
JR九州は2025年12月12日、プレスリリースにて2026年3月14日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこのうち宮崎県内日豊本線と宮崎空港線、吉都線について見ていく。
1. 日豊本線で朝に増発へ!
今回の2026年3月14日JR九州ダイヤ改正では、朝に増発する。
今回増発するのは延岡5時55分発普通南宮崎行き、佐土原8時21分発普通宮崎空港行き、田野6時52分発普通延岡生野3本となっている。
どうやらこの増発で4両運転を削減どころか廃止、全列車2両での運転に減車する見込みだ。これにより増解結作業が減るので作業人員を減らして効率化を図ろうとしているのだろう。
まあ減車しても増発しているということは平均待ち時間が減少しているわけだし車両そのものが短くなり出入口からの平均移動距離も短くなって利便性が大きく向上すると言えるだろう。
また日豊本線では延岡5時28分発普通宮崎空港行きを延岡5時28分発に11分繰り上げた。
一方で延岡5時12分発特急「ひゅうが1号」宮崎空港行きを延岡5時23分発に12分繰り下げる。この影響で宮崎空港線でも初列車を繰り下げ、初列車を宮崎6時19分発から6時38分発に19分繰り下げる。これにより宮崎7時35分発ソラシドエア52便羽田空港行きと宮崎空港7時40分発日本航空688便羽田空港行きへの接続時間を改善する。
2. 宮崎近郊でパターンダイヤ導入へ!
また今回の2026年3月14日JR九州ダイヤ改正では、宮崎近郊で昼以降最終列車までパターンダイヤを導入する。
パターンダイヤ導入範囲は日豊本線延岡~宮崎~西都城間、日南線南宮崎~青島間、宮崎空港線で、それぞれ普通列車を1時間間隔で運行する。
また延岡~宮崎~宮崎空港間は特急「にちりん」「ひゅうが」が合わせて1時間間隔、宮崎~都城間は特急「きりしま」が2時間間隔で運行しているほか、宮崎空港線内は特急自由席に普通乗車券だけで利用できるため実質均等30分間隔での運行となる。
また夕方は高鍋~南宮崎間で普通列車を30分間隔(毎時2本)で運転する。この影響で南宮崎17時36分発普通高鍋行きを増発しているほか、日向新富→高鍋間で2本、高鍋→盛岡間で1本延長することとした。
なお特急「きりしま」は清武停車を18本中16本から9本に削減し、昼間は清武通過とする。
3. 最終列車繰り上げへ!
また今回の2026年3月14日JR九州ダイヤ改正では、最終列車の繰り上げを図る。
宮崎から高鍋・延岡方面では、延岡行き普通最終が宮崎22時53分発、高鍋行き最終が宮崎23時00分発のところ、延岡行き最終を宮崎22時10分発に、延岡行き最終を宮崎23時00分発にそれぞれ43分と30分繰り上げる。なお特急「ひゅうが14号」延岡行き最終は宮崎22時42分発から22時45分発に3分繰り下がっており、特急を使えば延岡への最終は8分の繰り上げで済む。特急乗車には運賃のほか特急料金が必要であるからJR九州は特急誘導による増収を図ろうとしていると言えるだろう。
また宮崎から都城行き最終は宮崎23時15分発から23時00分発に15分繰り上げる。
なお宮崎空港線では宮崎空港21時46分発普通延岡行き最終を宮崎空港21時55分発に繰り下げる。
このほか吉都線でも平日運転の都城21時57分発吉松行き終列車を都城21時50分発に7分繰り上げる。なおこの終列車を平日運転から全日運転に変更し15時以降を約2時間間隔として平日に1本減便する。
4. 結び
今回の2026年3月14日JR九州ダイヤ改正では、日豊本線や宮崎空港線で1時間サイクルのパターンダイヤを導入することとした。
また朝夕は増発に合わせ増解結作業を減らすことで効率化を図るほか、最終列車を繰り上げることで保線時間を拡大する見込みだ。
今後宮崎県内のJR九州各線でどのようなダイヤ改正を行うのか見守ってゆきたい。
関連情報:2026年春宮崎エリアダイヤ改正について – JR九州


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