北総鉄道は2023年10月24日、プレスリリースにてにて11月25日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
2023年11月25日京成電鉄・都営浅草線・芝山鉄道ダイヤ改正はこちら!
1. 折り返し普通、矢切発着に延長へ!
今回の2023年11月25日北総鉄道ダイヤ改正では、2022年11月26日北総鉄道ダイヤ改正以来約1年ぶりにダイヤ改正を行う。
今回のダイヤ改正では、新鎌ヶ谷~印西牧の原・印旛日本医大で運転している折り返し普通の一部を東松戸経由矢切発着に延長する。これにより東松戸でJR東日本武蔵野線に乗り換えできるようになり利便性が向上する。
今回新鎌ヶ谷発着から矢切発着に延長するのは、平日は朝2往復のうち1往復で印旛日本医大9時16分発矢切行きと矢切10時07分発印西牧の原行きとなっているほか、平日夜間4往復のうち1往復で印西牧の原18時05分発普通矢切行きと矢切18時40分発普通印西牧の原行きとなっている。
土休日は午前中の新鎌ヶ谷発着5往復中4往復が矢切発着に延長するため、千葉ニュータウン中央8時台発の普通列車毎時6本が新鎌ヶ谷を超え東松戸・矢切に向かうようになる。また土休日午後は新鎌ヶ谷発着7往復中2往復が矢切発着に延長する。
この矢切発着の普通電車は北総鉄道千葉県内全駅を通るようになるわけだが、これで新鎌ヶ谷行きでは行けなかった東松戸に行けるようになることからJR武蔵野線乗り換えで東京ディズニーランドへ向かいやすくなるほか、列車によっては東松戸でアクセス特急に連絡するため松飛台・大町から京成押上線・都営浅草線方面アクセスが向上することとなった。
2. なぜ高砂まで延長し京成押上線・都営浅草線に直通しないのか!
今回の2023年11月25日北総鉄道ダイヤ改正では新鎌ヶ谷発着の普通列車を矢切発着に延長した。
だが、北総鉄道の起点高砂まであと2駅しかない。なぜ高砂まで伸ばさないのだろうか。高砂まで伸ばしたら京成各線と乗り換えができることから利便性が高くなるだろうし、京成押上線や都営浅草線と直通すれば都心直通列車が増加、京成押上線は青砥折り返しや高砂折り返しもあるため折り返しロスが減少するため車両運用数や乗務員数も増やさずに直通化することができる。
ただ、高砂乗り入れ列車を増やすためには高砂が京成電鉄の管理駅のため京成電鉄との調整が必要なこと、北総線のみならず本線・押上線列車もくる中2面4線で捌かざるを得ず余裕がないこと、高砂での折り返しは配線上多く設定することは難しく京成押上線・都営浅草線直通とすると相互直通運転の観点上車両繰りの調整までする必要が生じること、一度直通化してしまうと減便しにくくなることから多くの手間や制約がかかるためだろう。
とはいえ北総鉄道からしたら新鎌ヶ谷や東松戸で他線に乗り換えられるより高砂まで乗ってもらった方が運賃収入が多くなる。
今後のダイヤ改正で新鎌ヶ谷発着列車や矢切発着列車が高砂発着に伸びるのか、そして京成押上線・都営浅草線と直通して利便性をさらに向上させるのか、見ものだ。
3. 結び
今回の2023年11月25日北総鉄道ダイヤ改正では、新鎌ヶ谷発着の区間運転普通列車を一部矢切まで延長し、JR武蔵野線との乗り換え利便性を向上することとなった。
今後北総線からの京成押上線・都営浅草線直通列車の増発となるのか、見守ってゆきたい。
2023年11月25日京成電鉄・都営浅草線・芝山鉄道ダイヤ改正はこちら!
関連情報:北総線ダイヤ改正を実施します
コメント