川勝辞任で静岡忖度なしに300km/h運転を実現か! 東海道新幹線ダイヤ改正予測(2025年3月予定)

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川勝辞任で静岡忖度なしに300km/h運転を実現か! 東海道新幹線ダイヤ改正予測(2025年3月予定)

JR東海は2022年5月27日、プレスリリースにて2024年度までにN700Sを49本投入すると公表した。さらにJR東海ではN700系についても全編成でN700Sと同一のブレーキ性能に向上している。今回はこれらから2025年3月東海道新幹線ダイヤ改正について予測していく。

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1. 全車ブレーキ性能向上で最高速度引き上げか!

JR東海では2024年度までにN700Sを計49本投入するほか、既存のN700系のN700S対応改造を全て終わらせている。

過去にブレーキ力向上と称して270km/hから285km/hに引き上げたことがある東海道新幹線でわざわざ廃車が近い既存車両にも改造を施していること、2013年にJR東海は東海道新幹線で300km/h運転を実現するとしていることから東海道新幹線での300km/h運転は実現可能性が高い。

しかも東海道新幹線が300km/h運転に引き上げ所要時間を3分短縮すれば、のぞみ新幹線特急料金の値上げにつなげることができ増収することができる。また家族旅行・個人旅行をJR東海ツアーズEX旅パック・ずらし旅で奪った旅行会社への顔向けものぞみ値上げによる修学旅行などの団体旅行への旅行会社手数料額上乗せとして損失を抑えさせることができる。このあたりは以前の東海道新幹線300km/h化の効果記事で明らかにしているので参照されたい。

なおJR西日本保有分のN700系も順次N700Sと同等の性能への改造を2027年3月までに終わらせると当初していたが、その後少なくとも2030年までのN700Sの新造投入10本に方針変更していることから、東海道新幹線内300km/h対応の車両統一は遅れる見込みだ。JR西日本車は「こだま」や東京~新大阪間を2時間27分運転となる遅めの「のぞみ」に運用すればよいのでどのあたりは東海道新幹線最高速度300km/hへの引き上げには影響はしないだろう。




2. 川勝辞任で静岡県への忖度なく最高速度引き上げ可能に!

また東海道新幹線が通る静岡県には川勝平太という認知症の高齢男性がことごとくJR東海の建設するリニア中央新幹線について妨害行為を働いていていた。

静岡県議会はこの暴走おじさん川勝を引きずり下ろすために知事不信任案を出したが、1票差で否決したため続投してしまった。

このため川勝の妨害行為が当分続くと思ったJR東海では2024年3月16日東海道新幹線ダイヤ改正で「ひかり」増停車などの静岡県忖度めのダイヤ改正を行ったのである。とてもじゃないが静岡県全通過の「のぞみ」の最高速度を引き上げるなんてことはできる状況にはなかった。




が、その後も認知症による失言が続いた川勝平太は2024年5月9日に静岡県知事を半ば強制的に辞職、鈴木康友新静岡県知事に代わった。これにより妨害行為がなくなり2024年9月17日に静岡県内でのリニア中央新幹線ボーリング調査を容認、9月20日より県境でボーリング調査が始まったのである。

このためJR東海としてはリニア中央新幹線開業に関する大きな懸念点が消え、静岡県に忖度する必要性が薄れたのである。この薄れたタイミングで300km/h運転による「のぞみ」所要時間短縮を図りに来る可能性が高いだろう




3. N700S新製車両に自動座席転回装置導入で330km/h運転をあきらめたか

JR東海では今後もN700Sを投入するとしている。

ただ2026年度投入分から1編成当たり個室を2か所導入するほか、16両中11両に座席自動転回装置を導入する。これらの設備変更は2023年度以降に投入したN700Sにも順次改造を行う予定だ。

このN700S設備改造で個室分増収となるほか、清掃の手間を省くことで省力化を図り人件費を削減することができる。この増収と費用削減がドケチで車両新製投入をあまり図りたくない直通先の山陽新幹線を運営するJR西日本の目に光り2024年度から2028年度にN700Sを14本投入するという大量投入を実現することとなった。

ただ、N700Sを含む東海道新幹線の座席転回が手動ペダル式だったのは、高速化を図るために車両重量を軽くするためだったはずだ。実際N700系では16両713トンあった重量を最新型車両N700Sでは16両694トンにまで軽量化しており、東海道新幹線の車両の高速化を図るために軽量化すると言っても過言ではない。




が、座席自動転回装置を搭載するとその分機械が入ることになるので車両重量が重くなる。1両当たりの重さはN700Sと比べE5系は2トン、E7系は1.7トン程度重くなるのだ。これを勘案すると座席自動転回装置を設置したN700Sn車両重量は約713トンから716トンとなり、N700系の車両重量とほぼ同じとなってしまう。もっとも省力化による費用節減は経営として効果的ではあるが、前段階の車両と同じ重量では高速化がしにくくなってしまう。

もっともブレーキ力は向上しているのでN700系と同じ重さであれば300km/h運転で3km以内に停車することは可能ではある。このためN700系と同じ重さになるよう普通車全車の13両ではなく11両の座席転回装置の導入とした可能性がありそうだ。

ただ、どうやらあきらめたことが1つありそうだ。それは2013年にJR東海が語っていた東海道新幹線米原~京都間での330km/h運転である。

東海道新幹線は1964年10月10日開会の東京オリンピックに合わせ突貫工事で建設したためカーブが多いしトンネル断面積が世界の高速列車と比べても狭い。このためトンネルドン対策として先頭形状に工夫を凝らしているほか、2007年より導入したN700系および2020年より導入しているN700Sでは車体傾斜装置を搭載することでカーブでも高速走行を可能としている。

が、東海道新幹線米原~京都間は京都駅付近を除いてトンネルがなく、カーブも緩い。このため330km/h運転が可能とし目指していたのだ。

ただ東海道新幹線米原~京都間で「のぞみ」だけが330km/h運転を行ったところで45秒程度しか所要時間を短縮できないし、加速分の電力が必要なほか線路や台車の摩耗しやすくなるのでコストパフォーマンスが悪い。ましてや車両重量が重くなり加速や減速がしにくくなったら330km/h運転はあぶない。

そう考えると東海道新幹線では285km/h運転から300km/h運転への引き上げは見据えているものの、330km/h運転は行わない方針としたのではないだろうか




4. 東海道新幹線300km/h引き上げの効果はいかに!

では東海道新幹線の300km/h引き上げへの効果はどのようになるのだろうか。

もし東海道新幹線の最高速度が285km/hから300km/hに引き上がれば、「のぞみ」は原則3分短縮する。昼間は東京~新大阪間2時間27分~2時間30分の運転から2時間24分~2時間27分の運転になるほか、早朝深夜の最速2時間21分運転の列車は2時間18分に短縮することができる。

このあたりの詳細は以前の東海道新幹線300km/h化の効果記事で明らかにしているので参照されたい。

ここでは2024年3月16日東海道新幹線ダイヤ改正での変化分についてその変化が300km/h運転時にどのように変化していくのか予測していこう。

まずは土曜月曜はほぼ毎週運転の新横浜6時03分発臨時「のぞみ497号」新大阪行きの毎週土曜日博多行きへの延長化。300km/h運転を行うと新横浜~新大阪間で3分所要時間が丹朱kすることから、新大阪到着は8時06分から8時03分に、岡山到着は8時55分から8時52分着に、広島到着は9時32分から9時29分到着に、博多到着は10時40分から10時37分着にそれ添え繰り上がる見込みだ。これにより毎週土曜日はついに9時半前に広島に到着できるようになる

次に前回2024年3月16日東海道新幹線ダイヤ改正で増発した新大阪21時30分発臨時「のぞみ488号」東京行き。あくまで直前の博多19時00分発「のぞみ64号」東京行き最終の遅延防止目的列車で多客期や三連休の最終日などの運転に限られているが、東京23時51分着と遅いため東京23時58分発中央線快速豊田行き最終(なお武蔵小金井行き最終には乗り継ぐことは可能)や東葉24時00分発総武線快速千葉行き最終に乗り換えるのは難しい。もし今回のダイヤ改正で所要時間を3分短縮し東京21時48分着に繰り上がれば乗り換え時間が10分と12分となるため通しの乗車券やSuicaなどの交通系ICカードなどの有効な乗車券類をあらかじめ用意していれば乗り換えは可能だ。

そして前回2024年3月16日東海道新幹線ダイヤ改正では、東京21時30分発「ひかり667号」名古屋行きが所要時間を3分短縮し東京21時33分発とした。これにより東京21時30分発の「のぞみ」が設定できるようになる。もし「のぞみ」が2時間18分で新大阪まで行くようになれば、京都23時34分着、新大阪23時48着で設定可能となる。

京都駅では嵯峨野線、湖西線、奈良線の最終を京都23時46分発でそろえており、東海道新幹線が23時34分に到着すれば12分乗り換えでいずれの方面にも接続可能だ。

また新大阪からの最終はJR神戸線快速大阪行き(終点大阪で普通西明石行き最終に連絡)が新大阪23時59分発で11分乗り換えで利用可能だし、Osaka Metro御堂筋線の中百舌鳥行き最終は24時01分発なので13分乗り換えで乗り換え可能だ。おおさか東線最終普通久宝寺行きは23時56分発のため8分乗り換えとかなりあぶないが、広い範囲で接続可能なことを踏まえれば終列車繰り下げは有用だろう。

このため2025年3月東海道新幹線ダイヤ改正で最高速度を285km/hから300km/hに引き上げた暁には、最終列車の繰り下げも行うだろう。


5. 結び

今回の2025年3月東海道新幹線ダイヤ改正では、静岡県への忖度を行う必要性が減ったため東海道新幹線で最高速度を285km/hから300km/hに引き上げる可能性がある。

一方今後最新型車両N700Sには座席自動転回装置を搭載し車両重量が重くなることから米原~京都間で構想していた330km/h運転はあきらめる見込みだ。

今後JR東海が東海道新幹線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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