特急くろしお減便と105系撤退へ JR西日本和歌山支社ダイヤ改正(2021年3月13日)

特急くろしお減便と105系撤退へ JR西日本和歌山支社ダイヤ改正(2021年3月13日)

JR西日本和歌山支社は2020年12月18日、プレスリリースにて2021年3月13日にダイヤ改正を行うと公表した( 2021年3月ダイヤ改正について )。今回はこれについて見ていく。

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1. 特急「くろしお」削減へ

今回の2021年3月13日JR西日本和歌山支社ダイヤ改正では、特急「くろしお」の一部臨時化を行う。

紀勢本線特急「くろしお」は2020年6月以降全定期列車を運転していたが、今回のダイヤ改正で3往復が臨時化し、原則金土日の週3日及び祝日の運転となる。なおこの臨時化する特急「くろしお」には新宮発着の1往復も含まれる。

そもそも新宮~白浜間は2019年の輸送密度が1,085人/日・往復しかなく、昼間でも3時間に1両あれば十分輸送できてしまう。そんな区間に1日6往復も特急「くろしお」を運転している方が不思議で、JR東海特急「南紀」同様1日4往復に削減して残り2往復を多客期運転のみにしても全くおかしくない。

このほか白浜発着の特急「くろしお」は全列車箕島・藤並・湯浅・南部の4駅に停車することとなった。

2. 105系置き換え完了も減便へ

また今回の2021年3月13日JR西日本和歌山支社ダイヤ改正では、紀勢本線の2両編成普通列車を全て新造の227系に置き換える。

これにより和歌山支社管内から105系が引退することとなったほか、JR西日本紀勢本線の全ての普通電車が225系または227系による運転となるほか、227系の車載型IC改札機を紀勢本線でも利用できるようにすることで和歌山県内のJR全駅でICOCAなど交通系ICカードが利用可能となる。普通電車より特急列車の方が古い車両が多いのはいかがなものかとは思うが、2023年以降に置き換え予定があるためじきに解消することは間違いなさそうだ。

ただ今回のダイヤ改正では昼間の普通列車の減便を図る。

今回減便するのは紀勢本線湯浅~御坊間の昼間4往復を削減することで、昼間毎時2本から1本に半減することとなった。まあ紀州鉄道も毎時1本だし紀州鉄道に接続する普通列車は原則減便しない見込みではあるが。

ただ不思議なことに、この減便を行っても湯浅での折り返し時間が伸びるだけで運用数は減らず、列車走行距離が少なくなるだけである。節電にはなるが経費節減は乏しそうだ。

またこれまで御坊で連絡していた紀伊田辺・白浜方面の特急「くろしお」との連絡も悪くなる。もっとも今回のダイヤ改正で特急「くろしお」のうち白浜発着の列車が湯浅に全停車するようになることから極力救済しようとしているのだろうが、乗り換え時間が延びているほか湯浅~御坊間分の特急料金を徴収して増収を図ろうとしている可能性はありそうだ。




3. 終電繰り上げのみならず初電繰り下げも実施で南海と接続改善へ!

また今回の2021年3月13日JR西日本和歌山支社ダイヤ改正では、初電繰り下げと終電繰り上げも行う。

JR西日本では同日の2021年3月13日ダイヤ改正で大阪都市圏で終電繰り上げは概ね20分程度行うが、初電繰り上げは行わない。しかし和歌山県内では終電繰り上げのみならず初電繰り下げも行うこととなった。

まずは初電。紀勢本線では御坊4時57分発和歌山行きを15分繰り下げ御坊5時12分発とするほか、御坊5時26分発和歌山行き1本を減便する。これにより和歌山6時03分発特急「くろしお4号」新大阪行きに連絡できなくなり、新大阪到着7時21分から7時50分に29分遅くなる見込みだ。

またこの御坊からの初電と連絡させるため、和歌山6時05分発和歌山市行きも和歌山6時16分発に11分繰り下げることとなった。これにより従来通り平日は和歌山市6時24分発南海本線特急「サザン4号」難波行きに2分乗り換えで乗り換えることができるのである。おいおい特急「くろしお」への接続を悪くして南海特急「サザン」への乗り換えを改善するとはどういうことだJR西日本

なお和歌山~和歌山市間は1編成しか入れないため、和歌山市6時15分発和歌山行き初電も少なくとも9分繰り下がり和歌山市6時24分以降発に繰り下がる見込みだ。

また今回のダイヤ改正では終電繰り上げも行う。阪和線では天王寺→和泉砂川では終電の繰り上げを行うが、和歌山までの終電は据え置いている。しかし紀勢本線内では終電繰り上げを行うこととなった。

今回のダイヤ改正では和歌山24時03分御坊行き最終を廃止し、和歌山23時25分発御坊行きを23時31分発に時刻変更し終電とする。この最終御坊行きは大阪環状線からの直通列車で、かつて新宮まで夜行列車として運転していた列車を短縮した列車だったのだが、今回のダイヤ改正で和歌山行きに短縮することとなりほかの紀州路快速と変わらなくなってしまった

これにより和歌山から御坊への終電は32分繰り上がるほか、新大阪22時50分発特急「くろしお35号」和歌山行きから御坊行きに連絡できなくなり、天王寺から御坊への最終は23時11分発特急「くろしお35号」和歌山行きからの連絡から天王寺22時21分発快速和歌山行きからの連絡に50分も繰り上がることとなった。

しかもこの御坊行き終電、和歌山市23時14分発和歌山行き終電から綺麗に接続できるのである。

なんだか今回のダイヤ改正を見る限り、初終電はJR紀勢本線と南海本線特急「サザン」の利便性を良くしたいようだ。和歌山県民が新幹線に乗る時は特急「くろしお」を使ってほしいのだろうが、大阪府内への移動は是非南海を利用してほしいのだろう。


4. 結び

今回の2021年3月13日JR西日本和歌山支社ダイヤ改正では、特急「くろしお」や紀勢本線普通列車で大幅な減便を行う。

今後JR西日本和歌山支社でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。

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