減便で終列車繰り上げへ JR四国ダイヤ改正(2020年10月1日)

減便で終列車繰り上げへ JR四国ダイヤ改正(2020年10月1日)

JR四国は2020年9月17日、プレスリリースにて10月1日より普通列車の終列車削減を行うと公表した( 新型コロナウイルスの影響による列車の運転計画について )。今回はこれについて見ていく。

1. 深夜の普通列車の減便で終列車繰り上げへ

今回の2020年10月1日JR四国ダイヤ改正では、2020年3月14日JR四国ダイヤ改正以来約6か月半ぶりにダイヤ改正を行った。

今回のダイヤ改正では前回に引き続き普通列車の減便を行った。

今回削減した普通列車の終列車が復活することはない可能性が高く、2021年3月ダイヤ改正以降も運転再開はないものと思われる。つまり今回の終列車減便は非災害で期限のない変更であることから、ダイヤ改正ということになる。

今回削減するのは普通列車6本で、いずれも終列車かつ県の代表駅を始発とする列車である。

まずは香川県内。高徳線で高松23時45分発普通オレンジタウン行き終列車が廃止となり、終列車が1本前の高松23時21分発普通引田行きに24分繰り上がることとなった。まあ競合することでんも通常ダイヤですら最終が瓦町22時56分発琴電志度行きだったので、高徳線の終列車が繰り上がるのは競合を考えても妥当そうだ。

次に徳島県内。牟岐線では徳島23時39分発普通阿南行き終列車が廃止となり終列車が徳島22時57分発普通阿南行きに42分繰り上がったほか、徳島線では徳島23時39分発普通阿波川島行き終列車が廃止となり終列車が徳島22時58分発普通穴吹行きに41分繰り上がった。この両列車はともに高松22時22分発高徳線特急「うずしお33号」最終徳島行きから連絡を受けていた列車である。このため高松から牟岐線・徳島線方面最終列車へは1本前の高松21時21分発高徳線特急「うずしお31号」徳島行きを使わなくてはならなくなった。

次に愛媛県内。予讃線で松山23時26分発普通伊予市行き終列車が廃止となり終列車が松山22時21分発内子経由普通八幡浜行きに1時間05分繰り上がった。まあ伊予市行き最終を繰り上げるということは深夜時間帯は伊予鉄道を使ってほしいということなのだろう(その伊予鉄道は同日2020年10月1日より運賃を値上げするのだが)。この普通八幡浜行き終列車は特急誘導を狙ってか北伊予で13分も停車するので、松山22時30分発くらいに繰り下げても良かっただろうに。

最後に高知県内。高知23時15分発土佐山田行き終列車が廃止となり後免までの終列車は1本前の高知22時33分発土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線直通普通安芸行きに42分繰り上がったほか、土佐山田への終列車は2本前の高知22時01分発普通土佐山田行きに1時間14分繰り上がった。また高知23時10分発普通伊野行き終列車が廃止となり終列車が1本前の高知22時41分発普通須崎行きに29分繰りがることとなった。これにより伊野への最終連絡が岡山20時05分発土讃線特急「南風25号」高知行き及び高松20時28分発土讃線特急「しまんと9号」高知行きから連絡できなくなってしまった。ごめん・なはり線安芸への連絡は後免連絡でできるというのに、伊野ができなくなるというのはいかがなものかとは思うが…

ただ23時25分以降を始発とする列車が全て繰り上げられたわけではない。高松23時59分発予讃線普通多度津行き終列車や松山23時24分発予讃線普通今治行き終列車はそのまま残ることとなった。

なお今回削減した終列車は全て翌朝に始発列車として県の代表駅に戻る列車である。このことから新たな終列車より前に回送列車として送り込むのだろう。そう考えると今回の終列車削減は列車走行キロに変化はなく、40分~1時間程度営業時間を繰り上げた分保線の時間が延びたという方が正しいだろう。あとは始発列車が削減したことで出札に係る駅員の勤務時間削減くらいだろうか。

JR四国では2021年以降運賃値上げを検討しているが、今回の2020年10月1日ダイヤ改正で普通列車の終列車を削減したことにより運賃値上げ額が少しでも小さくなるのであれば、JR四国利用者の負担緩和につながるのだろう。

2. 特急列車の減車実施へ

また今回の2020年10月1日より実施のJR四国臨時ダイヤ運転では、予讃線特急で見直しを図ることとなった。

今回の臨時ダイヤ運転では予讃線特急「しおかぜ」のうち2往復が特急「いしづち」の併結をやめることで、宇多津~松山間で8両から5両に減車することとなった。なお高松~宇多津・多度津間では多客期におなじみの2両~3両の特急「いしづち」を運転する。

今回の臨時ダイヤ運転ではJR西日本との走行距離調整の関係もあってか岡山発着の両数は変更しなかったが、2021年3月ダイヤ改正では一部の予讃線特急「しおかぜ」が5両から3両に減車する可能性はありそうだ。


3. 結び

今回の2020年10月1日JR四国ダイヤ改正では、普通列車の削減により終列車が40分~1時間程度繰り上がることとなった。

旅客利用が2019年の水準まで戻らない中、今後JR四国でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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