恐れていた!E6系7両単独はやぶさの運転宣言! 東北新幹線臨時ダイヤ運転(2021年11月8日~当分の間)

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恐れていた!E6系7両単独はやぶさの運転宣言! 東北新幹線臨時ダイヤ運転(2021年11月8日~当分の間)

JR東日本は2021年9月27日、プレスリリースにて11月8日より一部定期列車を運休し臨時ダイヤで運転を行うと公表した( 東北・秋田新幹線の今後の運転計画について )。今回はこれについて見ていく。

1. 東北新幹線でさらに減便へ

今回の2021年11月8日以降当分の間実施する東北新幹線臨時ダイヤ運転では、「はやぶさ」「こまち」で定期列車の一部を減便する。

もっとも今後利用が見込まれる時期には再度設定する(つまり実質臨時列車として増発する)としているが、宣言の有無に関わらず行っていること、当面の間とし期限を決めていないことを考えると今回の臨時ダイヤ運転を実施した場合実質的なダイヤ改正の可能性が高い

ただ過去にJR東日本では2020年5月28日東北新幹線臨時ダイヤ運転で大幅な時刻変更を行い東京~盛岡間で「あおば」級列車を大量発生させる、「こまち」の4時間越えが当たり前などのほぼ白紙ダイヤ改正に近い大幅な時刻変更を行おうとしていた。結果的にこの臨時ダイヤは実施しなかったのだが、その後も少しずつ運用削減を行っており、2020年11月1日運用変更では16両「やまびこ」を10両に減車しているほか、2021年3月13日東北新幹線臨時ダイヤ運転では東京~新青森間で「はやぶさ」1往復を定期列車から臨時列車に削減し、実質減便した。

このうち2020年11月1日運用変更でE3系6両編成を増結していた16両編成「やまびこ」2運用をE5系のみの10両編成に減車しE3系6両編成2本を運用離脱させたほか、うち1本は廃車済みである。

そこで今回図る運用削減策が、定期「はやぶさ」と「こまち」の削減である。ではどのように減便するのか見ていこう。




2. 運用削減でE6系7両単独「はやぶさ」設定へ

では今回の実質2021年11月8日東北新幹線ダイヤ改正ではどのような減便を行うのだろうか。

今回減便するのは東京~盛岡・新青森間の「はやぶさ」5本と秋田新幹線「こまち」1往復2本の合わせて7往復を運休する。なお2020年に2往復運休をしたことがある北海道新幹線は今回定期列車の減便は行わない。

今回の減便の内容を見るに、コンセプトは「はやぶさ」「こまち」は毎時1本あれば十分であり、それを超える分を積極的に減便したということだろう。

これにより今回の減便でE5系を3往復、E6系を1往復減便することとなった。

ただ、秋田6時09分発「こまち6号」と増結する盛岡始発の「はやぶさ6号」が運休になるが、「こまち6号」は秋田新幹線の初列車のため運休するわけにはいかない。このため「こまち6号」がE6系7両単独で東京まで走破することとなる。

さらにこの「はやぶさ・こまち6号」は東京到着後東京10時04分発「はやぶさ15号」仙台行きとして折返し仙台にて入庫する。ただ「はやぶさ6号」運休に伴いE5系を連結しなくなった関係でこの「はやぶさ15号」が17両から7両に大幅に減車しE6系単独運転となるのだ

もっともE5系と連結した17両編成でE6系部分も「はやぶさ」として運転することは定期列車でもあるし、大幅遅延時に「こまち」としてE6系7両編成が東京に向かうことはある。ただ調査した限りではE6系7両編成単独での「はやぶさ」としての運転は今回が初ではないだろうか

また今回E6系7両単独運転になるのは東京~仙台間しか運転しない「はやぶさ」であり盛岡や新青森、新函館北斗に行かない列車かつこのご時世で利用が減っているためE6系7両でも十分運べると判断したのだろう。ただ仙台入庫が目的なら営業運転ではなく回送にして運休するのも手だったとは思うが。逆に言えば、「やまびこ」は宇都宮や福島など比較的人口の多い地域も通るため、E3系のみの7両運転が拡大するのは考えにくそうだ。

(2021.10.18追記)その後需要の回復により今回の一部運休は見直しが行われ、毎週土曜日は全列車を運転することとなったほか日曜~金曜においてもE5系2往復の減便に留めたほか、秋田新幹線「こまち」は減便を取りやめ全期間通常運転で行う。なおE6系7両編成「はやぶさ」は引き続き設定しることとなった。

3. 今後の東北新幹線はどうなる

では今後東北新幹線はどのように変化していくのだろうか。

従来新車置き換えの進捗によるダイヤ改正を除き概ね東北新幹線では年に1回程度のダイヤ改正を行っていたが、まず2020年11月以降概ね年に2回程度行い少しずつ減便している。このようなことを考えると今後もJR東日本が運転本数の多い東北新幹線を中心に減便を図るのではないだろうか。

またJR東日本では2022年春をめどに管内の新幹線・特急列車の繁忙期・閑散期料金の差額を広げ、繁忙期を値上げし閑散期を値下げする。ただ座席指定料金が530円であることを考えると、もし閑散期差額を500円としてしまうと自由席とほとんど変わらない料金になってしまう。

このことからJR東日本管内の新幹線から自由席を無くし全席指定とすることで、自由席よりも安い指定席問題を解消させる可能性がありそうだ。


4. 結び

今回の2021年11月8日東北新幹線ダイヤ改正では、「はやぶさ」「こまち」で減便を図るほか、運用上の都合でE6系7両単独の「はやぶさ」を設定することとなった。

今後東北新幹線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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