
JR東日本では2025年9月をもって255系の運行を終了、内房線特急「さざなみ」と外房線特急「わかしお」は全列車E257系5両編成での運転となっている。。今回はこれから2026年以降のJR東日本千葉支社ダイヤ改正について予測していく。
1. 内房線特急「さざなみ」と外房線特急「わかしお」がE257系5両運転に統一!
2026年3月14日JR東日本千葉支社ダイヤ改正では、内房線特急「さざなみ」と外房線特急「わかしお」を全列車E257系5両編成での運転に統一する。
定期運用上2024年3月16日JR東日本千葉支社ダイヤ改正にて内房線特急「さざなみ」と外房線特急「わかしお」は全便E257系5両編成での運転となっているが、2024年6月30日までは定期列車の一部で255系9両編成やE257系5両編成を2本つなげた10両で運転していたほか、臨時列車特急「新宿さざなみ」などでは2025年9月まで一部で255系9両編成で運転していた。このため建前上E257系5両編成に統一はしたことになっているが、実質E257系5両運転に統一したのは2025年9月ということになる。
ただ房総特急は国鉄時代は183系9両編成で1987年の国鉄分割民営化後に増発用として255系9両編成を導入し、2001年にはE257系5両編成を投入し10両運転列車もできた。が、その後は減車の一途をたどり内房線特急「さざなみ」と外房線特急「わかしお」はE257系5両編成、総武線特急「しおさい」はE259系6両編成にまで減車してしまった。
なぜ房総特急は減車してしまったのだろうか。
2. 千葉駅不経由により千葉発着の高速バスに流れ旅客を奪われる事態に!
ではなぜ内房線特急「さざなみ」や外房線特急「わかしお」の旅客は減っているのだろうか。
そもそも1990年ごろまでの内房線特急「さざなみ」や外房線特急「わかしお」の利用の多くは、東京から千葉を超え蘇我以南の房総半島各エリアのためのほか、千葉から館山・勝浦・安房鴨川への利用だった。というのは千葉から館山や安房鴨川へは90kmも離れており普通列車で約2時間もかかることから特急利用が多かったのである。
しかし1991年3月19日JR東日本ダイヤ改正における特急「成田エクスプレス」の運転開始によって総武線快速で終日毎時2本を増発する必要が生じたため、内房線特急「さざなみ」と外房線特急「わかしお」が総武線経由から京葉線経由に変更、千葉駅を経由しなくなった。
がそもそも運転本数が多すぎて走れないのは平日朝だけで、昼間や平日夜は従来通りの総武線経由で何ら問題なく内房線特急「さざなみ」と外房線特急「わかしお」を走らせることはできたはずだ。昼間に至っては特急「成田エクスプレス」を追加しても毎時10本以内のため問題なく走れるし。というかそもそも県の代表駅を通らないなんておかしいと思わないのか。なんなんだよ県の代表駅を通らない特急列車って。あの北陸新幹線敦賀開業で運転区間を短縮した北陸本線特急「しらさぎ」ですら名古屋と岐阜の2つの県の代表駅を通っているというのに。平日朝夕は東京~君津・茂原間の長距離利用を優先したいというのならまだわかるが、昼間を千葉駅不経由にする必要はないだろう。実際蘇我に停めてもわざわざ蘇我駅から特急で県南部に行こうなんて思わないわけで。
もはや反会社体制組織動労千葉への嫌がらせなのかもしれないが、高速道路が拡大して高速バスがはびこる以前に千葉駅を通らなくなった時点で内房線特急「さざなみ」と外房線特急「わかしお」の負けが決まっていたのである。
おかげさまで2015年3月14日JR東日本千葉支社ダイヤ改正で東京~館山間運転の特急「さざなみ」は廃止となり平日は朝夕のみの着席通勤列車として東京~君津間で残るのみとなったが、2025年現在でも千葉駅を経由する土休日運転の内房線特急「新宿さざなみ」は健在なのである。
そう考えると内房線特急「さざなみ」や外房線特急「わかしお」の利用者が減ったのはJR東日本の動労千葉へのやつあたりや無能さによると言っていいだろう。
が、2022年3月12日JR東日本ダイヤ改正において平日朝の総武線通勤快速2往復が廃止、平日朝に2本減便したのだ。おいおい内房線特急「さざなみ」と外房線特急「わかしお」を京葉線経由で運転する口実がなくなってしまったではないか。千葉駅を経由する総武線経由に戻すべきではないだろうか。
3. 内房線特急「さざなみ」と外房線特急「わかしお」を東京駅総武地下ホーム発着に変更し千葉駅経由化で利用拡大へ!
そこで内房線特急「さざなみ」や外房線特急「わかしお」の利便性を上げ利用を増やしたいのであれば、京葉線経由から総武線経由に変えて千葉駅を経由すべきではないか。
そもそも京葉線経由から総武線経由に変更すれば千葉駅を通るため千葉県の代表駅を通るほか、総武線沿線や千葉都市モノレールからも利用しやすくなる。また東京駅は京葉地下ホームから総武地下ホームに変更することで東京駅での新幹線各線や在来線各線への乗り換えが少し近くなるほか(地下鉄丸ノ内線へはだいぶ近くなる)、新橋・品川・横浜へは同じ総武地下ホームから発着する横須賀線に乗り換えれば良いので利便性が上がる。
また内房線特急「さざなみ」と外房線特急「わかしお」がなくなれば東京駅京葉地下ホームは京葉線と武蔵野線電車のみの運転になるため、全列車が東京ディズニーリゾートのある舞浜に停車するようになる。こんなにわかりやすくなることはない!
さらに錦糸町と船橋に増停車するので秋葉原や新宿方面へも錦糸町乗換で行きやすくなる。
しかも2022年3月12日ダイヤ改正で総武線通勤快速が廃止となり平日朝夕に2往復減便したため平日朝も含め終日に渡り内房線特急「さざなみ」と外房線特急「わかしお」を総武線経由東京駅総武地下ホーム発着にする余裕はある。
そう考えると近い将来内房線特急「さざなみ」と外房線特急「わかしお」が総武線経由に戻る日が来るのではないだろうか。
4. 結び
今回の2026年以降実施予定のJR東日本千葉支社ダイヤ改正では、内房線特急「さざなみ」や外房線特急「わかしお」を25年以上ぶりに京葉線経由から総武線経由に戻すことで利便性を向上させる可能性がある。
今後JR東日本千葉支社ででどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。


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