長尾21時51分発高松築港行きに7分繰り下げることとなった。ただ2020年3月までの終電と比べ1時間以上繰り上がっていることには変わりない。

最後に志度線。長尾線同様本来昼間は20分間隔(毎時3本)の運転であったが、4月29日より11時台~15時台の一部で20分間隔から40分間隔に半減していた。今回のダイヤ改正では昼間を30分間隔(毎時2本)運転とすることとなったが、ほぼ40分間隔での運転となっていた時間帯のみのため事実上一部復便となっている。

また土休日は18時台と19時台は毎時2本の運転に減便していたが(このため運転間隔も20~40分間隔と不均等になっていた)、今回のダイヤ改正で毎時1本の平日運転列車が全日運転に運転日を拡大することにより土休日夕ラッシュ時も20分間隔(毎時3本)での運転となった。

このほか平日朝は瓦町7時01分発大町行きと大町7時26分発瓦町行きの1往復を復便している。ただ、昼間も平日夕ラッシュ時も長尾線より運転本数が少ないのに、平日朝ラッシュ時は瓦町~大町間で長尾線の12分間隔より多い10分間隔で運転するのはいかがなものか。24分サイクルないし30分サイクルダイヤにして土休日朝志度線全線及び平日朝大町~琴電志度間は24分間隔ないし30分間隔、平日朝の瓦町~大町間は12分間隔ないし15分間隔にして1~2運用の削減を図った方が良かったのではないだろうか。

さらに志度線でも初終電の時刻変更を行っている。初電は下り(志度方面)は瓦町6時06分発志度行きから瓦町6時11分発志度行きに5分繰り下げる一方、上り(瓦町方面)は志度5時52分発瓦町行きから志度5時46分瓦町行きに2分繰り上げることとなった。

また終電も暫定ダイヤと比べ繰り下がっている。下り(琴電志度方面)は瓦町22時16分発琴電志度行きから瓦町22時21分発琴電志度行きに8分繰り下がった一方、上り(瓦町方面)は琴電志度21時50分発瓦町行きから琴電志度21時46分発瓦町行きに4分繰り上がることとなった。ただ長尾線同様2020年3月までの終電と比べ1時間以上繰り上がっていることには変わりない。

今回のダイヤ改正を見る限り、琴平線のみならず長尾線・志度線でも大幅にダイヤ改正を行っている。おそらく2019年時点より1時間以上の終電繰り上げや昼間の減便を固定化したいのだろう(そうであるなら、琴平線も昼間20分間隔に減便しても良かったとは思うのだが)。


4. 結び

今回の2020年11月28日高松琴平電気鉄道ダイヤ改正では、琴平線に新駅伏石の開業をするに当たり、周辺区間の複線化と列車本数の一部復便を行うこととなった。また長尾線・志度線では全面的にダイヤ改正を行うこととなった。

今後高松琴平電気鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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