のぞみ維持も臨時さくら全滅へ 東海道・山陽・九州新幹線臨時列車運転(2020年9月)

JR東海は2020年7月21日、プレスリリースにて2020年9月に運転する夏の臨時列車について公表した( 東海道新幹線 9月の運転計画について )。またJR西日本は2020年8月17日、プレスリリースにて2020年9月に運転するはずだった臨時列車を一部運休すると公表した( 【【山陽新幹線・在来線特急】一部臨時列車の運休のお知らせ )。今回は2020年9月に運転する東海道・山陽・九州の各新幹線の臨時列車について見ていく。

1. 山陽・九州新幹線では臨時列車全滅へ

JRグループ各社では例年に引き続き多客期を中心に新幹線では臨時列車の増発、在来線特急では増結を中心に行う、はずだった。

しかし2020年8月のお盆の利用状況が芳しくなく、新幹線は軒並み前年比20~30%程度の利用しかなかった。まあそもそもお盆は人出が多く東海道新幹線「のぞみ」であれば時間帯によっては平常時の2倍の運転本数を確保するので、他の日と比べると多少は利用が多かったようだ。

この需要の大幅減により山陽・九州新幹線は2020年9月に「さくら」や「ひかり」の臨時増発を計画していたが、お盆の余りの利用の低さを考慮し臨時列車を全便運休することとなった。JR九州が九州新幹線の臨時列車の減便を積極的に行うのは分かるが、今回の臨時列車運転取りやめではJR西日本も山陽新幹線「ひかり」の増発を積極的にとりや得るようになったのが目新しい。

もっとも定期列車は動いているので、輸送力的には九州新幹線内では他の列車の空席、山陽新幹線内では「のぞみ」で賄えるので大きな問題ではないと言われればそれまでなのだが。

このほかにJR西日本管内では湖西線特急「サンダーバード」、JR九州管内では長崎本線特急「かもめ」の9月の臨時列車運転が全て取りやめとなったほか、佐世保線特急「ハウステンボス」も毎日運転の臨時列車1往復を除いて9月の臨時列車は全て運休することとなった(なお日豊本線特急「ソニック」「にちりん」は当初から2020年9月の臨時列車増発を行わないこととしていた)。

そもそも他の時期より利用があるお盆ですら定期列車で賄える程度の輸送力で十分だというのに、平常期に一部時間帯でも定期列車毎時2本の運転が必要とは思えない。もはや今後のダイヤ改正での定期列車の減便は長崎本線特急「かもめ」や日豊本線特急「ソニック」のみならず、湖西線特急「サンダーバード」まで対象としている可能性すらある。

2. 東海道・山陽新幹線「のぞみ」は前年より増発へ

また今回の2020年9月東海道・山陽新幹線臨時列車運転では、「のぞみ」の運転本数を前年より増やすこととなった。

もっとも前年2019年は3連休が2週連続であったのに対し本年2020年は4連休1つに集約され長距離旅行しやすくなると見込んだこと、前回の2020年3月14日東海道新幹線ダイヤ改正で最大毎時12本の「のぞみ」を運転できるようになったことなどから前年より「のぞみ」の運転を増やそうとしたのだろうが、どれだけ運転本数を増やしても利用が伸びなければ火車を走らせることにしかならない。

もっとも9月19日~9月22日の4連休乗車分の座席指定券を発売する1か月前がすぐに迫っていたので今回はJR東海は東海道新幹線「のぞみ」の減便をしなかった可能性がある。そうなると8月21日金曜日公表予定の2020年10月~11月臨時列車運転では大型連休がないことも重なり、臨時列車載せて意を大幅に減らす可能性はありそうだ。


3. 結び

今回の2020年9月東海道・山陽・九州新幹線臨時列車運転では、「のぞみ」の運転は前年より増やすこととなったが、「さくら」「ひかり」の臨時列車運転を大幅に縮小するなど利用の大幅な落ち込みが垣間見えている。

8月21日公表予定の2020年10月~11月の東海道・山陽・九州新幹線臨時列車運転計画でどのように増発するのか、見守ってゆきたい。

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