週末パス廃止で羽越本線特急いなほも臨時列車全席指定化と減車へ! JR東日本新潟支社臨時列車運転(2025年7月~9月夏期間)

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週末パス廃止で羽越本線特急いなほも臨時列車全席指定化と減車へ! JR東日本新潟支社臨時列車運転(2025年7月~9月夏期間)

JR東日本は2025年5月16日、プレスリリースにて2025年7月~9月に運転する夏の臨時列車について公表した。今回はこのうち羽越本線特急「いなほ」について見ていく。

2025年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 羽越本線特急「いなほ」のうち臨時列車が全車指定席化へ!

今回の2025年7月~9月JR東日本新潟支社臨時列車運転では、羽越本線特急「いなほ」で増発を図る。

今回の2025年7月以降運転分より、羽越本線特急「いなほ」のうち臨時増発分はすべて全車指定席となる。

2023年3月18日上越新幹線ダイヤ改正で臨時「とき」を全車指定席に変更している。上越新幹線「とき」同様羽越本線特急「いなほ」のうち臨時列車を全車指定席化するに至ったのだろう。




2. 臨時「いなほ」1往復で減車へ!

また今回の2025年7月~9月JR東日本新潟支社臨時列車運転では、

2022年3月12日JR東日本新潟支社ダイヤ改正より羽越本線特急「いなほ」のうち1運用を7両から4両に減車している。この1運用というのは臨時列車運転時期は臨時列車1往復、定期列車の運転のみの時は定期列車1往復を7両から4両に減車している。

今回の臨時列車運転より4両に減車した「いなほ」の運転を拡大するに至った。

今回の臨時列車運転より一部で4両に減車する特急「いなほ」は新潟13時36分発特急「いなほ55号」酒田行きと酒田10時47分発特急「いなほ52号」新潟行きの1往復である。いずれも前回の2025年3月15日ダイヤ改正にて停車駅を削減し新潟~鶴岡間最速1時間42分、新潟~酒田間最速2時間00分で結ぶ速達タイプの「いなほ」である。停車駅が少なくなったためその分利用者が減っている。2025年5月の運転時は全列車7両で運転していたが、今回の臨時増発のうち7月と9月の三連休運転分は7両から4両に減車するに至った。




3. 週末パス廃止で気にせず全車指定席化へ!

ではなぜ今回の2025年7月~9月JR東日本臨時列車運転から臨時特急「いなほ」を全車指定席で運転するに至ったのか。

そもそもJR東日本が発売している週末パスは、土日など土休日のうち連続する2日間で利用できるが、普通車指定席は1枚につき4回までしか利用できない。東京から山形へは山形新幹線「つばさ」1回で済むが、東京から鶴岡・酒田では上越新幹線「とき」と羽越本線特急「いなほ」を新潟駅で乗り継ぐ必要があるため片道だけで2回、往復で上限4回を使い切ってしまう。これではそれ以外ところに行くことができないため周遊パスとして機能できない。このため羽越本線特急「いなほ」は救済措置として自由席を残していた。

がその週末パスが2025年6月末をもって廃止するとなれば、普通車指定席予約回数の上限なんぞ考えなくて済む。これをふまえまずは羽越本線特急「いなほ」のうち臨時列車から全車指定席とするに至ったのではないか。

新幹線は自由席新幹線特急料金設定は国土交通省に認可を受けなければならないので自由席を一定数確保しなければならないらしいが、在来線特急料金はすべて届出のみで国土交通省は不許可する権限がないため全車指定席化して自由席を廃止し実質値上げしても何ら問題はない。このため新幹線の全席指定席はなかなか広がらないが在来線特急の全車指定席化はどんどん広がっている。

今回の羽越本線特急「いなほ」のうち臨時列車の全車指定席化は、2026年3月JR東日本新潟支社ダイヤ改正での定期列車も含めた「いなほ」の全車指定席化のほか、臨時増発のない信越本線特急「しらゆき」や奥羽本線特急「つがる」「スーパーつがる」の全車指定席化を狙っているのかもしれない。


4. 結び

今回の2025年7月~9月JR東日本新潟支社臨時列車運転では、羽越本線特急「いなほ」のうち臨時列車を全車指定席化するに至ったほか、速達タイプの特急「いなほ」でも一部の日で7両から4両に減車することとした。。

今後JR東日本新潟支社でどのようなダイヤ改正を運転するのか、見守ってゆきたい。

2025年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

関連情報:夏の臨時列車の運転について – JR東日本

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