東京発着はやて新元号でも辛うじて存続へ! 東北・上越・北陸・北海道新幹線臨時列車運転(2019年3月~6月春期間)

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JR東日本は1月18日、プレスリリースにて2019年3月~6月に運転する春の臨時列車について公表した( 春の増発列車のお知らせ )。今回は東北・上越・北陸の各新幹線の2019年春の臨時列車運転について見ていく。

2019年3月16日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!

2019年3月~6月運転の東京6時00分発新函館北斗行き「はやぶさ」についてはこちら!

1. 東北新幹線は引き続き増加へ

今回の2019年3月~6月春の臨時列車運転では、東北新幹線で増発を実施する。それでは各シーズン同様、東北・北海道新幹線についてエリア別に前年同時期と比べながら見ていく。

ただし前年は臨時列車プレスリリース発表後に追加で2018年6月23日と6月30日に大宮6時00分発「はやぶさ101号」新函館北斗行きを運転したため、その分過去のプレスリリースと数値が合わない部分がある。このことから前年の記事とは運転本数が異なっていることがあるが、この記事のデータの方が新しいのでこちらの数字を信じていただきたい。




1.1. 北海道新幹線で増発へ

今回の2019年3月~6月北海道新幹線春の臨時列車運転では、2019年3月16日ダイヤ改正で青函トンネル内最高速度が140km/hから160km/hに引き上げられたことに伴い、臨時「はやぶさ」でも所要時間が短縮される。

特に東京8時40分発「はやぶさ7号」は新函館北斗延長時に従来と5分短縮することとなり、定期列車の概ね4分短縮よりも所要時間が短縮されることとなった。

また臨時快速はこだてライナーも函館14時36分発の1本が時刻を13分繰り下げて運転することとなった。

これらにより北海道新幹線の春の臨時列車運転本数は102本(前年比55本増、117.0%増)となった。

1.2. 新青森発着臨時「はやて」削減へ

またJR東日本秋田支社のプレスリリースによると、今回の2019年春の臨時列車運転では3月~6月の期間中新青森発着の東北新幹線「はやぶさ」「はやて」は期間中701本(312本増、80.2%増)、秋田発着の秋田新幹線「こまち」は期間中348本(102本増、41.5%増)の運転となっている。

秋田新幹線「こまち」については2018年秋の臨時列車運転に週末に計2往復の列車を設定するようになったことから、昨年比で大幅増となっている。

東北新幹線「はやて」は定期列車としての東京発着は2019年3月16日ダイヤ改正をもって取りやめるが、臨時列車としては5月6日まで設定がある。

ただ、東北新幹線の臨時列車はダイヤ改正なしでも格上げすることがあり、2018年春の臨時列車運転で運転された「はやて」の一部が次の2018年夏の臨時列車運転の際には「はやぶさ」に格上げされている。

これは当時この期間内にE5系が増備されていたことでE2系を置き換え可能となったことから来ているが、このE5系の増備は現在でも続いている。

今回運転される臨時「はやて」は2運用なので、あとE5系が2編成増備されれば全ての臨時「はやて」を「はやぶさ」に格上げさせることができ、2019年夏の臨時列車運転以降は盛岡以南で「はやて」が消滅する可能性がある。2019年の夏の臨時列車の公表は5月19日金曜日を予定しているので、5月6日が真に東京発着最終かが発覚するのは春の臨時列車運転で最後に臨時「はやて」が設定されるより後となる。ただ、2019年5月6日運転の盛岡15時25分発「はやて338号」東京行きが、最後の東京行き「はやて」となる可能性がある。

もしダイヤ改正までに「はやて」にならない場合には、改元後の5月6日までに臨時「はやて」でも乗った方がいいだろう。

なお大宮発着「はやぶさ」は、今回の春の臨時列車運転では設定されないこととなった。これは大宮発着はやぶさのうち下り列車(大宮発新青森行き)は三連休初日に、上り列車(新青森発大宮行き)は三連休最終日に設定されてきたが、今回の春の臨時列車運転期間となる2019年3月~6月の期間中は十連休は設定されるものの三連休がたまたまないため設定となる対象日がなかったために設定されなかったものと思われる。このことから、2019年7月~9月の夏の臨時列車運転では再び大宮発着「はやぶさ」が設定されるのではないだろうか。

1.3. 東北新幹線各方面で増発へ

またJR東日本仙台支社のプレスリリースによると、今回の2019年春の臨時列車運転では3月~6月の期間中「はやぶさ」は725本(前年比228本増、45.9%増)、「はやて」は15本(前年比71本減、82.6%減)、「やまびこ」は248本(前年比55本増、28.4%増)、「つばさ」は474本(前年比113本増、31.3%増)の臨時列車を運転することとなり、「なすの」を除く東北新幹線臨時列車は期間中1,454本(昨年比94本増、9.0%増)が運転されることとなっている。




2. 上越新幹線では運転本数増加へ

またJR東日本新潟支社のプレスリリースによると、今回の2019年春の臨時列車運転で運転される上越新幹線臨時「とき」「たにがわ」は合わせて951本(前年比188本増、24.6%増)となっている。

前年比で増発となっているのは、2019年3月16日ダイヤ改正より上越新幹線ではE7系を順次導入するが、E4系2編成をE7系1編成で順次置き換えており、1編成あたりの平均輸送力が落ちているためだと思われる。

3. 北陸新幹線は全面的に増加に転じる

またJR東日本長野支社及びJR西日本金沢支社のプレスリリースによると、今回の2019年春の臨時列車運転では3月~6月の期間中北陸新幹線で臨時列車を1,185本(前年比79本増、7.1%増)運転する。愛称別内訳を見ていくと、「かがやき」は803本(昨年比27本増、3.5%増)、「はくたか」は19本(昨年比6本増、46.1%増)、「あさま」は363本(昨年比46本増、14.5%増)の臨時列車が設定される。

北陸新幹線では2018年までは減少傾向にあったが、今回はダイヤ改正で定期列車の増発がなかったこともあり、臨時列車の増発に転じたようだ。


4. 結び

今回の2019年3月~6月東北・北海道・上越・北陸新幹線春の臨時列車運転では、各線とも全面的に増発を実施することとなった。

一方、E2系運用が減少していることから、「はやて」の運転か極めて少なくなっている。

今後の臨時列車運転で、東北新幹線では東京発着の「はやて」は存続するのか、E7系の導入により今後上越新幹線でどのように置き換えが進んでいくのか、見守って行きたい。

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