宇都宮停車のはやて運転へ! 東北新幹線臨時列車運転(2025年11月)

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宇都宮停車のはやて運転へ! 東北新幹線臨時列車運転(2025年11月)

JR東日本は2025年8月22日、プレスリリースにて2025年10月~11月の秋の臨時列車を公表した。今回はこれのうち東北新幹線について見ていく。

2025年3月鉄道ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 東北新幹線で臨時列車運転へ!

今回の2025年10月~11月東北新幹線臨時列車運転では、期間中多数の臨時列車を運転する。

今回の2025年10月~11月の秋の臨時列車期間中、東北新幹線では794本の臨時列車を増発する。




2. 宇都宮停車の「はやて」運転へ!

今回の2025年10月~11月東北新幹線臨時列車運転では、宇都宮停車の東北新幹線「はやて」を運転する。

運転するのは2025年11月1日と11月22日の東京11時28分発「はやて385号」新青森行きとなっている。停車駅は東京を出ると上野、大宮、宇都宮、仙台、古川、一ノ関、北上、盛岡、八戸、新青森としている。E5系10両編成全車指定席で新幹線特急料金は「やまびこ」と同等となる。

なお「こまち」は連結しないほか、東京行き宇都宮停車の「はやて」の設定はない。

時刻を見る限り同じく東京11時28分発臨時「やまびこ163号」盛岡行きを新青森行きに延長するにあたり、福島通過とし全車指定席としたようだ。

そもそも秋田新幹線「こまち」は原則上野~仙台間ノンストップ運転で「やまびこ」と併結していたが、1997年3月22日の運転開始から2002年11月30日まで上野通過宇都宮停車、上野通過郡山停車、上野通過福島停車の東北新幹線「こまち」とそれに併結する速達型「やまびこ」を運転していた。それに類する設定と言えよう。




3. なぜ宇都宮停車の「はやて」を運転することとしたのか!

ではなぜ今回の2025年10月~11月東北新幹線臨時列車運転では宇都宮停車の「はやて」を運転することとしたのか。

1つ考えられるのは次回2026年3月ダイヤ改正までに山形新幹線用新型車両E8系が投入完了見込みであることから全山形新幹線「つばさ」および併結する「やまびこ」の最高速度を300km/hに引き上げることで、「はやぶさ」相当の新幹線特急料金を徴収できるようにするために300km/h対応の「やまびこ」を「はやて」として分離するためではないか。というのもJR東日本の2020年からの財政難により320km/h対応のE5系での従来車両E2系の置き換えを断念、2031年3月まで275km/hしか出せないE2系10両編成6本の続投が内定してしまたっためすべての「やまびこ」を300km/h対応とすることが不可能となり、最速達列車「はやぶさ」のように300km/h以上の運転列車で加算料金を徴収するためには「やまびこ」とは別の列車愛称を設定しなければならなくなったためである。

がこの「はやぶさ」と同額水準の加算料金を設定するためには国土交通省へ新幹線特急料金の上限変更認可手続きが必要である。2025年現在「はやぶさ」新幹線特急料金で認可が通っているのは東京~大宮間と仙台~新青森間の東北新幹線各駅相互間で、宇都宮や郡山、福島は入っていない。このため300km/h対応の「やまびこ」を「はやて」として分離し「はやぶさ」と同額の新幹線特急料金を徴収するためには宇都宮・郡山・福島、場合によっては白石蔵王から各駅への新幹線特急料金を国土交通省に認可申請しなければならない。もっとも既存設定区間における内方設定なので認可自体は問題なく通るが、少なくとも2025年内に認可申請を上げなければ間に合わなさそうだ。

その布石として宇都宮停車の「はやて」を設定したのではないだろうか。

ただもっともな理由は宇都宮から八戸・新青森への団体利用だろう。JR北海道の在来線特急だと定期列車であっても特に案内もなくしれっと臨時停車させるのだが、新幹線ではそうはいかないため案内することとしたのだろう。


4. 結び

今回の2025年10月~11月東北新幹線臨時列車運転では、宇都宮停車の東北新幹線「はやて」を運転することとした。

今後東北新幹線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、そして「やまびこ」新幹線特急料金の値上げや300km/h対応の「やまびこ」を「はやて」に格上げし新幹線特急料金を実質値上げするのか、見守ってゆきたい。

2025年3月鉄道ダイヤ改正まとめはこちら!

関連情報:秋の臨時列車の運転について – JR東日本

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