関空利用増加でラピート停車駅削減と空港急行増発増車へ! 南海電鉄ダイヤ改正(2024年12月21日)

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関空利用増加でラピート停車駅削減と空港急行増発増車へ! 南海電鉄ダイヤ改正(2024年12月21日)

南海電鉄は2024年11月13日、プレスリリースにて2024年12月21日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

ダイヤ改正予測2025一覧はこちら!

1. 特急ラピート停車駅削減へ!

今回の2024年12月21日南海電鉄ダイヤ改正では、南海本線系統でダイヤ改正を行う。

今回のダイヤ改正では、特急ラピートの停車駅調整を行う。

関空特急「ラピート」は堺や岸和田に停車するラピートβがほとんどである。が、今回のダイヤ改正では一部のラピートβを堺・岸和田通過のラピートαに変更することで停車駅の削減を図る。

南海空港特急「ラピート」のチケットは日本のみならず諸外国の予約サイトでも発売している。だいたい日本で買うより10%~20%程度高いぼったくり価格であるが、外国通貨決済のため国土交通省への運賃上限認可や届出特急料金より割高な価格設定ができるのだ。

このため単価の高い外国通貨決済による特急「ラピート」利用枠を増やすために堺・岸和田通過のラピートαを増やすこととしたのだろう。

もっともなんばから堺・岸和田へ座席指定を取りたければガラガラで空いている南海特急「サザン」の指定席を取ればいいだけの話だし、昼間のラピートβは毎時2本から毎時1本に減るものの1時間に1本は直通特急乗車チャンスがあるのでそこまで影響はないだろう。




2. 空港急行増発と8両運転増加へ!

今回の2024年12月21日南海電鉄ダイヤ改正では、空港急行を増発増車する。

また空港急行6両運転列車のうち平日は9往復、土休日は8往復を8両に増車する。

JR西日本は2025年4月1日運賃改定で関西空港発着の運賃を値下げすることから南海電車がどこまで旅客が増え続けられるのか注目だ。




3. 加太線で減便へ!

今回の2024年12月21日南海電鉄ダイヤ改正では、加太線でもダイヤ改正を行う。

4. 汐見橋線で終電繰り上げへ!

今回の2024年12月21日南海電鉄ダイヤ改正では、汐見橋線でもダイヤ改正を行う。

今回のダイヤ改正では汐見橋22時45分発岸里玉出行き最終とその送り込みの岸里玉出22時25分発汐見橋行き最終の1往復を廃止する。

これにより最終列車が汐見橋発が22時10分発に、岸里玉出発が21時45分発に35分~40分繰り上がるほか、毎日33往復から32往復に減便する。

そもそも今回のダイヤ改正は南海本線のダイヤ改正のはずなのに高野線汐見橋~岸里玉出間のダイヤ改正も同時に行うということはもはや汐見橋線は高野線の一部とはみなされていないということだろう。

また汐見橋線はほぼ終日30分間隔で運行しているが、輸送密度2,000人/日・往復程度しかいないため昼間はバス毎時1本程度で運びきれてしまう。また阪堺電車恵美須町~住吉間は終日約28分間隔の運行だが、南海本線がかなり近いことから高野線各駅停車や南海本線普通車の空席を使えば増発せ鵜とも十分運びきれてしまう。南海電車の梅田乗り入れを行うなにわ筋線の計画変更により南海汐見橋乗り入れが立ち消えとなった今、南海汐見橋線や阪堺電車恵美須町発着は廃止にすべきではないだろうか。

南海電鉄は2026年4月をめどに鉄道事業を分社化するとしている。手地同事業分社化は大幅値上げの前触れであることから、今後運賃増収で関西空港アクセスのさらなる増強するのだろうか。


5. 結び

今回の2024年12月21日南海電鉄ダイヤ改正では、早朝深夜に増発し終電を繰り下げるに至った。

ただ朝昼夕はほとんど変わっておらず、土休日を中心とした輸送力不足には対応しきれていない。

今後大幅な運賃値上げを見込む中、南海電鉄でどのようなダイヤ改正を実施していくのか、見守ってゆきたい。

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関連情報:12月21日(土)から南海線の列車運行ダイヤを改正します – 南海電鉄

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