JR九州は2024年5月17日、プレスリリースにて2024年7月~9月に運転する夏の臨時列車について公表した。今回はこのうち西九州新幹線・長崎本線・佐世保線ついて見ていく。
1. 西九州新幹線「かもめ」、金土日は引き続き昼間毎時2本運転へ!
今回の2024年7月~9月JR九州夏の臨時列車運転では、金土日を中心に西九州新幹線「かもめ」および連絡特急「リレーかもめ」を増発することとなった。
今回増発するのは4往復で、金土日曜は引き続き昼間毎時2本で設定することとなる。
またこれらの臨時列車は三連休やお盆期間8月9日~8月18日は毎日運転となる。
2. 特急「九十九島みどり」、3往復増発へ!
今回の2024年7月~9月JR九州夏の臨時列車運転では、佐世保線特急「九十九島みどり」の3往復運転を復活する。
佐世保線特急には「みどり」「ハウステンボス」があるが、多客時にはそれだけではさばききれないため特急「九十九島みどり」を博多~佐世保間で増発していた。
ただ、2020年以降旅客が大きく減ったのと2022年9月23日に西九州新幹線が部分開業したことにより特急「九十九島みどり」の増発でしかひろえなかった武雄温泉に終日毎時2本以上の特急列車を運転することとなったことから佐世保発着で特急列車を増発する必要性が薄くなっていた。
ただ2023年JR九州冬の臨時列車運転で特急「九十九島みどり」を1往復のみ復活、好評だったことから今回の2024年JR九州夏の臨時列車運転でも設定することとなった。
今回設定する佐世保線特急「九十九島みどり」は3往復で、うち2往復は787系、1往復は783系で運転する。佐世保発着の特急「みどり」は885系(「白いみどり」型車両)または783系による運転のため、787系が久々に佐世保まで入線することになる。
ただし2019年8月の計66本から32本に大きく減っているし、お盆期間中8月9日~18日の10日間毎日運転なのは783系で運転する1往復のみで、ほかは2~4日程度しか運転日を用意していない。運転日を減らすことで着実に縮小しているのだ。
そうなると今後佐世保線特急「九十九島みどり」を徐々に減らしてゆくゆくは廃止も見据えているのかもしれない。
3. 結び
今回の2024年7月~9月JR九州夏の臨時列車運転では、佐世保線特急「九十九島みどり」を3往復体制で復活することとなった。
今後JR九州長崎・佐世保方面列車でどのような臨時列車を運転するのか、見守ってゆきたい。
関連情報:2024年夏の臨時列車の運転について – JR九州
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