大糸線全通65周年祝いの気動車運転も糸魚川乗り入れせず JR東日本長野支社大糸線臨時列車運転(2022年8月)

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大糸線全通祝いの気動車運転も糸魚川乗り入れせず JR東日本長野支社大糸線臨時列車運転(2022年8月)

JR東日本は2022年5月20日、プレスリリースにて2022年7月~9月に運転する夏の臨時列車を公表した( 夏の臨時列車のお知らせ )。今回はこのうち大糸線について見ていく。

1. 大糸線全通65周年記念列車運転へ!

今回の2022年8月JR東日本長野支社臨時列車運転では、1957年8月15日に全通した大糸線全通65周年に合わせ臨時列車を運転する。

今回運転するのは快速大糸線全通65周年号で、2022年8月20日と8月21日に運転する。運転時刻は松本11時43分発南小谷行きおよび南小谷15時16分発松本行きの各日1往復ずつとなる。

使用車両はHB-E300系気動車リゾートビューふるさとで、全車指定席で運転する。

おい待て、大糸線全通記念と列車名で言っておきながら松本~南小谷間でしか運転しないということは糸魚川まで乗り入れないのである。しかも南小谷で糸魚川方面のキハ120系気動車に乗り換えると、帰りの松本行き快速大糸線全通65周年記念号に乗れないのである。大糸線で最後に開通した区間はJR西日本管内の中土~小滝間だというのに。

もっとも今回の臨時列車を運転する松本~南小谷間は定期列車では電車のみでの運転であり、今回の臨時列車も電車での運転ならJR西日本管内の南小谷~糸魚川間は非電化なので運転できませんねで終わる。しかし今回快速大糸線全通65周年号で使用するのはHB-E300系気動車であり、非電化区間も走行できる。なぜ電化区間をわざわざ気動車で運転しているのになぜ糸魚川まで乗り入れさせないんだJR西日本。おかげさまで糸魚川市は大糸線全通65周年に合わせステッカーを配る程度に終わる始末である。




2. 65周年での全通記念列車設定は部分廃止へのカウントダウンか!

今回の2022年8月JR東日本長野支社臨時列車運転で設定した快速大糸線全通65周年号は、読んで字のごとく大糸線の全通65周年を記念して運転する列車である。

が、65という数字は10で割れる数ではないし、25や75などの100から割れる数でもない。記念列車を運転するにはそこまでキリの良い数字ではない。もっとも座席指定料金530円の加算で運行収支の元が取れるかギリギリでしかないし、別にあと5年待って70周年記念の方がまだ記念した感があるではないか。

だが大糸線にはそうはしていられない事情がある。それはJR西日本が輸送密度100人/日・往復程度しかない大糸線を廃止を積極検討しているためである。もし廃止なんてことになったら全通祝いなんて二度とできなくなるではないか

このためJR東日本は65周年という10では割れない数であっても今後全通祝いができない可能性があると考え今回の快速大糸線全通65周年号を運転するに至ったのではないだろうか。どうせ廃線にする気なら花道くらい飾ったれJR西日本。

ただ、大糸線を廃止に使用と画策しているのはJR西日本だけではない。一部報道によればJR東日本でもローカル線の存続について問題提起を行う予定だとしている。もっともJR東日本管内の松本~南小谷間は毎日運転の特急「あずさ」1往復をはじめ特急列車の運転がある線区だが、区間によって輸送密度にバラつきがある。

2019年度の輸送密度は松本都市圏の松本~豊科間は9229人/日・往復、豊科~信濃大町間は3,777人/日・往復といずれも2,000人/日・往復を上回っているため当分の間存続するだろう。しかし信濃大町~白馬間は762人/日・往復、白馬~南小谷間に至っては215人/日・往復しかいないのである。信濃大町~白馬間は何とか存続する可能性はあるだろうが、白馬~南小谷間は輸送密度が200人/日・往復程度しかいないことを考えると廃止となってもおかしくない

そう考えると5年後の大糸線全通70年経過時には、JR西日本管内のみならずJR東日本管内でも大糸線の一部が廃止になっていてもおかしくはない。そう考えると今回の大糸線全通記念列車は今回の設定が最後になってしまうかもしれない。


3. 結び

今回の2022年8月JR東日本長野支社臨時列車運転では、大糸線全通65周年に合わせ臨時列車を運転することとなった。

が、大糸線はJR東日本とJR西日本をまたいでいるにもかかわらず臨時列車を運転するのはJR東日本側のみで、JR西日本では廃止前提なのか臨時列車を運転する見込みはない。

今後JR東日本・JR西日本それぞれの大糸線でどのような展開を待ち受けるのか、そして70周年を迎えることはあるのか、見守ってゆきたい。

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