名古屋鉄道は2025年5月8日、プレスリリースにて2026年度より豊田線用新型車両500系を投入すると公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 製造から50年以上経過する100系を500系で置き換えへ!
名古屋鉄道では2026年度以降100系の置き換え車両として500系を投入する。
名古屋市交通局では名鉄との直通に際し誤乗防止目的で赤の補色である水色のラインカラーとしたが、名鉄が赤い車両を投入したため努力が皆無に終わった経歴がある。その後名鉄直通路線として開業した地下鉄上飯田線が赤に近しいピンク色になったのはそのためである。
が今回投入する豊田線用新型車両500系は赤と水色の2色をまとっており、地下鉄鶴舞線直通であることを意識する色合いとなっている。
名古屋鉄道では地下鉄鶴舞線直通用20m4ドア車両の100系と200系を6両編成計11本保有している。が今回投入する500系は投入すること自体は決まったものの最終投入本数が決まっていない。このため投入に際し運用削減を図ることで投入数を減らす狙いがあるのではないか。
そこで今回は地下鉄鶴舞線直通名鉄車の運用削減に向け2026年3月以降名古屋鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見ていこう。
2. 豊田線は本数おおむね据え置きへ!
今回の2026年3月以降名古屋鉄道ダイヤ改正では、豊田線の運転本数はほとんど据え置く見込みだ。
しいて言えば平日朝の鶴舞線は他の地下鉄路線と比べて混んでいないので、混雑分散目的による始発駅延長を行う必要はないことから平日朝に1本減便し1運用削減するかもしれない。
が、昼間と平日夕ラッシュ時は約15分間隔(毎時4本)のまま変わらないだろう。
というか名古屋市交通局は地下鉄鶴舞線は昼間10分間隔(毎時6本)から7分30秒間隔(毎時8本)に戻した方がいいと思う。立ち客が多すぎるし2025年3月29日名古屋市地下鉄東山線ダイヤ改正で増発したのでやろうと思えばできるはずだが。なお地下鉄桜通線は昼間10分間隔(毎時6本)でもほとんど座りきれているので問題はない。
3. 犬山線と地下鉄鶴舞線の直通削減や廃止か!
今回の2026年3月以降名古屋鉄道ダイヤ改正では、犬山線と地下鉄鶴舞線の直通運転を削減したり取りやめる可能性がある。
豊田線は地下鉄鶴舞線直通列車のみを運転することから20m4ドア車で統一しており、もしホームドア設置対象となっても問題はない。が、犬山線のほとんどの列車は名鉄名古屋発着の19m3ドア車であり、少ししかない地下鉄鶴舞線直通の20m4ドア車とドア位置が全く合わないのである。
しかも2024年3月16日名古屋鉄道ダイヤ改正で昼間の犬山線と地下鉄鶴舞線の直通電車を廃止、上小田井乗り換えとした。名古屋鉄道としても地下鉄鶴舞線直通は迷惑乗り入れだったのだろう。
このため利用者が少ないこととドア位置が合わないことから犬山線直通電車をすべて廃止し上小田井発着に短縮する可能性が高い。
この削減で最大2運用が浮く見込みだ。
これにより100系6両編成6本中置き換えに必要な新型車両500系6両編成は3本~4本程度で済むことになりそうだ。
4. 結び
今回の2026年以降名古屋鉄道ダイヤ改正では、車両更新に伴う新製車両削減を図るために犬山線と地下鉄鶴舞線の直通運転を取りやめる可能性がある。
今後名古屋鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
関連情報:2026 年度に新型車両 500 系を導入します – 名古屋鉄道
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