北緯38度線突破へ! 韓国ソウル首都圏電鉄1号線漣川延伸に伴うダイヤ改正(2023年12月16日) 북위 38도선 돌파에! 한국 서울 수도권 전철 1호선 동두천~연천 연신

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北緯38度線突破へ! 韓国ソウル首都圏電鉄1号線漣川延伸に伴うダイヤ改正(2023年12月16日)

韓国の電車が北緯38度線を突破します。

韓国鉄道KORAILは2023年12月7日、プレスリリースにて12月16日にソウル首都圏電鉄1号線を漣川まで延伸しダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

1. 韓国鉄道KORAIL、38度線突破へ!

今回の2023年12月16日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、京元線が逍遥山~漣川間の18.2kmで新線付け替えと電化工事が完了する。これに伴い、ソウル首都圏電鉄1号線の運転区間を北に延長、漣川まで乗り入れるようになる。

もっともこれだけ言うと4ドアの通勤電車の乗り入れ区間拡大だけだと思われがちだが、今回新線付け替え電化した京元線逍遥山~漣川間は北緯38度線を通っているのである

そもそも北緯38度線は1945年以降に建国した大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国の当初の境界線で、その後紆余曲折を経て北緯38度線より南側だった開城は朝鮮民主主義人民共和国に、それより東側の北緯38度線より北側の一部を大韓民国が統治している。

このため、今回のソウル首都圏電鉄の北緯38度線以北の乗り入れは朝鮮民主主義人民共和国が一時統治していた地域への乗り入れということになる

このようにしてソウルから北緯38度線以北に4ドアの通勤電車が直通で乗り入れることとなる




2. 単線での運転再開で10両編成ながら毎時1本のみの地方鉄道並みの運転本数へ

では今回延伸する逍遥山~漣川間では4ドアのソウル首都圏電鉄1号線はどのように運転するのだろうか。

今回運転再開した逍遥山~漣川間は1駅手前の東豆川~逍遥山間に引き続き単線で、列車交換は逍遥山と全谷で行う。もっとも複線化用地は確保しているが、その先への延伸が見込め以内以上軍事境界線に近いエリアでは旅客が限られることから線路は単線のみ敷設としている。

なお逍遥山駅は今回の漣川延伸に合わせホームを移設、地上1面1線のホームが高架2面2線のホームに変更となる。

今回た逍遥山~漣川間で運転するのは原則ソウル・仁川直通で10両編成となっている。一方運転本数は平日21往復、土休日は19往復となっている。昼間は約1時間間隔での運転のみとなっている。おいおい、長項線天安~新昌間ですらおおむね毎時2本あるのに少なすぎないか?

しかもソウル・仁川直通とはいえ全列車各駅停車、東豆川急行は漣川に乗り入れない。おかげさまで漣川からソウル駅へ約1時間40分かかる始末である。

もっとも2019年3月31日までのCDC気動車による通勤列車時代の昼間2時間間隔、毎日11往復の運転だったのに比べたら昼間は約1時間間隔で平日21往復、土休日は19往復は増発していると言えるが、代行バスは各駅停車が22往復、直行が14往復の計38往復があったことを考えると大きく減っている。

並走する漣川バス39-2系統が東豆川駅~漣川~新炭里間で昼間20~25分間隔で運行していることを考えると、電車よりはるかに使い勝手がいいように思えるしバス利用者の方が多いのではないかとすら思ってしまうが。

単線区間の東豆川~漣川間は20.7kmと短距離なんだし17分しかかからないのだから終日毎時2本運転にして全谷で列車交換していればいいと思うのは気のせいだろうか。

また、今回の逍遥山~漣川間延伸に合わせ312000系6両編成を3本投入していたが、使い道はあるのだろうか。




3. 漣川以北はどうなる

とはいえ2019年3月31日まで運転していたCDC気動車による京元線通勤列車は、東豆川~漣川~新炭里間で運転していた。が、このうち今回の2023年12月16日韓国鉄道KORAILダイヤ改正以降列車を運転するのは東豆川~漣川間のみで、漣川~新炭里間では引き続き列車の運行を行わない。

しかも先述した東豆川~漣川~新炭里~白馬高地間京元線代行バスは2023年12月15日をもって全区間で運行を終了してしまう。つまり漣川~白馬高地間では韓国鉄道KORAILの代行措置も含め一切の運行を取りやめることになる

ただ通勤列車の運行していた漣川~新炭里間では先述した漣川バス39-2系統が昼間も20~25分間隔で運行しているのでそれで代替できるし、新炭里~白馬高地間では鉄原郡バスが延長して対応する見込みだ。

一方で、漣川~新炭里間では復旧工事により新たなバラストが引かれた線路を敷設している。また漣川駅に中長距離列車用低床ホームを整備していることを考えると、今後何らかの形で漣川~新炭里~白馬高地間の列車設定を行う可能性もあるのかもしれない。


4. 結び

今回の2023年12月16日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、ソウル首都圏電鉄1号線が漣川まで延伸し北緯38度線を突破することとなった。

今後韓国鉄道KORAILでどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

関連情報:韓国鉄道KORAIL、2023年12月16日のソウル首都圏電鉄1号線漣川延伸 – X(韓国鉄道KORAILからの引用不可のためXで代用)

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