路線延伸で区間運転設定へ! 沖縄都市モノレールゆいレールてだこ浦西延伸に伴うダイヤ改正(2019年10月1日)

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沖縄都市モノレールは2019年9月12日、プレスリリースにててだこ浦西延伸に伴い10月1日にダイヤ改正を行うと公表した( 浦添延長開業に伴うダイヤ改正について )。今回はこれについて見ていく。

1. 4ダイヤを2ダイヤに統合へ

今回の2019年10月1日沖縄都市モノレールダイヤ改正では、2019年9月1日ダイヤ改正以来ちょうど1か月ぶりにダイヤ改正を実施する。

今回のダイヤ改正は、ゆいレールでは首里〜てだこ浦西間の4.1km延伸することにより、全長12.9kmから17.0kmの路線となる見込みで、それに合わせてダイヤ改正を実施することとなった。これにより全線所要時間は27分から35分に延長することとなった。

月曜~木曜ダイヤを金曜ダイヤに、休日ダイヤを土曜ダイヤに統合した。

金曜ダイヤ・土曜ダイヤの設定は2017年8月1日ダイヤ改正で初めて設定されたが、今回のダイヤ改正では2年2か月間設定してきた金曜ダイヤ・土曜ダイヤをゆいレールでも廃止することとなった。

これにより路面電車を除く鉄道での土曜ダイヤの適用は、名鉄築港線と阪急今津線(宝塚~西宮北口間、登校日に限る)、能勢電鉄、JR西日本の和田岬線、ソウル首都圏電鉄1号線、2017年7月17日開業のクアラルンプールMRT9号線、およびJR線のうち一部の地方路線で休日運休列車を設定程度しかなくなってしまった。

これにより昼間は日曜・月曜~木曜(臨時ダイヤシーズン除く)が10分間隔であるが、今回のダイヤ改正で全日8分間隔での運転となった。もっとも臨時ダイヤシーズンは月曜~木曜は金曜ダイヤで、休日は土曜ダイヤで運転しているので、1年の半分以上は昼間8分間隔で運転していたわけだが、今回のダイヤ改正で今後臨時ダイヤとの差異が無くなる可能性がありそうだ。

なんだか1970年代は大増発していた国鉄千葉鉄道管理局の房総夏ダイヤが1987年の国鉄分割民営化後に通常期も大幅に増便するようになり(そして総武快速の停車駅が増えていき)、1992年にはほぼ形骸化していたのと重なるのは気のせいだろうか?

ちなみに、プレスリリースでは旧金曜ダイヤと新平日ダイヤで3本、旧土曜ダイヤと土休日ダイヤで1本増発していることになっているが、これは2019年8月31日までのダイヤと2019年10月1日以降のダイヤを比べたものであり、2019年9月1日ダイヤ改正1回分を飛ばしてしまっている。このことから、那覇空港〜首里間では今回のダイヤ改正では運転本数の増減は金曜日・土曜日については行われないこととなった。




2. 平日朝ラッシュ時に首里発着設定へ

今回の2019年10月1日沖縄都市モノレールダイヤ改正では、てだこ浦西延伸に合わせて列車の運転が延長する。

と言っても、先述したように今回のダイヤ改正はほぼ平日ダイヤは金曜ダイヤをそのまま首里発着からてだこ浦西発着に延伸したほか、土休日ダイヤも土曜ダイヤをそのまま首里発着からてだこ浦西発着に延長したのみである。

これにより、初電は西行き(てだこ浦西発那覇空港行き)がてだこ浦西5時39分発、東行き(那覇空港発てだこ浦西行き)は那覇空港6時00分発で設定する。

また終電は西行き(てだこ浦西発那覇空港行き)がてだこ浦西23時30分発、東行き(那覇空港発てだこ浦西行き)は那覇空港23時30分発で設定する。

ただ、平日の朝に限り5往復が首里発着のまま据え置かれ、区間運転を行うこととなった。

首里始発の列車は4分間隔運転時間帯である首里7時49分発から8時21分着まで設定され、この時間帯は2本に1本が首里始発で設定する。これにより平日朝ラッシュ時の首里〜てだこ浦西間は昼間と同じ8分間隔でしか来ないこととなった。

そう考えると、今回の路線延伸に合わせ4編成増備したのだが、増加したのは3運用のみなので、1編成予備編成が増えることとなったようだ。

今回の路線延伸は、工事遅延の関係で当初の2019年3月までの開業より遅れてしまったのもあるが、もし2019年9月にてだこ浦西延伸が実施可能だったのに10月1日延伸に延ばしたのは、消費税増税に伴う運賃改定作業で多額の費用が掛かるため、経費削減のため同時にせざるを得なかったためではないだろうか。現在は自民党政権であるが、消費税10%への増税の締め切りを決めたのは当時の民主党政権ではないか。沖縄はなぜこんなにも国から粗末な扱いを受けるのだろう…(と言いつつも、近々国の支援により3両への増結が予定よりも早く行われる見込みにはなっているのだが)

過去に消費税増税と同時に開業した例として、1997年4月1日開業の大阪モノレール柴原~大阪空港間、1989年4月1日の秋田内陸鉄道線全通などがある一方、JR東日本秋田新幹線や北越急行は消費税増税直前の1997年3月22日に開業しており、それぞれ10日間しか適用しない運賃・料金があったようだ。

ただ運賃改定作業を2度行うのは大企業でなければ難しく、今回の開業時期決定を決める原因になってしまったのではないだろうか。


3. 結び

今回の2019年10月1日沖縄都市モノレールダイヤ改正では、てだこ浦西延伸により実施されることとなった。

ただ、運用数増加を図るために実施されていた金曜ダイヤ・土曜ダイヤが消滅することとなり、日曜日〜木曜日は列車が増発することとなった。

2022年には一部が3両編成化することから、今後沖縄都市モノレールゆいレールでどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。

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