THライナー運転開始と特急曳舟増停車へ! 東武鉄道ダイヤ改正(2020年6月6日)

東武鉄道は2020年2月25日、プレスリリースにて6月6日に本線系統(野田線含む)でダイヤ改正を行うと公表した( 2020年6月6日 (土) ダイヤ改正を実施! )。また東武鉄道は2020年5月11日、プレスリリースにて6月6日に本線系統でダイヤ改正を行うと公表した( 2020年 6月 6日 (土) ダイヤ改正を実施! 東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線・鬼怒川線など )。今回はこのうちスカイツリーラインと野田線を中心に見ていく。

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1. 地下鉄直通の座席指定列車運転開始へ!

今回の2020年6月6日東武鉄道ダイヤ改正では、地下鉄日比谷線直通の座席指定制列車「THライナー」の運転を開始することとなった。

運転区間は久喜~霞ケ関・恵比寿間としており、地下鉄日比谷線直通列車が初めて久喜に乗り入れることとなった。

停車駅は久喜を出ると東武動物公園、春日部、せんげん台、新越谷、上野、秋葉原、茅場町、銀座、霞ケ関~恵比寿の各駅で、朝の地下鉄日比谷線方面行きは久喜発恵比寿行きを平日・土休日ともに2本、夕方の東武線方面行きは霞ケ関発久喜行きを平日・土休日ともに5本運転することとなった。なお恵比寿行きは霞ケ関→恵比寿間は料金不要で乗車することができる。だったら上野~料金不要で乗せればいいのに…

これにより東武鉄道では史上初の地下鉄日比谷線直通の速達列車を運転することとなったが、線路配置の関係上北千住~西新井間は内側の各駅停車用の線路を走行する。

今回新たに新設する「THライナー」は新型車両70090系で運転する。なお座席はデュアルシートを採用しており、昼間は6人掛け座席にして普通列車に運用している。

なお料金はせんげん台及び新越谷を利用する場合は580円(東武分370円+東京メトロ分210円)、春日部以北まで利用する場合は680円(東武分470円+東京メトロ分210円)としている。

なお今回のダイヤ改正が6月6日までずれ込んだのは、今回新設した座席指定制列車「THライナー」用70090系のうち最後の2本がの製造が2020年5月だったためのようだ。このため2020年の設備投資計画記載分の700090系の納入はこの6月6日ダイヤ改正時点ですでに終わっており、今後「THライナー」が増発することはないだろう。

なお地下鉄日比谷線直通用の編成数が変わっていないため、「THライナー」を設定したことにより北越谷6時08分発普通中目黒行きを減便した。

2. 東武特急の曳舟停車開始へ

また今回の2020年6月6日東武鉄道ダイヤ改正では、東武特急の一部が曳舟に停車することとなった。

今回のダイヤ改正より曳舟に停車するのは浅草に10時までに到着する浅草行きの全ての特急及び浅草を17時以降に出発する全ての特急となっている。

これにより朝は曳舟→浅草間で一部の特急列車で1分繰り下がることとなったほか、夕方は浅草→曳舟間で全ての特急列車が1分繰り上がることとなった。

東武特急は北千住はホーム端の専用のりばからの出発なので、地下鉄半蔵門線から利用しようとすると移動に時間がかかっていた。しかし今回のダイヤ改正より曳舟で対面乗り換えできるようになり、利便性は向上することとなった。

東武特急の北千住停車開始の際は旧急行のビジネスライナー「りょうもう」から停車開始していたが、今回のダイヤ改正ではビジネスライナーでもないのに曳舟に停車させることにしたようだ。

ただ今回のダイヤ改正内容は、東武鉄道にとってあまりメリットがない。曳舟からの特急料金は板倉東洋大前や羽生へは北千住より上がるけど、この時間帯ほとんど板倉東洋大前には停まらないわけで、ハッキリ言って所要時間が1分延びかつ曳舟で乗降扱いするという意味ではデメリットしかない。

また座席指定制列車「THライナー」の料金これまで東武鉄道が徴収できた特急料金520円より安い370円~470円しかもらうことができない。そう考えると東武スカイツリーラインでのダイヤ改正内容は東武鉄道にとってはメリットがない。

東武線利用者もJR常磐線利用者も北千住で都心まで最短で行ける地下鉄千代田線に乗り換えしまい、地下鉄千代田線の利用が逼迫している。ダイヤ面では北千住→霞ケ関間の平日朝ラッシュ時のこれ以上の増発は不可能で、霞ケ関→代々木上原間の列車を増やして混雑を分散させようとしたが、効果は限定的であった。また東京メトロ管外からの乗り換え利用が多いため地下鉄東西線のようなポイント制度のようなオフピーク対策ができなかった。

そこで北千住で地下鉄千代田線に乗り換える人を少なくすべく、北千住に停車しない地下鉄日比谷線直通の座席指定制列車を新設したり、東武特急を地下鉄半蔵門線直通列車と対面乗り換えできる曳舟に停車させたのである。

つまり今回の東武鉄道ダイヤ改正の最大の目的は、混雑率179%の東京メトロ千代田線の混雑を分散させ列車遅延を減らすことである。そのために東武鉄道や地下鉄日比谷線、地下鉄半蔵門線を利用しただけなのだ。

地下鉄東西線などで行っているオフピークキャンペーンの実施をすると、その分割引券やポイント還元など費用が掛かり収益も減ってしまう。しかし別路線へ直通する新しい座席指定制列車の設定であれば、キャンペーンを行わなくても混雑が分散するし、増収にもつながる。つまり東京メトロからすれば一石二鳥なのだ

つまり今回の東武鉄道ダイヤ改正のうちスカイツリーラインのダイヤ改正については完全に東京メトロのために行ったようなものなのだろう。




3. 亀戸線で終電繰り下げ実施へ!

では今回の2020年6月6日東武鉄道ダイヤ改正で東武鉄道が直接理に適うものはあるのだろうか。

まずは今回のダイヤ改正で浅草~竹ノ塚間運転の普通列車が今回のダイヤ改正で全て浅草~北千住間の運転に短縮することとなった。

この浅草~竹ノ塚間運転の普通列車は昼間に毎時3本運転しているのみならず平日朝ラッシュ時にも運転があるため、今回のダイヤ改正で北千住発着に短縮したことで10000系列が1運用削減した。

また亀戸線では終電後に1往復増発することにより終電を繰り下げることとなった。

これまで亀戸発曳舟行きの終電は亀戸24時06分発曳舟行きだったが、今回のダイヤ改正で23分繰り下がり亀戸24時29分発曳舟行きが終電となった。また曳舟発亀戸行き終電は曳舟23時56分発亀戸行きが終電だったが、今回のダイヤ改正で22分繰り下がり曳舟24時18分発亀戸行きを終電とした。

ちなみに曳舟行き終電に乗っても北千住行き最終も浅草行き最終も終了しているので、実質JR総武線への連絡のために設定したのだろう。

なお同日の2020年6月6日実施の東武佐野線ダイヤ改正では減車と引き換えに10000系2両ワンマン編成の運転を開始したが、亀戸線や大師線は引き続き8000系のみで運転するようだ。

4. アーバンパークライナー増発へ!

また今回の2020年6月6日東武鉄道ダイヤ改正では、2020年3月14日東武鉄道ダイヤ改正以来約2か月半ぶりに東武野田線でダイヤ改正を行った。

今回の野田線ダイヤ改正は平日のみ運転の野田線特急「アーバンパークライナー」を中心に行った。

まず浅草21時30分発特急「アーバンパークライナー71号」大宮・柏行きは浅草18時49分発特急「アーバンパークライナー1号」に大幅に繰り上がった。なおスカイツリーライン内では救済として浅草21時19分発特急「リバティけごん249号」新栃木行きを全日で増発した。

また大宮20時05分発特急「アーバンパークライナー2号」柏行きと大宮22時00分発特急「アーバンパークライナー4号」柏行き、柏20時38分発特急「アーバン―パークライナー3号」大宮行き及び柏21時38分発特急「アーバン―パークライナー5号」大宮行きの2往復を急行から格上げする形で設定した。

なお特急「アーバンパークライナー」は野田線内では大宮→春日部及び柏→運河でしか特急料金を徴収しない。

なお今回のダイヤ改正で浅草始発の特急「スカイツリーライナー」はすべて廃止することとなった。


5. 結び

今回の2020年6月6日東武鉄道ダイヤ改正では、東武特急の曳舟停車開始や地下鉄日比谷線直通「THライナー」の運転開始に伴い大きくダイヤを改正した。

今後東武鉄道でどのようなダイヤ改正を実施していくのか、楽しみにしたい。

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