
道南いさりび鉄道は2026年2月10日、プレスリリースにて2026年3月14日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 昼間に1往復減便へ!
今回の2026年3月14日道南いさりび鉄道ダイヤ改正では、2025年3月15日道南いさりび鉄道ダイヤ改正以来約1年ぶりにダイヤ改正を行う。
今回のダイヤ改正プレスリリースでは「新しい時刻表を掲載いたしますので、ご確認のうえ、ご利用をお願いいたします。」と記載しておりあたかも数分程度の時刻変更だけなんだなと思って時刻表を見たらなんとびっくり、ほぼ全線で2往復も減便しているのである。
ということで今回は2026年3月14日道南いさりび鉄道ダイヤ改正について見ていく。
まずは昼間。函館9時01分発木古内行きと木古内11時16分発函館行きの1往復を減便する。前後列車の運転間隔調整はないため五稜郭~上磯間でも昼間に最大2時間間隔が開くことになる。
2. 終列車減便で最大2時間繰り上げへ!
また今回の2026年3月14日道南いさりび鉄道ダイヤ改正では、終列車を廃止し繰り上げる。
終列車の大幅繰り上げは2021年3月13日道南いさりび鉄道ダイヤ改正以来約5年ぶりとなる。
今回廃止するのは函館21時45分発木古内行きと木古内20時55分発函館行きとなっている。救済として函館19時24分発木古内行きを函館19時40分発に16分繰り下げるほか、上磯行き最終の送り返しで上磯21時10分発函館行きを設定する。
これにより函館発上磯行き最終を21時45分発から21時42分発に3分繰り上げ、函館発木古内行き最終を函館21時45分発から19時40分発に2時間05分繰り上げることとした。また木古内発函館行きは木古内20時55分発から19時10分発に1時間45分繰り上がっているほか、上磯発函館行き最終も21時33分発から21時10分発に23分繰り上がっている。
かくして函館~上磯間の道南いさりび鉄道列車は上磯方面が18本から16本に、函館方面が16本から15本に減便したほか、上磯~木古内間は9往復から7往復に減便することとした。2026年3月25日までのJR北海道江差線時代は函館~上磯間で上磯方面が19本、函館方面が18本、上磯~木古内間は9往復だったがついに道南いさりび鉄道全線でJR北海道時代より運転本数が少なくなってしまった。おいおい整備新幹線開業による第三セクター鉄道開業で特急列車運行の制約で線路容量制約が多かったJR時代より普通電車が減便するなんてここくらいしかないんじゃないだろうか。
まあ青春18きっぷオプション券使うくらいならそもそも北海道&東日本パスを使って新青森~新函館北斗間を北海道新幹線空席利用で飛ばせばいいのであるが、それよりもはるかに深刻なのが地元利用である。
そもそもこの区間は道南いさりび鉄道のほかに函館バスの路線バスが走行している。がこの函館バスも利用減少や乗務員不足で減便、函館~木古内~知内~松前間通しの運転が平日6往復、土休日4往復あったものが、2024年10月1日ダイヤ改正にて全便木古内駅前で系統分割、函館~木古内間は3往復にまで減便した。つまり函館市内から知内・松前へはこれまで公共交通機関であれば函館バスで通しだったところ、函館~木古内間は道南いさりび鉄道利用木古内乗り換え函館バス乗換に再編したのである。つまり今回の道南いさりび鉄道の減便は知内・松前利用者を含めても減便してもガラガラであることが言えるほか、今回の減便で木古内のみならず知内・松前も影響することとなったのである。
もっとも道南いさりび鉄道は海峡線経由の本州方面貨物列車が走る線区なので線路は残るだろうし、北海道新幹線札幌延伸後も在来線貨物列車は存続見込みのため貨物列車のおまけとして旅客営業を続けることはできるだろう。ただバスが系統分割し鉄道にまとめても減便せざるを得ないほどであること、北海道唯一どころか東北以北唯一の老朽化したキハ40系での運行路線で今後車両更新費用が多額にがかかることを踏まえると、コスト縮減のために近い将来上磯~木古内間では旅客営業を取りやめるかもしれない。
3. 結び
今回の2026年3月14日道南いさりび鉄道ダイヤ改正では、函館バスの減便代替もむなしくほぼ全線で2往復の減便を図り終列車を最大2時間繰り上げることとした。
貨物列車を運行するものの隣駅間輸送密度500人/日・往復未満のバスに転換した方が便利な線区を抱える道南いさりび鉄道で今後どのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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関連情報:2026年3月14日(土) ダイヤ改正をいたします – 道南いさりび鉄道


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