石北本線で増発と北斗新車置き換えで所要時間延長へ JR北海道ダイヤ改正(2019年3月16日)

JR北海道は2018年12月14日、プレスリリースにて2019年3月16日にダイヤ改正を行うと公表した( 2019年3月ダイヤ改正について )。今回はこれについて見ていく。

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1. 特急「スーパー北斗」のキハ261系増備で所要時間増加へ

今回の2019年3月16日JR北海道ダイヤ改正では、車両更新に伴い特急「スーパー北斗」全12往復のうち2往復をキハ281系からキハ261系に運用変更する。

北海道でキハ183系よりキハ261系が早く置き換えられているのは、JRグループ発足直後に導入した振り子式車両の台車は劣化しやすいからなのだろうか。

この運用変更により該当列車では所要時間が2〜8分延び、函館側で調整することとなったことで、下り(札幌方面)では函館発時刻が繰り上がるほか、上り(新函館北斗・函館方面)では函館着時刻が繰り下がることとなった。ただ今回該当した2往復のうち1往復は函館→札幌の初列車と札幌→函館の終列車のため、北海道新幹線と接続することはない。

一方、今回のダイヤ改正で運用変更のない特急「スーパー北斗」は一部で所要時間が1分短縮し、こちらも函館側で調整される。しかし、函館本線「はこだてライナー」のように4〜5分単位では変わらないし、札幌では発着時刻が1分たりとも変わっていない。

おいおいそれでは北海道新幹線の青函トンネル内最高速度引き上げによる所要時間短縮が新函館北斗での待ち時間で消費され、道内でパーではないか。本州〜函館は近くなったが、本州〜札幌はちっとも近くなっていない。青函トンネル最高速度引き上げによる追加負担がJR北海道にないからといって、仙台・盛岡・青森〜札幌で所要時間短縮を生かさないのは、いかがなものか。

なお、函館発札幌行き最終特急「スーパー北斗23号」は、南千歳停車を取りやめ千歳停車に振り替える。千歳停車とすることで千歳23時12分発普通札幌行き最終電車に接続できるようになり道南から恵庭・北広島への最終列車が繰り下がった。また南千歳に停車する23時台になると新千歳空港行き列車の運転が無く道南と新千歳空港を結ぶ意味がないことから、南千歳への停車は必要ないと判断したのだろう。

2. 石北本線で特快きたみの運転時刻変更と普通列車の増発へ

また今回の2019年3月16日JR北海道ダイヤ改正では、石北本線でも大きくダイヤ改正を実施した。

今回のダイヤ改正では、旭川14時36分発普通当麻行きを廃止し、代替として旭川15時37分発特快きたみ北見行きを旭川14時40分発に57分繰り上げ、旭川→当麻間では廃止となった普通当麻行きの停車駅に停車することとなり、北日ノ出を除く各駅に停車することとなった。

この特快きたみの大幅な時刻変更により石北本線下りでは大きく時刻を変更しており、旭川13時19分発普通上川行きは旭川13時40分発に21分繰り下がった。また遠軽16時40分発普通生田原行きは遠軽16時08分発に32分繰り上がった。また特快きたみを運転していた時間の代替として留辺蘂18時34分発普通北見行きを増発、運用繰りの関係で留辺蘂19時48分発普通網走行きを北見20時16分発に短縮した。この普通列車の運転区間短縮の代替として遠軽20時14分発普通列車の最終北見行きを遠軽19時17分発に57分繰り上げることとなった。

このほかにも石北本線では大きく時刻変更を行っている。上川6時11分発普通遠軽行きは白滝7時03分発に短縮し、代替として上川11時11分発普通遠軽行きを増発することとなった。

また遠軽16時35分発普通旭川行きは上川18時40分発に短縮し、代替として上川15時54分発普通旭川行きが遠軽13時22分発に延長したほか、遠軽17時05分発普通白滝行きを増発した。

これにより上川~白滝間を運転する普通列車は、ダイヤ改正前と比べ特快きたみの時刻に近づいた。

なぜこれまで大きく時刻変更ができなかったかと言うと、かつて上川~白滝間に上白滝駅があり、遠軽の高校からの峠上に合わせて停車させる必要があったが、上白滝では折り返せないため20km以上離れた上川発着で列車を設定せざるを得なかった。しかし上白滝の利用者消滅により2016年3月26日ダイヤ改正で駅を廃止することができたことから、遠軽高校の登下校列車は折返しのできる白滝発着で運転しても賄えるになった。これにより時刻をある程度流動的に動かせるようになったものと思われる。

これにより旭川→遠軽では料金不要列車の有効本数が1日1本から2本に倍増したほか、白滝~遠軽間では普通列車が1往復増発することとなった

2016年3月26日ダイヤ改正で北海道内普通列車を79本も短縮・削減したのに増発とは何事かと思うかもしれないが、恐らくこれらの石北本線の大幅な列車の運転時刻の変更は、特快きたみの混雑緩和により多客期の2両での運転をやめ常に1両での運転とすることにより、長い目で運用車両数を1両減らすためではないだろうか。

このほか、2017年4月1日より運転している旭川22時01分発快速北見行き臨時列車は、金曜・土曜・日曜の週3便運転から金曜・日曜の週2便運転に運転日を縮小し、土曜日は運休することとなった。




3. 宗谷本線で先着列車削減へ

また今回の2019年3月16日JR北海道ダイヤ改正では、宗谷本線でも大きくダイヤ改正を実施した。

今回のダイヤ改正より旭川7時52分発各駅停車名寄行きを比布行きに短縮し、後続の旭川8時08分発普通比布行き(北永山・南比布通過)を名寄行きに延長した。停車駅を少なくしたので所要時間を短縮したと思いきや、これまで風連で行っていた対向の特急「サロベツ2号」札幌行きの交換待ちができなくなり剣淵で行うこととなったほか、これまで行っていなかった後続の特急「宗谷」稚内行きの待ち合わせを剣淵で行うこととなった。

これにより剣淵では27分も停車することとなったほか、旭川→名寄の所要時間も2駅通過としたにもかかわらず1時間50分から2時間19分に29分も伸びることとなり、途中で特急「宗谷」稚内行きにも抜かれることから旭川→士別・名寄への先着列車ではなくなってしまった。

ちなみになぜ士別で列車交換や通過待ちを行わなかったかというと、士別は事実上2線しか使えず、特急「宗谷」稚内行きと特急「サロベツ2号」札幌行きの列車交換で使用しているため、手前の剣淵で待つ必要性があるようだ。

このほか音威子府6時36分発快速なよろ2号は音威子府→比布で時刻を3分繰り上げ、音威子府6時33分発として設定することとなった。旭川の到着時刻は6時21分着で変わらないことから、所要時間が延長して初列車の繰り上げることとなったようだ。

このほかにも宗谷本線では名寄10時01分発快速なよろ4号が名寄10時07分発に6分繰り下がることとなった。

4. 札沼線で運転区間延長により終電繰り下げへ

また今回の2019年3月16日JR北海道ダイヤ改正では、札沼線でもダイヤ改正を実施した。

この運転区間延長は2020年5月6日を以て廃止する札沼線北海道医療大学~新十津川間の廃止代替バスを運転するにあたり北海道医療大学駅をハブとしてバスを設定することから、北海道医療大学での接続を改善することを目的に行われる。

ただ時刻表を見ると、プレスリリースとは異なり、あいの里公園~石狩当別間で増発したのは1往復2本しかなく(札幌15時20分発あいの里公園行きとあいの里公園16時19分発札幌行き)、残る10本は石狩当別~北海道医療大学間のみでしか増発していない。

これにより札幌22時04分発石狩当別行きが北海道医療大学行きに延び、札幌から北海道医療大学への最終列車が44分繰り下がったほか、折返しとして石狩当別23時13分発札幌行きが北海道医療大学23時04分発に延長し、北海道医療大学から札幌への最終列車が53分繰り下がった。

また時刻を見てみると、札幌18時30分発北海道医療大学行きは今回のダイヤ改正で石狩当別行きから延長した列車であるが、延長前より石狩当別19時32分発石狩月形行きに接続している。今回のダイヤ改正で北海道医療大学行きに延びたものの、北海道医療大学には別の折返し電車が停まっていることから電車が侵入できず、石狩月形行き気動車の発車11分後に石狩当別を出発する。これにより北海道医療大学に行くには、札幌からそのまま乗り通すよりも石狩当別で気動車に乗り換えた方が早く着くこととなった。逆方向ならまだしも、平日夕ラッシュ時の下り方向なので、発車順序を変えることはできないのだろうか…

今のところ札沼線非電化区間が営業しているので電車のダイヤが不完全なものとなっているが、2020年3月ダイヤ改正または2020年5月7日ダイヤ改正で修正するのだろう。

このほか札沼線では平日夕ラッシュ時に送り込み回送として運転していたあいの里公園19時38分発札幌行きとあいの里公園20時08分発札幌行きを旅客営業を開始することで、2本増発した。

また函館本線では新千歳空港7時35分発普通手稲行きを小樽行きに延長した。これにより当該時間帯において札幌から小樽向かう列車が26分来なかったものが18分に短縮し、利便性は向上した。

5. 結び

今回の2019年3月16日JR北海道ダイヤ改正では、特急「スーパー北斗」の新車置き換えで所要時間が延長したほか、石北本線では特快きたみや上川~遠軽間を中心に大幅なダイヤ改正を実施した。また札沼線では北海道医療大学発着の列車の列車を増やし、終列車を繰り下げた。

2019年10月1日より運賃を値上げしたJR北海道で、利用者数の変化を反映して今後どのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。


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