
JR西日本近畿統括本部は2025年12月12日、プレスリリースにて2026年3月14日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 奈良線みやこ路快速と区間快速が稲荷に増停車へ!
今回の2026年3月14日JR西日本近畿統括本部ダイヤ改正では、奈良線でみやこ路快速と区間快速の停車駅を増やす。
まずは稲荷。伏見稲荷のJR最寄り駅であり年始期間にみやこ路快速が停車するが、これを通年停車とする。また区間快速も稲荷増停車とする。また快速をみやこ路快速に統合するため実質朝夕の快速も稲荷に増停車する。
これにより稲荷駅に平日は奈良行き29本と京都行き28本、土休日は奈良行き26本と京都行24本が増停車するようになる。
これにて稲荷駅に奈良線のすべての快速列車が増停車するようになる。
2. 奈良線みやこ路快速JR小倉に増停車へ!
また今回の2026年3月14日JR西日本近畿統括本部ダイヤ改正では、みやこ路快速をJR小倉に増停車する。
そもそも奈良線にはみやこ路快速のほか快速と区間快速を運転している。みやこ路快速と快速の違いは快速がJR小倉と新田に停車することだが、これを快速に合わせるべくみやこ路快速も増停車することとちsた。
JR小倉はニンテンドーミュージアムのJR最寄り駅で、徒歩6分とまあまあ近い。もっとも近鉄京都線小倉駅よりかは離れているが、近鉄京都線は各駅に停車する普通電車しか停車しないため京都~小倉間で22分360円かかるところ、JR奈良線は特定運賃で安くみやこ路快速も停車するため京都~JR小倉間18分310円と安くて速い。まあJR小倉駅からニンテンドーミュージアムへは近鉄小倉駅利用と比べ3分程度多く歩くが、50円安いと思えばトントンだ。またJR奈良線のりばは東海道新幹線から見て近鉄京都線より近いため関西以外から行くにあたって利便性が高い。このため関西以外からのニンテンドーミュージアム利用がJR奈良線利用にどんどん移るのではないか。
これによりJR小倉駅に平日は奈良行き16本と京都行き16本、土休日は奈良行き17本と京都行18本が増停車するようになる。
3. 奈良線みやこ路快速、新田に増停車へ!
また今回の2026年3月14日JR西日本近畿統括本部ダイヤ改正では、みやこ路快速を新田に増停車する。
最後に新田。至近に近鉄京都線大久保駅があり急行まで停車する一方、奈良線は区間快速と平日朝夕の快速は停車する一方で昼間運転のみやこ路快速は通過していた。ここにみやこ路快速を停車することで近鉄京都線との競合強化を図りたいようだ。
これにより新田駅に平日は奈良行き16本と京都行き16本、土休日は奈良行き17本と京都行18本が増停車するようになる。
なお昼間の宇治での普通電車のみやこ路快速待ち合わせは引き続き行うことから、京都~JR小倉・新田・城陽の昼間先着毎時4本に変わりはない。
これにてJR奈良線ではJR小倉・新田停車の平日朝夕の快速をみやこ路快速に統合する。
これらの増停車はいずれも指定席うれしートの売り上げ増を狙ったものである。というのも東海道新幹線をグリーン車で乗るような人は自由席がほとんどのみやこ路快速などの快速列車の指定席に乗るのである。もっとも東海道新幹線京都のりかえ奈良利用が一番主目的なのだろうが、それだけでは席が埋まらなかったのだろう。そこでニンテンドーミュージアムJR最寄りのJR小倉駅に停車することで京都~JR小倉間での快速指定席うれしートを購入可能にするほか、伏見稲荷最寄りの稲荷駅に停車することで稲荷~奈良間での快速うれしート利用を可能にすることで座席を埋めたいのだろう。
指定席うれしートは予約1回あたりみどりの窓口や券売機で330円~530円、ネット予約でも300円かかる。この指定席うれしートをよそ者向けに売ることで普段使いしている沿線地元住民の運賃の値上げが抑えられるのであればそれに越したことはないだろう。
4. おおさか東線直通快速、JR野江に増停車へ!
また今回の2026年3月14日JR西日本近畿統括本部ダイヤ改正では、おおさか東線直通快速をJR野江に増停車する。
京阪電車野江駅はは昼間4両編成毎時5本しか停車しなくなったのにJR西日本は増強するらしい。
これにより直通快速4往復がJR野江に増停車することで乗車チャンスが広がる。
5. 結び
今回の2026年3月14日JR西日本近畿統括本部ダイヤ改正では、奈良線で稲荷・JR小倉・新田にみやこ路快速含め快速が全停車することで利便性が向上することとなった。
今後奈良線やおおさか東線、大和路線でどのようなダイヤ改正を行うのか見守ってゆきたい。
関連情報:2026年3月ダイヤ改正について – JR西日本近畿統括本部


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