
JR旅客6社は2026年5月15日、プレスリリースにて2026年7月~9月に運転する成りの臨時列車を公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 臨時列車公表1週間程度前倒しへ!
JR旅客6社では年4回各季節の臨時列車公表を行っている。
1982年以降3月~6月を春、7月~9月を夏、10月~11月を秋、12月~2月を冬として、指定席発売開始である1か月前に公表することからそれぞれ1月中下旬、5月中下旬、8月中下旬、10月中下旬に公表している。
これらの臨時列車公表はそれぞれの月の18日~24日のうち金曜日に行ってきた。が2025年ごろから1週間程度繰り上がっているようなのである。
一方でJTB時刻表やJR時刻表の季節臨時列車反映号は各月25日発売、各社のWEB掲載時刻表も各月25日以降の反映となっている。
なぜJR旅客6社は臨時列車プレスリリース公表を1週間程度早めることとしたのだろうか。
2. 新幹線の臨時列車設定後回しでプレスリリースだけ先行公表か!
1つは一番臨時列車設定の多い新幹線のプレスリリース記載の簡略化。
特に一番新幹線臨時列車の運転が多い東海道新幹線を有するJR東海がそうなのだが、1日の平均運転本数しか書かないのである。50本くらい増えないと1日平均は1増えないので公表後も期日ギリギリまで調整のすることが可能だ。実際新幹線ではJR東海のみならずJR東日本やJR西日本でも臨時列車の公表後に再度増発することが増えている。
また臨時列車運転に際し調整に対する労力がかかる在来線特急が順次新幹線化したことに伴い在来線特急の臨時列車が減っていることも挙げられる。
このように運転系統が簡略化した新幹線が増えたこと、プレスリリースでの記載簡略化によりプレスリリースの公表を早めることができた可能性がある。
3. JR東海が新幹線臨時列車設定プログラムを各社に販売し臨時列車設定柔軟化か!
JR東海はビッグデータを用いて東海道新幹線「のぞみ」の臨時列車運転内容を決めている。当然「のぞみ」はJR西日本管内山陽新幹線にも直通するため山陽新幹線の臨時列車運転内容も決めている。これはJR東海が利用者数に応じた臨時列車の柔軟な設定として公表しているものである。
ただこのシステム、どうたら近年JR西日本以外の他社にも使わせているらしいのだ。
というのも2025年3月15日ダイヤ改正で北陸新幹線及び東北新幹線で従来の定期最終「かがやき」「はやぶさ」の後続に臨時列車を設定したり、2026年3月14日ダイヤ改正では九州新幹線博多~熊本間でも臨時「さくら」を定期列車運転時間より外側に新設している。また2026年7月~9月北陸新幹線臨時列車運転では2026年3月14日ダイヤ改正にはなかった特急「サンダーバード」と接続する長野~敦賀間の「はくたか」など新たな臨時列車を運転するほか、山陽九州新幹線臨時列車運転では「のぞみ」と対面接続する広島~鹿児島中央間運転の臨時「さくら」を新設している。これまでの臨時列車運転の概念からは想像もつかない列車まで設定している。これはもう臨時列車設定の手法を切替え、少なくとも人力主導からAI主導になったと言って過言ではない。
その臨時列車設定システムをJR東海が開発し全国の新幹線を運営する5社で使うことでゴールデンウィークやお盆、年末年始が終わった直後にすぐに3か月分の臨時列車設定を引くことができるようになり、突飛な新幹線臨時列車の新設を行っても臨時列車プレスリリース公表を早めることに成功したのではないだろうか。
4. 結び
JR旅客6社では2025年頃より臨時列車プレスリリース公表時期を早めている。
今後JR各社でどのようなダイヤ改正を行うのか見守ってゆきたい。



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