車両復旧で特急こうや全面運転再開と泉北ラピート終了か! 南海高野線ダイヤ改正(2023年4月29日)

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車両復旧で特急こうや全面運転再開へ! 南海高野線ダイヤ改正(2023年4月29日)

南海電鉄は2023年4月6日、プレスリリースにて4月29日に高野線特急「こうや」を全列車で運転を再開すると公表した( 特急こうやは4月29日(土・祝)から通常運転します )。今回はこれについて見ていく。

2023年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 高野線特急「こうや」全便運転再開へ!

今回の2023年4月29日南海高野線ダイヤ改正では、特急「こうや」を全便で運転を再開する。

南海電鉄は小原田車庫での脱線により2022年5月27日より高野線特急を全便で運休、6月1日より一部で特急運転を再開したが代走として2000系全車自由席特急も運転していた

その後11月1日に泉北高速線特急「泉北ライナー」に50000系6両編成(「ラピート」型車両)を投入することで高野線特急「りんかん」に投入できる11000系を泉北高速線特急「泉北ライナー」から高野線特急「りんかん」運用に移動、高野線特急のうち「りんかん」はすべて特急型車両により運転を再開した

ただ高野線橋本以南は17m車のズームカーでしか入線できないため、引き続き減便ダイヤを組んでいた。平日は所定4往復で月曜・火曜・金曜は1日4往復運転だったものの、車両点検の影響で水曜・木曜は2往復の運転に減便していたほか、土休日は所定7往復のところ「こうや」4往復と「りんかん」1往復の運転にとどまっていた。

そんな中今回の2023年4月29日南海高野線ダイヤ改正で脱線した20000系車両が復旧、営業運転を再開することとなった。

これにより所定の特急「こうや」運用がすべて組めるようになったころから、特急「こうや」は平日はすべての日で4往復、土休日は7往復の運転に戻ることとなった。




2. 「泉北ライナー」運用に変更はあるのか

では50000系6両編成(「ラピート」型車両)を運用している泉北高速線特急「泉北ライナー」で運用変更はあるのだろうか。

泉北高速線特急「泉北ライナー」は南海11000系と泉北高速12000系を1本ずつ使用して2運用で運用している。車両点検の代走時でも南海12000系(「サザンプレミアム」型車両)を使用しており、いわば汎用特急車両が使われていた。

ただ先述したように高野線特急に車両不足が発生、高野線特急を少しでも運転正常化するためにかつて高野線特急「りんかん」として使用していた南海11000系を「泉北ライナー」から「りんかん」に移すこととし、その穴埋めとして本来南海本線で関西空港連絡特急として使用している50000系(「ラピート」型車両)を持ってきたことによる。

ただ、高野線特急は「こうや」のみならず「りんかん」も17m車の特急車両だけの3運用で回していたため、特急型車両がすべて復旧すれば11000系が高野線特急「りんかん」に就く必要性はなくなる。

しかも2023年に入り訪日外国人観光客がかつてのレベルまで戻ってきており、関西空港も利用が回復している。その輸送を行うには特急「ラピート」は必要不可欠で、50000系(「ラピート」型車両)は戻した方がよい。

そう考えると今回の高野線特急前面運転再開に伴い遅くとも2023年5月までに50000系は特急「泉北ライナー」運用から退き、11000系が特急「泉北ライナー」に戻ってくるのではないだろうか


3. 結び

今回の2023年4月29日南海高野線ダイヤ改正では、車両復旧に伴い特急「こうや」が約10か月ぶりに全面的に運転再開することとなった。

今後南海電鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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