青函トンネルスピードアップで所要時間短縮へ! 北海道新幹線ダイヤ改正(2019年3月16日)

JR北海道は12月14日、プレスリリースにて2019年3月16日にダイヤ改正を行うと公表した( 2019年3月ダイヤ改正について )。今回はこのうち、北海道新幹線と函館本線はこだてライナーについて見ていく。

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1. 青函トンネルで最高速度引き上げへ

今回の2019年3月16日北海道新幹線ダイヤ改正では、青函トンネル最高速度が140km/hから160km/hに引き上げられることにより、奥津軽いまべつ~木古内間の所要時間が全便で短縮され、13往復中12往復で4分短縮する。

これにより新青森~新函館北斗間は最速1時間01分から57分に、東京~新函館北斗間は最速4時間02分から3時間58分に短縮される。予測記事では鉄道・運輸機構の試算で青函トンネル内最高速度引き上げ時には3分の所要時間短縮が見込まれると試算されていたたが、実際にはさらに所要時間を短縮できたようだ。

ただ予測記事でも扱ったが、貨物列車と線路を共用する三線軌条全区間で所要時間を短縮すると6分の所要時間短縮が図られるはずなので、今回の最高速度引き上げは青函トンネル外の三線軌条区間では実施されていないというのは変わりないようだ。

この時間短縮分は下り(新青森・東京方面)は新函館北斗・木古内での時刻繰り下げ、上り(新函館北斗方面)は新函館北斗・木古内での時刻繰り上げで実施されることから、東北新幹線での時刻変更は行われない。

このことから、新函館北斗6時35分発「はやぶさ10号」東京行き初列車は6時39分発に4分繰り下げられることとなった。また東京から新函館北斗への滞在時間は7時間39分から7時間47分へ8分拡大することとなった。

なお、2018年10月頃から青函トンネル内工事の影響で発車時刻を5分繰り上げていた新函館北斗21時54分発「はやて100号」新青森行きは、今回の2019年3月16日ダイヤ改正より所要時間が短縮されたことで新函館北斗21時57分発に3分繰り下がったものの、唯一新青森着時刻を繰り上げ、23時05分着から22時59分着に6分繰り上げた。このことから新函館北斗発新青森行き最終「はやて100号」は、2018年3月17日ダイヤ改正時点と比べて新函館北斗発時刻が2分繰り上がっており、実質的な終列車繰り上げを実施した。

なお2019年1月12日の河北新報の記事によれば、青函トンネル内での180km/h走行も可能としている。もし実現されれば奥津軽いまべつ~木古内間の所要時間を最大3分短縮することができ、さらに高速化が図られそうだ。

2. 函館本線はこだてライナーも運転時刻変更へ

また今回の2019年3月16日JR北海道ダイヤ改正では、北海道新幹線の新函館北斗発着時刻変更により函館本線函館~新函館北斗間を運転するはこだてライナーも運転時刻を変更する。

普通列車で最大16分繰り上がる列車、29分繰り下がる列車があるほか、森20時54分発函館行きのスジと列車を交換して運転する列車もあるようだ。しかし函館行きは16本中4本、新函館北斗行きは16本中9本でしか本州方面への所要時間短縮が実施されていない。しかも函館方面行きでは最速達「はやぶさ」から連絡する快速はこだてライナーの運転時刻が変わっておらず、新函館北斗での待ち時間が4分延びているだけとなっている。

普通はこだてライナーの運転時刻を変えにくいとすれば、函館~七飯間の普通気動車代替があるため時刻を動かしにくいというのがあるし、実際に北海道新幹線と接続しないはこだてライナー(全て普通列車)は今回のダイヤ改正で時刻変更を実施していない。一方で快速はこだてライナーは函館・五稜郭から北海道新幹線へ連絡するための列車であることから北海道新幹線の運転時刻変更に合わせ動かした方がよい。なぜ快速はこだてライナーより普通はこだてライナーの方が運転時刻の変更が多いのだろう。

一方、新函館北斗行きでは函館14時14分発快速はこだてライナーが5分繰り上げ函館14時09分発となったことで、函館→本州方面への所要時間が延長している列車もある。

これは2019年現在はこだてライナーは733系1000番台の専用車両を用いており、定期列車は朝夕2運用、昼に1運用となっている。この運用数を変えないまま時刻を変更したため、運用繰りが合わない列車があったのだろう。

北海道新幹線新函館北斗発東京行き最終「はやぶさ42号」に接続する普通はこだてライナーが、函館18時01分発から18時08分発に繰り下がった。ただ、東京6時32分発新函館北斗行き初列車「はやぶさ1号」から接続する快速はこだてライナーは運転時刻を変更しなかったため、東京から函館への滞在時間は6時間36分から6時間47分への拡大にとどまり、新函館北斗への滞在時間の8分拡大より少ない7分拡大となった。

一方、新函館北斗発東京行き初列車である北海道新幹線「はやぶさ10号」に接続する普通はこだてライナーは、函館6時01分発から6時07分発に6分繰り下がった。また、東京19時20分発新函館北斗行き最終「はやぶさ37号」から接続する普通はこだてライナーも時刻を6分繰り上げ、函館24時05分発から23時59分着となり同日内に函館に到着できるようになった。

これにより函館〜新函館北斗の各駅では駅営業時間の短縮が図られ、経費節減につなげることができるようだ。

東海道新幹線では東京~新大阪間で所要時間を3分短縮できれば、平日昼間は4分間隔で運転されラッシュ時にはそれより運転間隔が細かくなる地下鉄御堂筋線の1本早い電車に乗れる可能性は高まるが、函館のような大都市圏を組めない都市では列車の本数が限られてしまい、運用する列車も限られていることから全ての列車で所要時間短縮を図るのは難しそうだ。

3. 結び

今回の2019年3月16日北海道新幹線ダイヤ改正では、青函トンネル内での最高速度引き上げに伴い奥津軽いまべつ~木古内間で所要時間をほぼ全列車で4分短縮し、東京~新函館北斗間を最速3時間58分で運転できるようになった。

合わせて新函館北斗で連絡する函館本線はこだてライナーの運転時刻も変更されたが、運用数が限られていることから全列車で時刻変更を行うことは難しく、最速達「はやぶさ」に接続するはこだてライナーの運転時刻は変更されないこととなった。

今後北海道新幹線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。


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