20年ぶりの仙台解結こまち復活と新青森発着はやて消滅へ! 東北・上越・北陸新幹線臨時列車運転(2019年10月~11月秋期間)

JR東日本は2019年8月23日、プレスリリースにて2019年10月~11月に運転する秋の臨時列車について公表した( 秋の増発列車のお知らせ )。またJR東日本は2019年7月26日、プレスリリースにて2019年10月の秋田新幹線の運転計画について公表した( 田沢湖線大釜駅融雪装置新設に伴う列車の運転計画について )。今回は東北・上越・北陸・北海道の各新幹線の2019年秋の臨時列車運転について見ていく。

2019年3月16日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!


1. 東北新幹線は引き続き増加へ

今回の2019年10月~11月秋の臨時列車運転では、東北新幹線で増発を実施する。それでは各シーズン同様、東北・北海道新幹線についてエリア別に前年同時期と比べながら見ていく。

1.1. 北海道新幹線でずべての土休日に1往復増発へ

JR北海道のプレスリリースによると、2019年秋の臨時列車運転では期間中北海道新幹線で48本(昨年比34本増、242.9%増)が運転される。

特に運転日が増えているのが東京8時40分発「はやぶさ7号」新函館北斗行きと新函館北斗15時39分発「はやぶさ32号」東京行きで、ともに東京~新青森間は毎日運転の定期列車のため実際に臨時増発するのは新青森~新函館北斗間のみなのだが、2019年夏の臨時列車運転に引き続き全ての土休日に運転することとなった。

1.2. 20年ぶりの仙台解結の「こまち」設定へ

またJR東日本秋田支社のプレスリリースによると、今回の2019年秋の臨時列車運転では10月~11月の期間中秋田発着の秋田新幹線「こまち」は期間中138本(32本増、30.2%増)の運転となっている。

今回の臨時列車運転では、田沢湖線大釜駅工事の影響で、2019年10月26日〜10月31日に大釜での列車交換が不可能となり田沢湖線を中心に大きく時刻変更を実施する。もちろん田沢湖線内を運転する秋田新幹線「こまち」も例外ではない。また田沢湖線との接続を図るため奥羽本線を中心に時刻変更を行っている。

今回の臨時列車運転で秋田新幹線「こまち」では、大釜での列車交換ができないことから代替として盛岡で行うこととなったが、併結する「はやぶさ」を交換待ちさせる必要はないため、本来盛岡まで併結している「はやぶさ」を仙台で解結し、盛岡で「はやぶさ」が「こまち」を抜かすこととしたのだ。

秋田新幹線「こまち」は1997年3月22日の列車設定時には多くが仙台で増解結していたが、E3系ミニ新幹線編成のみが盛岡先着となり混雑が集中したことから1997年10月1日の長野新幹線(現在の北陸新幹線)開業に合わせ仙台増解結列車の多くを盛岡増解結に変更、1998年12月8日ダイヤ改正で全ての秋田新幹線「こまち」を5両から6両に増結した上で盛岡増解結に統一、仙台で増解結する「こまち」は消滅した。つまり、今回の秋田新幹線「こまち」の仙台解結の復活は20年10か月ぶりとなる。

これにより、「はやぶさ」は主に仙台〜新青森間で最大4分程度の時刻変更を行っているが、東京発着時刻や北海道新幹線内は一切時刻変更を行わないこととなった。

ただ、「こまち」は盛岡で交換待ちを行うため盛岡で10分以上停車することとなった。これにより、東京12時台〜17時台発では多くの列車で東京〜秋田間を4時間以上かけて運転することとなった。

秋田新幹線「こまち」は2014年3月15日ダイヤ改正にて臨時列車も含め全てE6系での運転となり、全列車で東京〜秋田間で4時間を切ったのだが、今回の臨時列車運転では約5年7か月ぶりにE3系時代と同じ4時間超えの運転となった。

ただ、E3系同様所要時間が4時間を超えていたら高速化の意味がないのだから、東北新幹線内の「はやぶさ」加算520円を徴収するのは如何なものだろうか。

1.3. 新青森発着E2系「はやて」消滅へ

またJR東日本秋田支社のプレスリリースによると、今回の2019年秋の臨時列車運転では10月~11月の期間中新青森発着の東北新幹線「はやぶさ」「はやて」は期間中411本(167本増、68.4%増)の運転となっている。

今回の臨時列車運転では、新青森発着の臨時「はやて」が全滅し、E2系の運転が取りやめとなった。

とはいえ、秋の臨時列車運転はそもそもゴールデンウィークやお盆、年末年始のような多客期がないので臨時列車が全便設定させる必要がない。そのため他の時期より運転本数が少なくなるのは自然の道理となっている。

このことから前年2018年秋の臨時列車運転でも新青森行き臨時「はやて」がいちじてきにしょうめつしていたが、2018年冬の臨時列車運転では復活している。

ただ前年の2018年秋の臨時列車運転から変わっているのは、新青森始発東京方面の臨時「はやて」も消滅してしまっている。E5系の導入が続々進み、盛岡以北では臨時「はやて」が必要なくなったようだ。

これにより始めて盛岡以北でE2系の運転がシーズン単位で消滅することとなった。

なお大宮発着「はやぶさ」は、前回の2019年夏の臨時列車運転に引き続き三連休に設定することとなった。

1.4. 「はやぶさ」大増発で上野発着設定へ

またJR東日本盛岡支社のプレスリリースによると、今回の2019年秋の臨時列車運転では10月~11月の期間中盛岡を経由する東北新幹線「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」は期間中483本(187本増、63.2%増)の運転となっている。

特に「はやぶさ」の増発が顕著であり、多くはこれまで運転してきた臨時列車の運転日拡大であるのだが、今回の秋の臨時列車運転ではこれまで秋にはあまり設定していなかった上野発着の「はやぶさ」が大きく増えている。

これまで秋は多客期がないためほとんど東京発着で臨時列車を設定してきたのだが、今回の臨時列車運転多客期がないはずの秋に上野発着「はやぶさ」が大きく増えてしまったのだ。

そう考えると、今後の多客期臨時列車設定では上野発着が大きく増えそうだということは間違いなさそうだ。

ただ、上野発着で設定してしまうと東京発着利用なら徴収できる加算料金210円が徴収できなくなってしまい、JR東日本としてもできれば東京発着で設定したいところだ。

そう考えると、できるだけ早くE4系を引退させて清掃時間を短縮し、東京駅の折り返し時間を短縮して1時間当たりの発着枠を増やすほかないだろう。

1.5. 東北新幹線各方面で増発へ

またJR東日本仙台支社のプレスリリースによると、今回の2019年秋の臨時列車運転では10月~11月の期間中「はやぶさ」は440本(前年比174本増、65.4%増)、「はやて」は4本(前年比9本減、69.2%減)、「やまびこ」は154本(前年比43本増、38.7%増)、「つばさ」は206本(前年比16本増、8.4%増)の臨時列車を運転することとなり、「なすの」を除く東北新幹線臨時列車は期間中744本(昨年比205本増、38.0%増)が運転される。

今回一番恐ろしいのが、東京・上野発の臨時「はやて」も設定が消滅してしまっており、秋の臨時列車運転で残る臨時「はやて」は盛岡発東京行きの4本のみとなってしまった。

2. 上越新幹線では座席数確保のため増発へ

またJR東日本新潟支社のプレスリリースによると、今回の2019年秋の臨時列車運転では10月~11月の期間中上越新幹線臨時「とき」は200本(前年比62本増、44.9%増)を設定する。

前年比で増発となっているのは、2019年3月16日ダイヤ改正より上越新幹線ではE7系を順次導入しているが、E4系2編成をE7系1編成で順次置き換えており1編成あたりの平均輸送力が落ちているためだと思われる。

3. 北陸新幹線は「あさま」中心に増発へ

またJR東日本長野支社及びJR西日本金沢支社のプレスリリースによると、今回の2019年秋の臨時列車運転では10月~11月の期間中北陸新幹線で臨時列車を615本(前年比86本増、16.3%増)運転する。愛称別内訳を見ていくと、「かがやき」は440本(昨年比31本増、7.6%増)、「はくたか」は5本(昨年比2本減、28.6%減)、「あさま」は170本(昨年比57本増、50.4%増)の臨時列車を設定する。

一過性に「かがやき」を含め減便していたが、今回の臨時列車運転では東京8時12分発「かがやき521号」金沢行きが期間中毎日運転として設定することとなったほか、全体的に増発が図られることとなった。

4. 結び

今回の2019年10月~11月東北・北海道・上越・北陸新幹線秋の臨時列車運転では、全面的に増発が図られ、輸送力が増強することとなった。

一方で、工事の関係で秋田新幹線「こまち」が4時間超えの所要時間となったり、E5系増備の影響で臨時「はやて」が大きく削減するなど、見直しが大きく図られている。

今後どのような臨時列車を増発するのか、見守って行きたい。


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