複線区間拡大で所要時間短縮へ! JR西日本奈良線ダイヤ改正(2022年5月22日)

 13125回閲覧

複線区間拡大で所要時間短縮へ! JR西日本奈良線ダイヤ改正

JR西日本は2022年4月18日、プレスリリースにて2022年3月12日にダイヤ改正を行うと公表した( ~奈良線複線化開業に向けて~ 線路切換工事に伴い、奈良線の京都~城陽駅間で運転を取り止めます。 )。今回はこれについて見ていく。

2022年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 複線区間拡大で所要時間短縮へ!

今回の2022年5月22日JR西日本近畿統括本部ダイヤ改正では、奈良線でダイヤ改正を行う。

これまでもJR奈良線では複線区間を徐々に拡大してきたが、全国的なダイヤ改正実施日を含め時刻変更をほとんど行ってこなかった。しかし今回の2022年5月22日の線路切替による複線区間拡大後は時刻を変更することとなった。

今回のダイヤ改正では、平日・土休日ともに城陽始発京都行き普通電車毎時2本で時刻変更を行う。

2021年現在城陽発京都行きの普通電車毎時2本は黄檗で京都始発奈良行き普通電車、木幡で京都発奈良行きみやこ路快速と列車交換をしている。

しかし今回のダイヤ改正で少なくとも黄檗~木幡間が複線化することで、城陽発京都行き普通電車と京都発奈良行きみやこ路快速が駅ではないところで走行中にすれ違えるようになった。

これにより城陽発京都行き17本が黄檗発時刻を2分繰り下げ、黄檗→京都間の昼間の所要時間が23分から21分に短縮することとなった。




2. 今後の複線区間拡大でどうなる

JR奈良線では次回の2023年3月ダイヤ改正までに京都~城陽間の複線化を完了する見込みだ。その際にどのようなダイヤ改正を行うのだろうか。

まず今回のダイヤ改正では朝夕ラッシュ時の時刻変更は行っていない。もっとも複線化による駅間でのすれ違い可能化による効果が大きいのは列車の運転本数が多い朝夕ラッシュ時なので、次回2023年3月で大幅なダイヤ改正が組まれる可能性は十分ある。

ただ複線化により列車の発着時間が柔軟に組めるようになるので、朝の時刻を平日と土休日で大きく変える曜日別ダイヤを導入する可能性も考えられるし、実際複線化を行った嵯峨野線では行っている。そう考えると2023年3月ダイヤ改正で朝夕ラッシュ時は平日と土休日でダイヤを分離する可能性があるほか、同時に土休日朝は減便を図る可能性が高そうだ。

なおJR西日本では奈良線京都~新田間にて、奈良線京都~城陽間複線化工事完了直後の2023年4月1日に運賃改定を行い値上げを図ろうとしている。今のところ普通運賃を290円から300円に値上げするのみである。もしかしたら近鉄の運賃改定との兼ね合いで幹線運賃と同額の330円まで引き上げる可能性はあるが、いずれにせよ複線化による所要時間短縮で利便性は上がるはずなので、正当な運賃値上げだろう。

なお、京都~奈良間は普通運賃720円のまま据え置く見込みだ。


3. 結び

今回の2022年5月22日JR西日本奈良線ダイヤ改正では、複線区間拡大により木幡での列車交換がなくなり、所要時間を短縮することとなった。

今後京都~城陽間の完全複線化を2023年3月ダイヤ改正までに行う見込みだが、それまでにJR奈良線でどのようなダイヤ改正を行うのか、楽しみにしたい。

コメント

コメントを投稿される方はこちらの注意事項をお読みください。コメント投稿時点でこの注意事項に同意したものとみなします。

トップページに戻る

タイトルとURLをコピーしました