マレーシア初の近郊新線! クアラルンプールRapid KL スンガイブロー・カジャンMRT開業に伴うダイヤ改正(2017年7月17日)

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マレーシアの首都クアラルンプール近郊で鉄道を運営するRapid KLは、プレスリリースにて2017年7月17日に都市鉄道MRTをスンガイブローからカジャンまで全通させたと公表した。今回はこれについて見ていく。

Rapid KL, yang mengendalikan sebuah kereta api berhampiran ibu kota Kuala Lumpur, mengumumkan pada 17 Julai 2017 bahawa MRT keretapi bandar dilanjutkan dari Sungai Buloh ke Kajang. Kali ini kita akan melihat ini.

1. マレーシア初の新設都市鉄道

これまでマレーシアの鉄道は国鉄と路面電車しかなく、21世紀に入り国鉄線の一部がKTMコミュータとして通勤電車の運行を開始した。とはいっても30分~40分間隔が一般的で、利用チャンスは増したがそれでも便利とまでは言いにくい状況であった。その後新設鉄道としてKLIM空港鉄道が開業したものの、空港連絡路線であることから庶民の足とは言いにくい状況であった。

そんな中、マレーシアの首都クアラルンプールで路面電車などを運営しているRapid KLは2017年7月17日、スンカイブローからカジャンを連絡する都市鉄道(MRT)を9系統として開業させた。運行は4両編成で、昼間は6分30秒間隔、平日夕ラッシュ時は3分18秒間隔となり、昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は約50%となり、夕ラッシュ時に空いているものと思われる。




2. 曜日別に4ダイヤ

今回のMRT開業により利便性が増したクアラルンプールの鉄道であるが、ダイヤは月~木曜と金曜、土曜、日曜の4ダイヤ構成となり、日本の2017年8月1日ダイヤ改正におけるゆいれーると同様のダイヤ構成となった。

昼間の運行間隔で見ていくと、月曜日~木曜日は6分30秒間隔、金曜日は4分18秒間隔、土曜日は4分42秒間隔、日曜日は5分48秒間隔とバラバラで、一番本数が少ないのが月曜日~木曜日となっている。

またダイヤについては気がかりな点がある。6時~24時発まで列車を運行するのであるが、終電に関しては終電時刻より早く駅を閉めてしまう駅が路線の端の方に多い。確かに終電近くなると市中心部から郊外に向けての需要が多くなるのは必然だが、終電より前に駅が使えなくなると乗車ができなくなり、事実上の終電はもっと早くなってしまうものと思われる。ちなみに駅閉鎖時間帯の下車については記述があり、管理用の出入り口から外に出られるらしい。


3. 結び

今回2017年7月17日のクアラルンプールMRTの開業は、マレーシアの鉄道に国鉄と路面電車しかなかったところに新しい風をもたらした。今後MRTの新規計画もあり、隣国都市シンガポール並みに鉄道へのアクセス性が向上する可能性も高い。今後のマレーシアの鉄道の動向にも注目したい。

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