新型車両投入で所要時間短縮も値上げへ 中国鉄路上海鉄路集団公司ダイヤ改正(2019年1月5日) 中国铁路上海铁路集团公司调图

中国鉄路上海鉄路集団公司は2019年1月29日、プレスリリースにて2019年1月5日にダイヤ改正を行うと公表した( 2019年3月16日(土)ダイヤ改正を実施します )。今回はこれについて見ていく。


1. 新型特急車両投入で所要時間短縮へ

今回の2019年1月5日中国鉄路上海鉄路集団公司ダイヤ改正では、新型車両投入により所要時間短縮が実施された。

京滬線では今回の2019年1月5日ダイヤ改正より、緑巨人ことCR200J型車両を導入した。この車両は動力集中方式のため中間車は全て付随車(T車)となっており、客車16両を電動車2両が挟む形となっている。客車16両のうち、2両半が2等車座席(日本でいう普通車指定席)、6両が2等車寝台(日本でいうB寝台)、7両が1等車寝台(日本でいうA寝台)となっている。国鉄分割民営化後に日本で盛んに行われたブルートレインの寝台個室の導入は中国ではあまり行われていないようだ(もっともB寝台4人分のカルテットのような簡易個室にはできるのだが)。

今回のダイヤ改正ではこのCR200Jが投入されたことにより、北京~杭州間Z9列車及びZ10列車がCR200J型車両に置き換えられ、D717列車及びD718列車に改番され所要時間が短縮された。

Z9列車改めD717列車は北京19時08分発杭州9時29分着から北京19時16分発杭州8時47分着に変更し、所要時間が12時間21分から11時間31分に50分短縮した。

またZ10列車改めD712列車は杭州17時17分発北京7時34分着から杭州17時32分発北京7時07分着に変更し、所要時間が12時間17分から11時間35分に42分短縮した。

一方、運賃は北京~杭州間で192元(約3,070日本円)から277元(約4,430日本円)に値上げしている。多少なりとも

また2019年1月23日からの春運では、北京~杭州間でD711臨時列車及びD712臨時列車がCR200J型車両により運転された。ただ運用本数が確保できなかったせいか、2019年春運では隔日運転となった。

このほかに北京~上海間の1泊2日夜行D列車でも列車番号の改番と最大30分程度の運転時刻の変更が実施された。

中国鉄路では高速新線の開業のほかに既存路線の改良で高速列車CRHの乗り入れを行なっているが、中国特色的社会主義のもと全国平等にCRHを運転させなければならないことから、高速化工事を行うことなくCRHを用いたD列車を運転させたい思惑があるのではないだろうか。

ともなると、今後これまでCRHが運転されていない区間でも機関車牽引の快速列車にCR200J型車両を導入しD列車とすることで、高速化と料金引き上げを全国で実施していくのではないだろうか。

2. 結び

今回の2019年1月5日中国鉄路上海鉄路集団公司ダイヤ改正では、新型車両CR200Jを導入したことにより、所要時間短縮が図られることとなった。

一方、運賃の値上げが大幅に行われており、これまで極めて安価だった中国鉄路が列車種別の格上げを図ることで、増収を図ろうとしているようだ。

今後新型車両の導入により中国鉄路でどのようなダイヤ改正が実施されるのか、見守ってゆきたい。


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