
韓国鉄道KORAILは2025年11月3日、プレスリリースにて11月10日より急行格列車ムグンファ号を順次特急格電車ITX-マウムに変更すると公表した。今回はこれについて見ていく。
1. ITX-マウム6両固定編成運転開始へ!
今回の2025年10月27日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、特急格電車ITX-マウム6両固定編成の230000系を運転開始する。
ITX-マウムは運転開始当初4両編成の220000系しかなかったが、今回のダイヤ改正でITX-セマウルと同じ長さの6両編成が登場する。
今回の2025年10月27日ダイヤ改正での変更は京釜線ソウル12時21分発釜山行き1007列車と釜山19時14分発ソウル行き1014列車の1往復で、ITX-セマウルからITX-マウムに変更する。両数は6両のまま変わらないが座席数が376席から392席に16席増え、輸送力を4.3%増加する。
また2025年11月25日ダイヤ改正では京釜線ソウル10時23分発釜山行き1005列車および釜山18時29分発ソウル行き1012列車の1往復でも6両編成のままITX-セマウルからITX-マウムに変更し16席増やす。
このほか2025年11月25日ダイヤ改正では京釜線ソウル10時48分発釜山行き1101列車と釜山17時08分発ソウル行き1104列車をITX-マウム4両+4両の8両運転をITX-セマウル6両に減車し528席から376席に減少、輸送力を28.7%削減見込みだ。
とはいえそもそも高速列車KTX開業後の在来線特急は長くても8両で、8両は平日朝夕の通勤輸送向けだたっため基本6両であったことを踏まえると、そもそも6両運転が妥当だったところ4両固定編成しかなかったので2本つないで8両運転としていたという方が自然だろう。
このほか2025年11月25日ダイヤ改正にて中央線では中長距離列車各駅に停車する清涼里~安東間全2往復のITX-セマウル6両編成をITX-マウム4両編成に減車する。そもそもが急行格列車ムグンファ号の4両運転を置き換えた列車であるから元に戻っただけと言えるだろう。
なおITX-マウムはITX-セマウルより後にできた在来線特急列車の新型車両であるから加速原則性能が良いとされるが、今回のダイヤ改正での運転時分に変更はない。
2. ムグンファ号を順次ITX-マウムに格上げし値上げへ!
今回の2025年11月10日および11月25日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、急行格列車ムグンファ号を特急格列車ITX-マウムに順次格上げする。
2025年11月10日ダイヤ改正では湖南線龍山7時34分発木浦行き1401列車と木浦16時10分発龍山行き1404列車、龍山6時24分発光州行き1421列車と光州14時59分発龍山行き1424列車の合計2往復で急行格列車ムグンファ号から特急格列車ITX-マウムに変更し、5両から4両に減車する。
おかげさまで湖南線ムグンファ号は木浦発着1往復と光州発着1往復の合計2往復のみとなる。木浦発着に至っては朝の龍山行きと夕方の木浦行きのみとなることから、全北全南のビンボー民には残しておくがソウルや大田などの都会からは物理的に使わせないらしい。
また2025年11月25日ダイヤ改正では京釜線ソウル5時54分発釜山行き1301列車および釜山14時42分発ソウル行き1314列車の1往復を急行格列車ムグンファ号から特急格列車ITX-セマウル6両編成に変更する。
さらに2025年11月25日ダイヤ改正では全羅線内益山~麗水エキスポ間線内列車6往復中2往復を急行格列車ムグンファ号から特急格列車ITX-マウムに変更する。こちらは2両から4両に増車するため輸送力には問題ないだろう。
なおこの列車等級変更に伴い該当列車では運賃が約1.6倍に値上げするが、列車番号の変更および運転時分に変更はない。
3. 西大田経由の湖南線高速列車KTX1往復を光州松汀発着に延長へ!
また今回の2025年11月17日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、西大田経由の湖南線KTXのうち早朝深夜の1往復で益山始発終着から光州松汀始発終着に延長する。
今回延長するのは益山6時25分発西大田経由幸信行き高速列車KTX474列車と龍山21時09分発西大田経由益山行き高速列車KTX485列車の1往復で、それぞれ光州松汀5時52分発幸信行きと龍山21時09分発光州松汀行きに延長する。
なおいずれも益山~光州松汀間はノンストップの高速線経由となる。
まあいずれも益山で15分~30分待って高速列車KTXの別列車に乗り換えれば到達できたところではあるが、運転区間が延長することで乗り換え時間が無くなるほか、在来線経由かつ在来線中長距離列車の運転が始まる前と終わった後の列車のため重宝しそうだ。
4. 結び
今回の2025年10月27日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、6両編成のITX-マウムを営業運転開始したほか、11月10日と11月25日に急行格列車ムグンファ号を特急格列車ITX-セマウルやITX-マウムに格上げすることで運賃値上げを図っている。
今後2025年にかけて続々と新線を開業しITX-マウムを大量投入する韓国鉄道KORALで機関車牽引の客車列車ムグンファ号をどのように運転していくのか、楽しみにしたい。
関連情報:韓国鉄道KORAIL、2025年11月10日より急行格列車ムグンファ号を順次特急格列車ITX-マウムに置き換え – X(韓国鉄道KORAILからの引用不可のためXで代用)



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