池袋線特急新車化と拝島ライナー特急格上げへ! 西武鉄道ダイヤ改正予測(2020年3月予定)

西武鉄道は2019年5月14日、プレスリリースにて2019年度事業計画を公表した( 2019年度の鉄道事業設備投資計画 )。今回はこれから、西武鉄道の2020年3月ダイヤ改正について予測していく。

同日実施の2020年3月東京メトロダイヤ改正予測はこちら!

2020年3月ダイヤ改正予測一覧はこちら!


1. 池袋線特急「ちちぶ」「むさし」の新型車両統一へ

今回の2020年3月西武鉄道ダイヤ改正では、池袋線特急「ちちぶ」「むさし」から10000系ニューレッドアローが引退し、全列車が前回の2019年3月16日ダイヤ改正より投入開始した新型車両001系Laviewに統一する見込みだ。

これにより2020年3月ダイヤ改正予測一覧はこちら!所要時間の短縮が図られる可能性がありそうだ。

ただ、西武球場前発池袋行き臨時特急「ドーム」の一部は、10000系ニューレッドアローで運転する可能性があるほか、春などに運転する臨時「ちちぶ」も10000系ニューレッドアローによる運転が残る可能性がある。

2. 「拝島ライナー」の特急格上げはあるのか

今回の2020年3月西武鉄道ダイヤ改正では、新宿線「拝島ライナー」の特急格上げが見込まれる。

そもそも2019年現在「拝島ライナー」用に使用している40000系は、当初の計画ではデュアルシート編成は4本のみの投入予定で、池袋線「S-TRAIN」の運用分しか賄う予定がなかった。しかし2017年に急遽計画を変更、ロングシート車として導入するはずだった編成のうち2本をデュアルシート車に変更し「拝島ライナー」運用に変更したのである。つまり当初座席指定制列車で拝島線に乗り入れる列車を40000系で運転することは想定していなかったのである。

では拝島線に乗り入れる座席指定制列車を設定してこなかったかと言うと、そうでもない。2011年より臨時ながら10000系ニューレッドアローによる臨時特急の運転がある。ゆくゆくは定期化させる可能性もあったが、その需要を見際めるために2018年3月10日ダイヤ改正より「拝島ライナー」を40000系による運転で設定することとしたようだ。特急ではなく40000系であれば失敗しても通勤列車に転用できるし、リスクが少ないと判断したのだろう。

しかし、2019年3月16日ダイヤ改正で競合相手であったJR東日本青梅線「青梅ライナー」が特急「おうめ」に格上げし料金を大幅に値上げしたほか、「拝島ライナー」運転時間帯の全ての「青梅ライナー」改め特急「おうめ」を廃止したのだ。しかも「拝島ライナー」は同日の2019年3月16日ダイヤ改正で増発まで図った。つまり「拝島ライナー」設定僅か1年でJR東日本は西武に降参したのだ。

新宿~拝島・青梅線方面の座席指定列車は実質「拝島ライナー」一択状態になったことから、あえて特急より100円安い「拝島ライナー」として設定する必要はない。100円追加徴収してもほかの私鉄が運転する座席指定制列車と比べて大きな差はないことを考えると、400円とれる特急に格上げする可能性は十分ありそうだ。

さらに「拝島ライナー」の特急格上げに向けた動きが車両配置にも出ている。2019年12月時点で001系Laviewのうち5本が運用に就いているのだが、10000系ニューレッドアローの廃車が2本しか行っていないのは少なすぎる。

現在新宿線「拝島ライナー」は40000系を2運用でやりくりしていることから、もし置き換えるのであれば10000系が2本あれば足りる。つまり、3本増えているのは予備車1本増加と「拝島ライナー」特急格上げ用の2本ではないだろうか。

もし「拝島ライナー」を特急化すると、平日朝に拝島発西武新宿行きの列車を設定することが可能となりそうだ。そうなれば平日朝に運転しているJR東日本青梅線特急「おうめ2号」新宿行きとも競合することができる。青梅市や羽村市の要望により特急「おうめ」が1往復のみの状態でしぶとく残る可能性はあるが、もし2020年3月西武鉄道ダイヤ改正で朝の拝島時発西武新宿行き特急が設定するようになれば、最速で2021年3月に特急「おうめ」を廃止にできる可能性がありそうだ。

また車両運用上も、「拝島ライナー」新設計画より前の予定通り40000系を通勤型車両専用として4本配置することになり、新宿線旧2000系6運用のうち既に基本編成が製造後40年経過している4本を廃車にすることができる。

また西武鉄道では小江戸号に乗って川越へGO!キャンペーンにより、2019年12月21日~2020年1月19日の期間中新宿線特急「小江戸」のうち昼間運転の列車が通常の500円から300円の特急料金で乗れるキャンペーンを行っている。ざっくりいえば東武鉄道でいう午後割・夜割みたいなものだろう。

もしかするとこのキャンペーンは、拝島線「拝島ライナー」を特急に格上げした際に昼間の料金設定をどうするか、もし料金を安くして利益が出るようなら拝島発着の特急レッドアローを昼間にも運転するなどの判断材料としているのではないだろうか。

このように考えると、2020年3月ダイヤ改正で新宿線「拝島ライナー」の特急格上げの可能性は極めて高いのではないだろうか

3. S-TRAINのLaview置き換えはあるのか

また今回の2020年3月西武鉄道ダイヤ改正では、池袋線「S-TRAIN」の車両置き換えはあるのだろうか。

西武鉄道では10000系ニューレッドアロー7両編成の置き換えを001系Laview8両編成で行った理由として、将来の地下鉄直通を目論んでいるとしている。8両編成であれば地下鉄副都心線経由東急東横線直通元町中華街まで何の改造もなく直通できる。つまり、今後臨時列車の設定など何らかの形で001系Laviewが渋谷・横浜に乗り入れる可能性は高い。

ただ001系Laviewは2020年3月ダイヤ改正までに7本しか導入しないにもかかわらず池袋線特急「ちちぶ」「むさし」で6運用必要であり運用に余裕がないことを考えると、少なくとも2020年3月ダイヤ改正では池袋線「S-TRAIN」が001系Laviewによる運転になるとは考えにくい

このほか、「S-TRAIN」は平日夜間の増発が図られる可能性がある。増発するとしたら豊洲23時00分発所沢行きや豊洲17時00分発所沢行きになるのではないだろうか。

このほか2020年3月ダイヤ改正では池袋線と直通する地下鉄有楽町線で昼間を毎時10本から毎時12本に増発するとしているが、池袋線への影響は時刻変更とラッシュ時からの移行時間帯の若干の増発程度で、大幅な増発はないだろう。

4. 結び

今回の2020年3月西武鉄道ダイヤ改正では、001系Laviewの増備により池袋線特急「ちちぶ」「むさし」が置き換えられるほか、「拝島ライナー」の特急格上げの可能性がある。

今後西武鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。


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