アウトレット開業で急行・SL停車と復便へ! 秩父鉄道ダイヤ改正(2022年10月1日)

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アウトレット開業で急行・SL停車と復便へ! 秩父鉄道ダイヤ改正(2022年10月1日)

秩父鉄道は2022年9月13日、プレスリリースにて10月1日にダイヤ改正を行うと公表した( ふかや花園プレミアム・アウトレット開業に伴い10月1日(土)ダイヤ改正 大幅増発し、利便性向上 )。今回はこれについて見ていく。

1. ふかや花園にアウトレット開業へ!

今回2022年10月1日秩父鉄道ダイヤ改正では、2021年3月13日秩父鉄道ダイヤ改正以来約1年6か月ぶりにダイヤ改正を行う。

今回のダイヤ改正では10月20日のふかや花園プレミアム・アウトレット開業に伴い徒歩3分で到達できるふかや花園駅への利便性を多きく向上させる。

そもそも2018年10月20日に開業した秩父鉄道でもっとも新しい駅だが、そもそも駅設置理由が関越自動車道花園IC付近のアウトレットモール設置に向け優良農地となっていた付近一帯を駅で毒すためという果たしていいのか悪いのかわからない理由で設置した駅のため、当然プレミアムアウトレット開業にこじつけられるようになったふかや花園駅から至近距離に開業することとなった。

今回の秩父鉄道ダイヤ改正では、このふかや花園プレミアム・アウトレットの最寄り駅ふかや花園での乗車チャンスを大きく増やす。ではどのようなダイヤ改正を行うのか見ていこう。




2. ふかや花園にSL停車へ!

今回2022年10月1日秩父鉄道ダイヤ改正では、ふかや花園にSLパレオエクスプレスが停車するようになる。

ただし、武川を通過とするため停車駅数に変わりはない。

ふかや花園は開業当初からSL停車を考慮したホーム設計になって以下ことを考えると、順当だろう。

3. ふかや花園に急行停車も運転区間さらに縮小へ

次に急行秩父路。秩父鉄道ではICカードPASMO利用開始により2022年3月12日より急行秩父路が料金券不要・運賃のみで利用できるようになったが、今回のダイヤ改正でふかや花園に追加停車するようになる。なお急行秩父路は武川停車を維持する。

ただし今回のダイヤ改正で急行秩父路は1日4往復から平日は2往復、土休日は1往復に大きく減便する。これにより土休日は熊谷9時30分発急行秩父路1号影森行きと、影森16時02分発急行秩父路2号熊谷行きのみの運転となり、影森~三峰口間での急行秩父路の運転がなくなる。前回2021年3月12日ダイヤ改正で羽生~熊谷間の急行運転がなくなったことを考えると急激に縮小している。

この減便により土休日は2運用から1運用に減らすが、平日は2運用のまま据え置く。もっとも平日も運転本数が半減しているために1日当たりの走行距離は大きく短縮し車両の老朽化を少しでも遅らせているようだが、急行料金がなくなった今急行秩父路を急行6000系で運転する必然性はない。そう考えると今後普通電車用の車両での急行運転もあり得るのではないだろうか。




4. 熊谷~寄居・長瀞間の普通増発で復便へ

また今回2022年10月1日秩父鉄道ダイヤ改正では、熊谷~寄居・長瀞間の区間運転普通列車を増発する。

これまで熊谷から寄居・長瀞方面へ向かう列車は秩父まで直通していたし、昼間は少なくとも影森まで直通する列車しか設定がなかったが、今回のダイヤ改正で寄居折返しと長瀞折返しを設定することとなった。

平日は寄居行き12本と寄居始発13本を、土休日は12往復の寄居折返しを設定する。長瀞折返しは平日1往復と土休日2往復を設定する。

ただ、2019年までは平日1日37往復、土休日1日33往復がふかや花園に停車していたところを、2021年3月13日秩父鉄道ダイヤ改正で普通列車削減により1日30往復にまで削減、今回のダイヤ改正で平日1日46往復の停車、土休日は1日47往復の停車に戻している。

しかも2019年時点で急行秩父路はふかや花園を通過しており、平日は1日6往復、土休日は1日5往復の運転があったことを考えると増発というより復便と言った方が近い

このほか熊谷~寄居間に午前中を中心に平日は2往復、土休日は4往復の臨時列車を設定できるようにする。

5. 初電繰り下げで営業時間短縮へ

また今回2022年10月1日秩父鉄道ダイヤ改正では、多くの区間で初電の繰り下げを行う。

平日は熊谷発三峰口行き初電を熊谷5時10分発から5時15分発に、東行田5時30分発三峰口行き初電を東行田5時35分発にそれぞれ繰り下げる。これにより東行田・行田市から鉄道利用で高崎線熊谷5時37分発普通東京経由熱海行きに乗れなくなり、後続の熊谷5時56分発普通上野行きか熊谷6時01分発普通東京経由国府津行きへの連絡に繰り下がる。

また熊谷発羽生行き初電を熊谷5時28分発から5時35分発に、三峰口発羽生行き初電を三峰口5時32分発から5時43分発に繰り下げる。また影森5時00分発羽生行き初電を秩父5時05分発羽生行きに短縮したことにより、影森→秩父間で初電を15分繰り下げることとなった。

一方今回のダイヤ改正で寄居始発に列車が設定できるようになったことにより、寄居から熊谷・羽生方面の初列車は、寄居5時40分発から5時23分発に17分繰り上がることとなった。

6. 終電繰り上げで営業時間大幅短縮へ

また今回2022年10月1日秩父鉄道ダイヤ改正では、多くの区間で終電の繰り上げを行う。

熊谷から羽生行きの最終は23時00分発だが、この終電を東行田行きに短縮する。これにより熊谷からの羽生行き最終は熊谷22時15分発となり、45分も繰り上がることとなった。またこの折り返しの羽生発熊谷行きの最終も羽生23時27分発から22時50分発に37分繰り上がることとなった

また影森→熊谷間では9~18分終電を繰り上げることとなった。

一方、羽生21時31分発普通秩父行きは羽生21時39分発影森行きに延長し秩父→影森間で終電が26分繰り下がるほか、


7. 結び

今回2022年10月1日秩父鉄道ダイヤ改正では、ふかや花園プレミアム・アウトレット開業に伴い最寄り駅のふかや花園に急行秩父路やSLパレオエクスプレスが停車するようになったほか、約1年6か月ぶりに列車を復便したことにより利便性を確保することとなった。

今後秩父鉄道でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。

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