踊り子一部置き換えと総武快速停車駅増加へ! JR東日本ダイヤ改正予測(2020年3月予定)

JR東日本はでは毎年3月に実施のダイヤ改正について、前年の12月に公表している。今回は2020年3月JR東日本ダイヤ改正について予測していく。

※2019年11月30日JR東日本ダイヤ改正についてはさらなる詳細が出たのち記事化します。

2020年3月ダイヤ改正予測一覧はこちら!


1. 東海道本線特急「踊り子」の車両更新はあるのか

今回の2020年3月JR東日本ダイヤ改正では、東海道線特急「踊り子」の車両置き換えが一部で実施される可能性が高い。

現在東海道線特急「踊り子」に使用されている185系は1981年から1982年に製造された車両で、既に製造から37年が経過しておりJR東日本では高崎線特急「あかぎ」から引退させるなどして一部を廃車にしている。こおことから、今後も185系の廃車が続くのは間違いなさそうだ。

そんな185系は東海道線「踊り子」やその間合い運用の東海道線「湘南ライナー」として2019年現在も定期運用されている。

土休日は臨時列車を含め特急「踊り子」が185系のみで12運用(うち修善寺編成連結は4運用)、平日は定期特急「踊り子」で3運用しかない。

むしろ平日で185系運用が多いのは「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」など(以下「湘南ライナー」と省略)で、2019年11月30日ダイヤ改正以降は185系が5運用、215系が3運用、251系(「スーパービュー踊り子」型車両)が1運用の合わせて9運用となっている。215系は2階建て編成なので定員が稼げるが、運用数のみで見ると215系なんてとっくに廃車にしても185系のみで湘南ライナーを回せたのである

この置き換えを実施するため、2019年3月16日ダイヤ改正以前まで中央本線特急「あずさ」「かいじ」で使用されていたE257系9両編成のうち13本において転用工事を実施している。

ただ、185系(主に10両編成)を置き換えるであろうE257系9両編成の改造工事が2020年3月までに全て終わりそうもない。当初は2020年3月ダイヤ改正を目処に行う予定であったが、改造に予想以上に時間を必要とすることが発覚、改造完了を2021年3月ダイヤ改正までに伸ばしたのだ。

ただ、改造の完了した編成については順次試運転が行われている。中央本線特急「スーパーあずさ」に2017年12月23日よりE353系を一部導入したように、一度に全編成を置き換える必要はない。185系のうち修善寺編成を連結しない、湘南ライナーとして運用されない7運用はE257系の改造が終わり次第置き換えが可能だ。

そう考えると、定期特急「踊り子」のうち修善寺編成を連結しない1往復および臨時特急「踊り子」のうち一部がE257系9両編成に置き換えられる可能性が高い

1.1. 特急「踊り子」修善寺方面や「湘南ライナー」は今回は据え置きか

東海道本線特急「踊り子」のうち伊豆急下田発着列車に転用されそうなE257系9両編成は青をベースに改造をしているが、幕張車両センター所属のE257系5両編成も2015年3月14日の総武本線特急「しおさい」の減便や内房線特急「さざなみ」の運転区間縮小、成田線特急「あやめ」の廃止などによりE257系の定期運用が大幅に縮小、運用が余っていた。このうち3本が豊田車両センターに貸し出され臨時特急「あずさ」用189系6両編成3本を実質置き換えている。

このE257系5両編成のうち余剰分を活用し、東海道本線特急「踊り子」のうち修善寺乗り入れ編成に改造しようとする動きがある。ただ、今のところその改造工事は実施がされていないようで、E257系が修善寺乗り入れ特急「踊り子」として運用されても2021年3月ダイヤ改正以降となりそうだ。また東海道線「湘南ライナー」などの座席指定制列車の運用も2020年3月ダイヤ改正以降は存続するものと思われ、「湘南ライナー」の特急化は2021年3月の特急「踊り子」総E257系化と同時に行うのであろう。

なお、E257系9両編成の改造本数からして、臨時列車の運転の多い土休日は東海道線特急「踊り子」だけで運用が手一杯となってしまう。そのため、E257系9両編成が東海道本線臨時快速ムーンライトながらに充当されることは当分ないと考えていいだろう。

このほか、2019年10月より中央本線特急「富士回遊」が土休日のみならず平日も毎日1往復臨時増発している。今後定期化し1日3往復での運転に増発する可能性がありそうだ。




2. 総武快速の停車駅増加と房総地区普通列車のワンマン運転開始へ

また今回の2020年3月JR東日本ダイヤ改正では、総武快速の停車駅増加が図られる可能性が極めて高い。

動労千葉の情報によれば、JR東日本では2020年を目途に外房線上総一ノ宮以南、内房線君津以南、及び鹿島線を走る普通列車に対してワンマン運転を行う見込みだとしている。

ワンマン運転は4両までであれば特に専用の設備を設けなくても政令上実施できるが、房総各線の普通列車で運転されている209系は4両編成と6両編成があり、内房線・外房線では毎時1本しか普通電車が来ない区間でも通勤時間帯の回送を減らすため6両編成で運転されている(浜金谷~館山~安房鴨川~勝浦間は2両でも座席に空席が出そうなほど閑散としているが)。

この209系6両編成のワンマン化を行うにあたり、カメラ・モニターなどを設置する工事を行う必要がある。そのためには一時的に運用から外さなくてはならない。

改造工事に伴う運用の一時的な離脱は、JR西日本では223系4両編成に新快速Aシートを設置するために吹田総合車両所奈良支所の221系4両編成2本を網干支所に転属させ廃車予定だった奈良線103系4両編成2本を存続させたり、JR東日本でも埼京線に新保安システムATACKSを導入するにあたり使用しているE233系すべての改装工事を行う必要があったことから、廃車予定だった205系のうち1編成だけ存続させていた。

では209系に対しては何ができるだろうか。房総各線で運転される車両としては、209系の他に総武快速で使用されるE217系や京葉快速などの京葉線直通列車に使用されるE233系、特急型車両だが間合い運用として普通列車として運転することのあるE257系などがある。このことから、以上の何らかの方法で209系の運用をE217系やE233系で代替する可能性がある。

そしてさらに考えられるのは、内房線及び外房線の一部、鹿島線の全線で実施予定の普通列車のワンマン運転開始とほぼ同時期に、総武快速の停車駅増加が見込まれているということだ。

横須賀線や総武線快速の近年交換した路線案内図の一部をシールで隠しているのを見る限り、近い将来外房線上総一ノ宮以北の全駅を15両編成の停車対応にし少なくとも昼間など一部の総武快速で各駅に停車させようとしているようだ。

そもそも2015年の大都市交通センサスのデータによれば、内房線で最も輸送量の多い蘇我~浜野間の輸送密度は113,864人/日・往復、外房線のうち内房線乗り入れ列車のない区間で最も輸送量の多い蘇我~鎌取間の輸送密度は112,544人/日・往復となっており、内房線の方がわずかながら多いがほぼ同じ輸送量とみていいだろう。

しかし、内房線は昼間毎時3本なのに対し外房線は概ね昼間毎時4本で運転している。

このうち安房鴨川発着の普通列車を上総一ノ宮で系統分割し、総武快速を上総一ノ宮以北の外房線内を各駅停車として、永田、本納、新茂原、八積に追加停車させて各駅停車を置き換えるのではないだろうか。

そうなると、これまで4両や6両が主体であった昼間の千葉発着の外房線各駅停車が少なくとも11両に増結することになることから、輸送量が余りそのまま増発すると空気輸送と化す。また昼間に毎時1本行われている外房線内各駅に停車する京葉快速も10両編成での運転であり、外房線内では輸送力を持て余し気味だ(なにせラッシュ時ですら誉田で増解結して外房線内のほとんどの区間で6両運転しているくらいだからね)。

そう考えると、外房線の昼間の京葉快速乗り入れを取りやめ、外房線内各駅停車の総武快速毎時1本と千葉~上総一ノ宮間(または茂原間)運転の普通毎時1本、千葉~成東間の東金線直通が毎時1本の合計毎時3本に再編されるのではないだろうか。

となると、2020年3月ダイヤ改正で房総各線の一部区間でワンマン化を開始しようとしているのではないだろうか。

なお、以前動労千葉から情報が出されていた総武本線東千葉及び内房線巌根の15両対応化は立ち消えとなってしまったようだ。外房線総武快速通過駅と違い、沿線市町村の玄関口となる駅を通過していないことから、千葉市や木更津市などがあまり大きな運動をしていなかったこともあるようだ(なお内房線巌根については木更津市から要望が出ているが、総武本線東千葉については千葉市から要望が出ていない)。

2.1. 成田空港運用時間拡大で特急「成田エクスプレス」の増発はあるのか

このほか房総方面で考え得るのは、特急「成田エクスプレス」の運転時間拡大ではないだろうか。

成田空港の運用時間が2019年10月27日より運用時間が拡大することから、JR東日本千葉支社では同日より臨時列車として成田空港23時45分発成田線快速千葉行きを設定し終電を実質45分繰り下げる。

しかしそれ以外の列車についての増発はなく、2019年11月30日ダイヤ改正でも拡充が実施されない見込みとなった。

2019年9月現在、成田空港から東京方面への特急列車の最終列車は、JR東日本の特急「成田エクスプレス」が成田空港21時44分発東京方面池袋・大船行きであるのに対し、京成電鉄の特急「スカイライナー」は成田空港22時30分発京成上野行きで設定されている。しかも2019年10月27日より成田空港の運用時間拡大に合わせ、京成電鉄では前日となる10月26日にダイヤ改正を実施し、特急「スカイライナー」の最終を50分繰り下げて成田空港23時20分発京成上野行きを増発することとなった。

ただでさえ京成特急「スカイライナー」より46分最終列車が早い特急「成田エクスプレス」が、特急「スカイライナー」の繰り下げによってさらに運転時間が相対的に短くなってしまう。

これを打破するために、成田空港22時台発の特急「成田エクスプレス」を増発するのではないだろうか。

3. 新潟・山形でキハ40系列置き換えへ

また今回の2020年3月JR東日本ダイヤ改正までに普通気動車用GV-E400系列が新潟支社に順次配置される。

このうち一部編成は既に2019年8月19日より運転を開始している。2020年3月JR東日本ダイヤ改正までにさらに投入し、羽越本線及び磐越西線からキハ40系列を引退させる見込みだ。

現在新潟支社管内のうち磐越西線・羽越本線用に使用されているキハ40系列の運用は30両分に及び、予備車を含めると35両は必要そうである。GV-E400系列の置き換えにより編成両数の削減及び予備車の削減が行われる可能性があるが、いずれにせよ2020年3月ダイヤ改正までに30両以上が導入されることは濃厚のようだ。

これにより最高速度が100km/hに引き上げられ、起動加速度も向上することから、所要時間短縮が図られる可能性がある。

ただ、変速機のある(自動車でいうとマニュアル車の)キハ110系列やキハ120系と変速機のない(自動車でいうとオートマ車相当の)GV-E400系は、たとえ連結器に互換性があっても連結するのは極めて難しい。もちろん気動車と電車の連結としてはJR北海道のキハ201系気動車と731系電車の連結があるが、多額の費用が掛かってしまう。

そう考えると、GV-E400系はキハ110系列やキハ120系と連結することはなく、同形式のみでの連結となるのであろう。

4. 結び

今回の2020年3月JR東日本ダイヤ改正では、車両更新と合理化に伴い、東海道本線特急「踊り子」や総武線快速、新潟県内など大きな範囲でダイヤ改正が実施される可能性がある。

2020年3月にJR東日本でどのようなダイヤ改正が実施されるのか、見守ってゆきたい。


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