選択と集中で中心部で増発へ! 上海地下鉄7号線ダイヤ改正(2018年5月31日) 上海地铁7号线调图

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上海地下鉄は5月31日、プレスリリースにて5月31日に地下鉄7号線でダイヤ改正を行うと公表した( 7号线5月31日起工作日早高峰增能 )。今回はこれについて見ていく。

1. 平日朝ラッシュ時に増発

今回の2018年5月31日上海地下鉄ダイヤ改正では、2018年3月2日ダイヤ改正以来約3か月ぶりに地下鉄7号線でダイヤ改正を実施した。

今回のダイヤ改正に合わせ地下鉄7号線で4編成が追加投入されたことにより、41運用から45運用に拡大した。そこで今回のダイヤ改正では平日朝ラッシュ時に運転されている上大路~龍華中路間の区間運転を上大路~楊高南路間に延長し、一部に残っていた祁華路~花木路間の区間運転を全線運転に延ばすこととした。

これにより上大路→龍華中路間では約2分45秒間隔から約2分30秒間隔に短縮され10.0%輸送力が増強され、区間運転が延長された龍華中路→楊高南路間も約3分53秒間隔から約2分30秒間隔に短縮され、55.3%輸送力が増強された。この区間は前回の2018年3月2日ダイヤ改正にて平日朝ラッシュ時に減便を実施した区間で、3月1日までは約3分10秒間隔であったことからそこからの増減で見ると26.7%の増加となった。

一方、区間運転区間から漏れた楊高南路→花木路間では約3分53秒間隔から約5分20秒間隔に広がり27,2%輸送力が低下した。なお、美蘭湖→上大路間は約5分23秒間隔から約5分20秒間隔に僅かながら短縮され、0.9%輸送力が増強された。

上海地下鉄では他路線にもまして地下鉄7号線でダイヤ改正を実施しているが、いかに少ない運用数で効率良く運ぶかが焦点となっており、需要の少ない区間は容赦なく減便されている。中国全国的な急速な高速鉄道網拡大と各都市における地下鉄網の拡大により人材確保が急がれる中、選択と集中が喫緊の課題となっているのだろう。


2. 結び

今回の2018年5月31日上海地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄7号線の市中心部区間では、区間運転を増強することにより平日朝ラッシュ時に増発された。ただ郊外区間では一層減便されており、選択と集中がなされている。今年2018年はこれ以降上海地下鉄全15路線のうち1号線、2号線、3号線、4号線、5号線、9号線、11号線、12号線、13号線の合計9路線でダイヤ改正を実施予定であり、上海地下鉄各線で輸送力増強が見込まれる。地下鉄7号線の次回のダイヤ改正は来年以降に持ち越しとなりそうだが、今後上海地下鉄でどのようなダイヤ改正を実施されるのか、見守ってゆきたい。

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