413系置き換えで521系3両編成化と城端線乗り入れ廃止か! あいの風とやま鉄道ダイヤ改正予測(2025年以降予定)

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413系置き換えで521系3両編成化と城端線乗り入れ廃止か! あいの風とやま鉄道ダイヤ改正予測(2025年以降予定)

NHKは2023年5月24日、2025年度以降あいの風とやま鉄道で521系を3両化すると報じた( あいの風とやま鉄道の昨年度利用客 9割まで回復 )。今回はこれについて見ていく。

1. 521系3両編成登場へ!

今回の2025年以降実施のあいの風とやま鉄道ダイヤ改正にて、413系3両編成を521系に置き換えて413系の定期列車としての運行を終了する。

そもそも521系は2006年よりJR西日本が投入した車両で、全列車が2両編成、最大で3本つなげた6両運転が可能となっている。2015年3月14日の北陸新幹線開業に伴いJR西日本北陸本線を移管したあいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道に譲渡している。

またあいの風とやま鉄道では減価償却費削減目的で2015年の移管当初413系3両編成5本も譲り受けた。とはいえ製造から40年以上経過する413系3両編成は数年で置き換えることは当初から織り込み済みで、すでに413系3両編成2本が521系2両編成4本に置き換わり、置き換わった列車では4両から4両に増車している。

が、521系は2両編成ゆえ各車両に運転台が必要なほか、1本ずつトイレまで設置している。もっとも全列車が2両編成単独で運転すればまあいいのだが、2本つなげた4両での運転が多いあいの風とやま鉄道では運転台やトイレは設置に費用が掛かるほか車体重量が重くなり座席やつり革が置ける空間が減ってしまうため車両定員も少なくなってしまう。はっきり言っていいことがあまりない。

そもそも413系は3両編成なのだから、置き換えも521系4両ではなく3両分で十分なはずだ。しかもJR西日本だって521系の直流版ともいえる広島県から投入した227系は2両固定編成と3両固定編成の2種類がある。

さらに2023年時点であいの風とやま鉄道では2両編成ではワンマン運転を行っているが、2両編成を2本つなげた4両編成では車掌乗務のツーマン運転を行っており、2023年3月18日あいの風とやま鉄道ダイヤ改正では全日ダイヤにもかかわらず朝夕に4両運転していたところ土休日だけでも2両に減車してワンマン化の拡大を図っているところである。もし521系2両編成を増投入して2本つなげた4両にしてもワンマン運転ができない可能性が高いが、521系3両編成とすればワンマン運転を行える可能性が高く合理化がより進められるのである。

そこで今回考えだされたのが既存の521系2両編成に中間車を挿入することで3両に増車することである




今回増車するのは2両編成3本で、3両の中間車を製造することにより3両編成3本とする。今回置き換えの413系3両編成は2本だが、1本は予備車で1運用しかないためこの予備車を521系の共通予備として投入車両数を減らすことはできる。これにより413系6両を521系3両、しかも中間車のみで置き換える見込みだ。

ただ、413系3両運用は1運用しかないわけで、2019年以降に投入した413系3両編成2本を置き換えた521系2両編成4本による4両運用2つを3両に減車することができる。そうなると2両編成2本が運用から浮くことになりそうだ。

ただ、停止位置目標の関係で3両+2両の5両運転は行わないだろう。521系3両編成はほかの編成と連結しないし朝夕の運用や土休日昼間の4両運転列車の減車などに限るだろう。




2. 2両編成2本余剰で城端線直通廃止か!

今回の2025年以降実施のあいの風とやま鉄道ダイヤ改正予測では、521系3両編成登場に伴い2両編成が2本運用から浮く見込みだ。

ただ浮かせるのであれば無駄遣いとなる。ということはどこかの運用に就かせるのだろうか。

2018年3月17日にJR東日本八戸線の使用車両がキハ40系列からキハE130系列に一斉に置き換えた。この際にJR東日本車両による青い森鉄道三戸発の八戸線直通列車を廃止、青い森鉄道線内三戸→八戸間は自社の電車701系に置き換えている




あいの風とやま鉄道でも2015年3月14日のJR西日本北陸本線からの移管時に、極力経費を抑えられるようにJR西日本城端線からの直通列車を残しJR西日本キハ40系気動車のまま運用することで、電車しか配置しないあいの風とやま鉄道の車両製造負担を抑えることとした。

またJR西日本でも実施時期未定ながらもキハ40系列を順次新型車両DEC700形などに置き換える計画があり、キハ40系列だらけの城端線や氷見線も対象に入っている。

しかもあいの風とやま鉄道としても、413系3両編成を521系3両編成に置き換えることでこの列車の電気消費量を半減することができる。この余った電気使用枠で電気の代わりに軽油を使うキハ40系から電気使用の521系2両編成に置き換えても変電所の増強なしに電車を増発することができる。

そうなると、2025年以降のJR西日本の気動車置き換えに合わせ城端線気動車の平日の富山乗り入れ2往復を廃止、高岡~富山間はあいの風とやま鉄道521系電車に置き換えてもおかしくはない。その車両として今回余剰となる521系2両編成2本を使うとなればつじつまは合う。

そう考えると今回の521系3両編成の登場は、置き換え車両の省コスト化のみならずJR西日本城端線との直通運転中止も見据えているのだろう


4. 結び

今回の2025年以降実施のあいの風とやま鉄道ダイヤ改正予測では、521系に3両編成が登場する見込みのほか、あいの風とやま鉄道がJR西日本城端線との直通運転を取りやめる可能性がある。

今後あいの風とやま鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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