西武新宿線で昼間10分サイクル復活へ! 西武鉄道ダイヤ改正(2024年3月16日)

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西武新宿線で昼間10分サイクル復活へ! 西武鉄道ダイヤ改正(2024年3月16日)

西武鉄道は2024年1月24日、プレスリリースにて3月16日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

1. 池袋線で特急増発へ!

今回の2024年3月16日西武鉄道ダイヤ改正では、池袋線特急「ちちぶ」「むさし」で増発を図る。

平日朝は飯能7時47分発特急「むさし14号」池袋行きを飯能7時23分発に24分繰り上げ、池袋着を8時39分着から8時14分着に25分繰り上げる。これにより池袋に8時30分までに到着できるようになり利便性が向上する。

また飯能8時45分発特急「むさし20号」池袋行きを増発することで、平日朝8時台の飯能発池袋行き特急を約20分間隔で運転する。これにより特急誘導を図りたいようだ。

さらに土休日は飯能15時35分発「むさし78号」池袋行きを西武秩父14時49分発「ちちぶ76号」池袋行きに延長する。




2. 新宿線特急「小江戸」縮小へ

今回の2024年3月16日西武鉄道ダイヤ改正では、新宿線特急「小江戸」で平日に減便を図る。

今回減便するのは平日西武新宿9時00分発特急「小江戸7号」本川越行き、西武新宿10時00分発特急「小江戸11号」本川越行きの2本となっている。ただこの2本を減便しても毎時1本の特急「小江戸」は確保しているので大きく利便性が下がるわけではない。

また本川越16時02分発特急「小江戸30号」西武新宿行きと本川越17時00分発特急「小江戸34号」西武新宿行きの2本を所沢始発に短縮、本川越→所沢間で2本減便することとなった。

西武鉄道では池袋線特急「ちちぶ」「むさし」には2019年3月16日西武鉄道ダイヤ改正にて001系「Laview」を運転開始したが、新宿線特急「小江戸」は依然20000系ニューレッドアロのままで車両更新予定がない。秩父のような観光地を結んでいるわけでもないので車両老朽化したら列車ごと廃止、朝夕のみ「拝島ライナー」のような座席転換可能な40000系に置き換えて存続程度にまで縮小してもおかしくないだろう。




3. 新宿線「拝島ライナー」平日朝に増発と高速化へ!

今回の2024年3月16日西武鉄道ダイヤ改正では、拝島線座席指定制列車「拝島ライナー」を平日朝に増発する。

今回増発するのは拝島6時48分発「拝島ライナー4号」西武新宿行きで、西武新宿に7時36分に到着する。従来の「拝島ライナー2号」では西武新宿7時20分着だたっため、より通勤に便利な時間帯に移動することとなった。この列車の所要時間は48分となる。

また拝島6時28分発「拝島ライナー2号」西武新宿行きは拝島6時18分発に10分繰り上げる。ただ西武新宿着が7時20分から7時02分に18分も繰り上がっていることからなんと8分も所要時間を短縮している。これによりこの列車の所要時間は52分から44分に短縮している。

さらに平日朝最終便の「拝島ライナー6号」は、拝島8時00分発から8時01分発に、西武新宿8時52分着から8時51分着に1分ずつ変更、所要時間を2分短縮し50分での運転となる。

今回のダイヤ改正では平日朝の「拝島ライナー」の高速化を図ったようだ。

ではなぜ「拝島ライナー」でこのような増発と高速化を図ったのだろうか。

拝島線「拝島ライナー」と競合するのはJR東日本中央線の青梅線直通青梅特快や特急「おうめ」である。特急「おうめ」は平日に朝1本、夜2本しか運転しないが、新宿~拝島間の所要時間は41分~47分となっており「拝島ライナー」より所要時間が短い。これは「拝島ライナー」が拝島線内小平~拝島間は各駅に停車するため所要時間が長くなりやすいことがある。

おかげさまで平日朝に関しては西武新宿線「拝島ライナー」が途中でJR中央線特急「おうめ」に抜かれていた。

そこで今回のダイヤ改正で平日朝の「拝島ライナー」の時刻を変更し所要時間を短縮することで所要時間をJR中央線特急「おうめ」とほぼ同程度に変更、抜かれないようにした。

西武鉄道としては「拝島ライナー」の利便性向上で特急「おうめ」をつぶしたいようだが、JR東日本としては青梅市との兼ね合いで易々とは廃止できない。赤字にしても走らせることで苦しめる作戦なのだろうか。




4. 新宿線平日昼間の10分サイクル復活へ!

今回の2024年3月16日西武鉄道ダイヤ改正では、新宿線で平日昼間を12分サイクルから10分サイクルに戻し、急行と各駅停車をそれぞれ毎時1本ずつ増発する。

西武新宿線は2022年3月12日西武鉄道ダイヤ改正にて平日昼間を急行毎時6本・各駅停車毎時6本の運転から急行毎時5本・各駅停車毎時5本の運転に減便していた。が利用客が戻っているため2年ぶりにて平日昼間を急行毎時6本・各駅停車毎時6本に戻すこととしたのである。これにより10分サイクルのわかりやすい時刻に戻る

また合わせて平日昼間の西武新宿~拝島間の急行が毎時2本から毎時3本に戻るほか、新宿線に合わせ拝島線小平~玉川上水間と国分寺線国分寺~東村山間でも平日昼間は12分間隔(毎時5本)から10分間隔(毎時6本)に増発することとなった。

これにより輸送力が20.0%増加することとなった。

5. 池袋線で一部減便へ

今回の2024年3月16日西武鉄道ダイヤ改正では、池袋線で減便を図る。

今回のダイヤ改正で平日夜間に2本減便する。

一方で狭山線西武球場前行き最終電車と接続する列車を繰り下げ、池袋23時02分発準急小手指行きから池袋23時12分発急行飯能行きに繰り下げる。

このほか山口線レオライナーでは平日18時台と19時台に各1往復ずつ、合計2往復を増発、土休日に合わせて30分間隔(毎時2本)から20分間隔(毎時3本)に増発することとした。


6. 結び

今回の2024年3月16日西武鉄道ダイヤ改正では、新宿線で平日昼間に10分サイクルが復活したほか、平日朝の池袋線特急や新宿線「拝島ライナー」の利便背尾を向上することとした。

一方で新型車両の入る予定のない新宿線特急「小江戸」は減便しているほか、池袋線で一部減便することで選択と集中を図っている。

今後西武鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

2024年3月鉄道ダイヤ改正まとめはこちら!

関連情報:2024年3月16日(土) ダイヤ改正を実施します – 西武鉄道

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