減便と終電繰り上げで最終新幹線からの接続解除へ Osaka Metro・神戸市交通局・京都市交通局臨時ダイヤ運転(2021年4月~)

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減便で終電繰り上げも実施へ Osaka Metro・神戸市交通局・京都市交通局臨時ダイヤ運転(2021年4月~)

Osaka Metroは2021年4月23日、プレスリリースにて4月25日より夜間の一部列車を運休し臨時ダイヤで運転する公表した( 2021年4月25日(日曜日)以降のOsaka Metroの運行ダイヤをお知らせします )。また神戸市交通局は2021年4月24日、プレスリリースにて4月25日より当分の間終電を繰り上げると公表した( 市営地下鉄・市バスの減便等の実施 )。さらに京都市交通局は2021年4月24日、プレスリリースにて4月25日より当分の間終電を繰り上げると公表した( 地下鉄における終電の繰り上げについて )。今回はこれらについて見ていく。

2021年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. Osaka Metroで土休日ほぼ終日減便へ

今回の2021年4月25日から5月9日まで実施のOsaka Metro臨時ダイヤ運転では、平日夜間に一部列車を運休する。

前回の2021年1月18日より継続中ののOsaka Metro臨時ダイヤ運転では平日22時以降の深夜のみ減便・時刻調整を行っていたが、今回の2021年4月25日から5月9日実施のOsaka Metro臨時ダイヤ運転では土休日の一部列車の減便を図る。なお平日深夜の減便と同様地下鉄中央線と地下鉄堺筋線は減便の実施はせず、通常通りの運転となる。

今回の減便は昨年2020年4月より実施した土休日の減便とコンセプトは同じで、列車の運休はするが周辺列車の時刻調整は行わない。実施期間を多少長引かせる可能性はあるだろうが、どこかのタイミングで通常ダイヤに戻す可能性は高そうだ。

なおOsaka Metroでは終電繰り上げは行わない。




2. 神戸市交通局で終電繰り上げへ

今回の2021年4月25日より実施の神戸市交通局臨時ダイヤ運転では、地下鉄西神山手線で深夜の減便を図り終電繰り上げを行う。

神戸市交通局では2021年1月22日より地下鉄西神山手線で平日22時以降、地下鉄海岸線で平日・土休日の22時以降に減便をすでに実施していた。今回の臨時ダイヤ運転ではさらに拡大し、地下鉄西神山手線で土休日22時台以降の減便を図ることとなったほか、平日の終電を繰り上げることとなった。

地下鉄西神山手線では新神戸・三宮から名谷・西神方面への終電は平日は三宮24時34分発であるが、土休日は三宮24時06分発と28分早い。今回の臨時ダイヤ運転では平日の終電含む最終2本を運休し、三宮24時05分発西神中央行きを最終とし、ほぼ土休日の終電と合わせた。

これまで平日の地下鉄西神山手線終電は大阪を24時00分に出発する新快速西明石行きから連絡できたので東京21時24分発東海道新幹線「のぞみ265号」最終新大阪行きから平日は名谷・西神中央まで連絡できたのだが、今回の臨時ダイヤ以降は大阪を23時40分に出発する新快速姫路行き(三ノ宮24時01分着で3分も停車するものだから天下の新快速が快速に抜かれるという始末)からの4分乗り換えでの連絡となる。これにより東京からの最終は東京20時54分発東海道新幹線「のぞみ115号」姫路行き最終からの連絡となった。おいおい、姫路行き最終ということは新神戸に行く最終列車なので、新神戸で地下鉄西神山手線に乗り換えた方が楽ではないか。

ただ、そもそも新幹線の隣駅からの最終新幹線からの連絡ができていた時点でやや贅沢だったわけで今回の終電繰り上げで新神戸に到着する最終新幹線から連絡できなくなるわけではないし、地下鉄西神山手線の終電はそもそも終点西神中央到着が25時05分と他路線の終電と比べても遅い部類で、2021年に東京都市圏や大阪都市圏で終電繰り上げを行ったことにより極めて終電の遅い列車となってしまった。このご時世で利用が減っていることも踏まえると今回の地下鉄西神山手線の平日の終電29分繰り上げは妥当なものであり、これまでの終電に戻ることはなく恒久化するとみて良いだろう。

なお地下鉄海岸線では今回の臨時ダイヤによる変化はないほか、地下鉄西神山手線と直通する北神線は直通列車を含め変更はない。

3. 京都市交通局で土休日減便と終電繰り上げへ

今回の2021年4月25日より実施の京都市交通局臨時ダイヤ運転では、終電繰り上げと土休日昼間の減便を宣言解除まで行う。

まず土休日昼間の減便。現在地下鉄烏丸線と地下鉄東西線のうち6両編成の太秦天神川~六地蔵間運転列車は土休日はほぼ終日毎時8本(約7分30秒間隔)での運転となっているが、これを間引きし毎時5~6本程度の運転にする。

なお地下鉄烏丸線では近鉄奈良線直通列車の削減はないほか、地下鉄東西線では京阪京津線直通列車は昼間以降毎時3本のまま変わりはない。このため地下鉄烏丸線では土休日昼間に電車間隔が15分空くことがあるが、地下鉄東西線では4両編成の京阪京津線直通電車のおかげで太秦天神川~御陵間では運転間隔が広がっても12分程度に抑えられているところが多い。

ただ今回の京都市交通局の臨時ダイヤ実施はそれだけではない。今回の臨時ダイヤでは地下鉄烏丸線・東西線ともに全線で終電を55分も繰り上げることとなったのだ

これにより烏丸御池での終電ダイヤモンドクロス(相互接続)による終電出発時間は23時55分から23時00分に繰り上がるほか、京都から国際会館への地下鉄烏丸線最終が京都23時47分発から22時52分発に繰り上がることとなった。京都に到着する最終の新幹線は京都に23時31分に到着することからこれまでは地下鉄烏丸線の終電は東海道新幹線の最終列車に合わせて設定していたのだが、今回の大幅な終電繰り上げにより東京21時24分発東海道新幹線「のぞみ265号」新大阪行き最終から地下鉄烏丸線に連絡できなくなってしまった。

まあ地下鉄烏丸線でも竹田方面は竹田に車両基地を作りたいがために作ったようなものだし各駅とも1km程度で近鉄京都線の各駅に到達できるから影響はほとんどないだろう。ただ京都駅から北の京都市の中心部を走る区間で最終新幹線から接続できなくなるのはさすがに痛手過ぎではないか?洛北へのアクセスはJR奈良線で東福寺まで行った後京阪電車に乗るほかなくなってしまうではないか…

そう考えると今回の京都市交通局の終電繰り上げはこのご時世を考慮してもやりすぎと言っても過言ではなく、恒久化するとは考えにくい。そうなると1か月程度経過すれば終電は元通り戻る可能性が高いほか、もし完全には戻らなかったとしても2019年時点と比べ30分程度の終電繰り上げで収めてくるのではないだろうか。

このほか地下鉄烏丸線から近鉄奈良線への直通電車の運転時間帯に変わりはないが、従来深夜の京阪京津線御陵行きから連絡していた地下鉄東西線電車の運休により京阪京津線御陵行きから連絡する列車がなくなってしまったほか、終電繰り上げの影響を受ける太秦天神川23時05分発京阪京津線直通びわ湖浜大津行き終電は御陵始発の京阪京津線区間のみの運転に短縮し地下鉄東西線から京阪京津線方面への終電が20分繰り上がることとなった。


4. 結び

今回の2021年4月25日より実施のOsaka Metro・神戸市交通局・京都市交通局臨時ダイヤ運転では、多くの路線で土休日を中心に減便を図るほか一部で終電を繰り上げ最終の新幹線から連絡できなくなる。

今後大阪都市圏各線でどのようなダイヤ改正・臨時ダイヤを実施するのか、見守ってゆきたい。

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