根室へ指定席復活へ! JR北海道根室本線・花咲線運用変更(2023年8月~9月)

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根室へ指定席復活へ! JR北海道根室本線・花咲線運用変更(2023年8月~9月)

JR北海道は2023年7月14日、プレスリリースにて2023年8月1日~9月30日に花咲線で運用変更を行い普通車指定席を連結すると公表した( 「地球探索鉄道花咲線」一部列車に指定席を試験的に導入します )。今回はこれについて見ていく。

1. 根室に指定席復活へ!

今回の2023年8月1日JR北海道運用変更では、根室本線釧路~根室間の花咲線区間で普通車指定席を連結する。

今回連結するのは釧路8時21分発普通根室行きと根室11時03分発快速はなさき根室行きの1往復となっている。通常キハ54形1両で運転するところ、本来定期運用のないキハ40系を1両連結、キハ40系による2号車海側のうちボックス席を指定席とする。座席指定料金は530円となっている。現在のところ2023年8月1日~9月30日まで出の毎日行う予定だ。

今回の普通車指定席設定は沿線自治体要望であったことを考えると、2020年3月14日JR東日本ダイヤ改正より実施している磐越西線快速あいづへの普通車指定席連結に近いともいえる。ただ、過去の花咲線列車から類推するにどうやらそうではなさそうだ。




2. なぜ特急列車の根室乗り入れはかなわなかったのだろうか

今回の2023年8月1日JR北海道運用変更では普通列車1往復に普通車指定席を設定することとしたが、なぜ釧路発着の根室本線特急「おおぞら」の釧路延長としなかったのだろうか。

花咲線では2000年から2005年にかけて札幌発着のキハ183系夜行特急「まりも」が臨時延長として根室まで乗り入れていたほか、2022年にはキハ261形ラベンダー編成が試運転で花咲線根室まで乗り入れていたため特急列車の延長などで対処するものと考えられたが、1往復列車が増えてしまい費用が掛かるため普通列車の増結とすることとしたようだ。

また花咲線に特急列車を営業すると、今後も存続するかのようにとられかねない。JR北海道では2025年後をめどに宗谷本線名寄~稚内間の特急専用線化を図ろうそしているあたり、花咲線も何らかの形で合理化する可能性がありそうだ。


3. 結び

今回の2023年8月1日JR北海道運用変更では、根室本線釧路~根室間で普通車指定席を連結することとなった。

今後JR北海道で黄色線区をどのように残すのか、そして2025年以降に黄色線区も順次廃止にしていくのか、注視していきたい。

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