全線運転再開で臨時快速運転へ! JR西日本芸備線復旧に伴うダイヤ改正(2019年10月23日)

JR西日本は2019年9月26日、プレスリリースにて10月23日に芸備線を復旧すると公表した( 芸備線運転再開に伴う運転時刻について )。またJR西日本は2019年9月26日、プレスリリースにて10月~12月に芸備線で快速列車を臨時延長運転すると公表した( 芸備線 備後庄原~広島駅間 快速「庄原ライナー」の運転について )。今回はこれらについて見ていく。


1. 平日ダイヤで復旧へ

今回の2019年10月23日JR西日本広島支社ダイヤ改正では、芸備線復旧に伴いダイヤ改正を実施する。

これまでは狩留家〜中三田間で不通となっていたため、狩留家以南と中三田以北でそれぞれで運転していた。狩留家以南はほぼ被災前と同じ本数での運転を行っていたが、中三田以北は暫定ダイヤとして通学時間帯に限り7往復を運転し(昼間待機の関係で三次行き1本のみ志和口始発)、そのほかの時間帯はバス代行を行なっていた。

しかし、今回の復旧に伴い芸備線では平日ダイヤで全日運転することとなり、三次行きは20本、三次始発は19本に戻ることとなった。

2017年3月4日ダイヤ改正で平日ダイヤと土休日ダイヤを分離した際、昼間の狩留家乗り換え便がなくなったことにより終日広島~三次間を直通する列車が設定することとなった。ただ、このダイヤ改正で土休日は昼間1時間間隔での運転を維持したが、平日は昼間1時間30分間隔運転となり、やや減便してしまっている。

そう考えると、土休日ダイヤを平日ダイヤに統合したことで、実質昼間減便を行い合理化を図っているのではないだろうか。

芸備線沿線では2016年より中国JRバスが縮小しており、深川台発着の系統を廃止し共同運行だった広島交通の単独運行となり、中国JRバス運転分の一部を代替したもののやや減便している。

また、研創入口(上深川)発着も以前は昼間に2時間に1本程度の運転があったが、昼間の運転を廃止し朝夕のみの運転となってしまった。昼間は広島方面へはJR芸備線、域内は広島バス30系統深川線で補っているようだが、ともに増便は行われていない。

そう考えると、完全な復便を行なっても乗ってくれる人は減るわけで、土休日に実質減便となってしまっているのは致し方ないのかもしれない。

2. 快速列車の臨時延長へ

今回の2019年10月〜12月JR西日本広島支社臨時列車運転では、芸備線で快速列車が延長運転する。

今回の臨時列車運転では、快速みよしライナー(プレスリリースでは三次ライナーとなっているが、誤植か?)のうち1往復を備後庄原発着に延長し、庄原ライナーとして運転することとなった。

三次〜備後庄原間で通過運転を行う列車は、2002年3月23日ダイヤ改正で廃止した急行「ちどり」「たいしゃく」以来ではないだろうか。

芸備線では2007年3月18日ダイヤ改正より4往復あった急行「みよし」を快速に格下げし、快速みよしライナーとした。それきり広島〜三次間でひたすら運転してきたのだが、三次から先で快速運転を行うことはなかった。

しかし今回の臨時列車運転では、快速みよしライナーを備後庄原発着に延長し、三次〜備後庄原間でも通過運転を行うこととなった。

設定するのは広島10時05分発快速備後庄原行きと、備後庄原17時26分発広島行きの1往復で、10月26日から12月8日までの土休日に運転する。

この列車設定だと、備後庄原行きは東京6時00分発「のぞみ1号」博多行きから連絡することができ、東京のみならず名古屋や大阪からも行きやすくなっているほか、大阪〜庄原〜三次間で運行している中国バスと阪急バスの共同運行高速バスの「みよしワインライナー」よりも滞在時間が長くなる。

停車駅は広島〜三次間は定期運転の快速みよしライナーと同一で、三次〜備後庄原間はノンストップで運転することとなった。

三次〜備後庄原の所要時間は、備後庄原行きは26分で済んでいるが、広島行きは44分もかけて運転している。

そもそも芸備線は国鉄分割民営化当初、狩留家〜三次間より三次〜備後庄原間の方が輸送密度が高かった。しかし沿線でバスを展開する備北交通が庄原市に本社があること、三次と庄原を結ぶ路線として広島県を説得し補助金を得ていることから、備北交通三城線が三次〜備後庄原間を平日は30分間隔、土休日は60分間隔で結んでおり、芸備線を使ってもらえなくなってしまった。

また対広島で考えても、広島〜三次間は広電バスと備北交通により昼間30分間隔、広島〜庄原間で備北交通を中心に昼間60分間隔で運転している。そう考えると、1日1往復だけ延長したところで効果は限定的であり、終日の広島への直通運転を行うべきではないのだろうか。

3. 結び

今回の2019年10月23日JR西日本芸備線ダイヤ改正では、全線復旧に伴い平日ダイヤで全日運転することとなり、被災前と比べ土休日では昼間の減便が行われることとなった。

また復旧に合わせ快速列車を1往復延長し、庄原ライナーとして備後庄原発着で臨時延長運転を行うこととなった。

今後芸備線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守って行きたい。


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